コンバースのデカ履きに興味があるけれど、一体何センチ大きめを選べばいいのか迷っていませんか?おしゃれに見せたいのに、サイズ選びを間違えて「ダサい」「足が大きく見えすぎる」と言われてしまうのは絶対に避けたいですよね。実は、デカ履きはただサイズを上げるだけでなく、紐の結び方やパンツとのバランス、そしてインソールの調整まで含めたトータルテクニックが必要です。私も最初は「大きければいい」と安易に考えて失敗し、歩きにくさに悩んだ経験があります。しかし、試行錯誤する中で「自分にとっての黄金比」が見えてきました。この記事では、デカ履きに関するサイズ選びの明確な目安や、痛くならないための対策、そしておしゃれに見せるための紐の締め方について、私の実体験を交えて徹底的に解説します。
この記事を読むことでわかること
- デカ履きをおしゃれに見せるための最適なサイズアップの数値(+何センチがベストか)
- 「ダサい」と言われないための、紐の締め方(ギュン締め)と処理テクニック
- 足が痛くならないためのインソール選びと、歩きやすさを劇的に変える対策
- 男女別・スタイル別に解説する、デカ履きを取り入れた成功コーディネート例
コンバースのデカ履きは何センチ?ダサい評判を徹底検証

まずは多くの人が一番最初に悩む「サイズ選び」と、ネット検索で目にする「ダサい」という評判の真偽について見ていきましょう。どれくらい大きく履くのが正解なのか、モデルによって違いはあるのか、詳しく掘り下げてみます。
何センチアップが正解?サイズ感と選び方を解説
デカ履きにおけるサイズ選びは、単に「大きくする」ことではなく、「理想のシルエットを作るための必要経費(余白)を確保する」作業です。結論から申し上げますと、見た目の美しさと実用性を兼ね備えた黄金比は「+1.0cm〜1.5cm」アップです。
なぜここまでサイズを上げる必要があるのでしょうか。最大の理由は、コンバース(特にオールスター)の構造にあります。コンバースは欧米人の足に合わせて設計された細身の木型(ラスト)を使用しているため、幅広・甲高の傾向がある日本人がジャストサイズ(実寸)で履くと、次のような問題が起きます。
- 足の幅に押されてハトメ(紐を通す穴)が大きく左右に開いてしまい、不格好に見える(通称:デブ紐)。
- キャンバス生地が足の形に合わせて横に伸び、美しい縦長のフォルムが崩れる。
- 小指や親指の付け根が側面に当たり、痛みや型崩れの原因になる。
つまり、「紐を限界まで締めて(ギュン締め)、ハトメの左右の間隔を狭く閉じる」ことこそがデカ履きの真の目的であり、そのためには足の横幅に合わせて縦のサイズを上げる必要があるのです。
【目的別】サイズアップの目安チャート
ご自身の「目指すスタイル」と「履き心地への許容度」に合わせて、以下の基準で選んでみてください。
| サイズアップ (普段のスニーカー比) |
特徴と推奨するケース | 必要な調整 |
|---|---|---|
| +0.5cm〜1.0cm (ハーフ〜ワンサイズUP) |
【初心者・バランス重視】 「デカ履きには興味があるけれど、歩きにくくなるのは嫌」という方に最適です。見た目の変化は控えめですが、横幅の圧迫感がなくなり、快適に履けます。ハトメの間隔は指1.5本分くらい開くイメージです。 |
特になし。 (紐をしっかり結ぶだけでOK) |
| +1.5cm (イチオシ!) |
【デカ履きの王道・理想形】 紐をギュッと絞った際、ハトメの間隔が1cm以下(ほぼ平行)になり、最も美しい縦長シルエットが完成します。つま先に「捨て寸」が生まれますが、紐で甲を固定すれば意外と歩けます。 |
インソール1枚 厚手の靴下 |
| +2.0cm以上 (ツーサイズUP以上) |
【上級者・ヴィンテージマニア】 紐を限界まで絞り上げ、つま先が上を向く「バナナシルエット」を作るためのサイズ感。足が完全に靴の中で泳ぐため、見た目のインパクトは抜群ですが、快適性は犠牲になります。 |
厚手インソール+詰め物 (かなり高度な調整必須) |
私の場合、普段はナイキやニューバランスを26.5cmで履いていますが、コンバースのオールスター(CT70含む)に関しては「28.0cm(US9.5)」を基準にしています。+1.5cmアップすることで、インソールを入れる余裕が生まれ、紐を締めた時のシルエットが劇的に洗練されるからです。もし甲高幅広の方であれば、思い切って+1.5cmから試着してみることを強くおすすめします。
オールスターなどモデル別のデカ履きのポイント
「コンバース」と一口に言っても、代表的なオールスターからジャックパーセルまでいくつかのモデルが存在し、それぞれデカ履きとの相性が異なります。モデルごとの「木型の特徴」や「ボリューム感」を理解しておくと、サイズ選びの失敗がグッと減ります。
オールスター(MADE IN JAPAN・USオリジネーター推奨)
最もデカ履きに向いているのが、やはり王道の「オールスター」です。キャンバス生地が薄く柔らかいため、紐を締め上げた時に足の形に沿ってくびれができやすく、美しいシルエットを作りやすいのが最大の魅力です。
特にこだわりたいなら、廉価版の現行モデルよりも「MADE IN JAPAN(日本製)」や「USオリジネーター」などのヴィンテージ復刻ラインがおすすめです。これらのモデルは、トウスプリング(つま先の反り上がり)が抑え気味でクラシックな形状をしているため、大きく履いても「子供っぽさ」が出ず、古着のような渋い雰囲気に仕上がります。生成りのコットンシューレース(靴紐)が標準装備されている点も、デカ履きの雰囲気を格上げしてくれるポイントです。
CT70(チャックテイラー)
海外限定モデルの「CT70」は、デカ履きにおける「最適解」と言っても過言ではありません。通常のオールスターよりもソールに厚みがあり、つま先のシルエットが鋭角でシャープに設計されているため、サイズを上げてもボテッとした印象になりにくいのです。
また、CT70はクッション性が高いため、デカ履き特有の「歩きにくさ」も軽減されます。ボリューム感のあるCT70を大きめに履き、紐をギュッと絞るスタイルは、海外のファッションスナップでもよく見られる王道の合わせ方です。「デカ履きデビューで失敗したくない」という方は、CT70を選ぶのが最も近道だと私は感じています。
ジャックパーセル
つま先の「スマイル」ラインが特徴的なジャックパーセルは、サイズ選びに少し注意が必要です。オールスターに比べてトウ(つま先)部分に丸みとボリュームがあるため、サイズを上げすぎると全体的にポッテリとした印象が強調され、「ミッキーマウスの靴」のようなコミカルなバランスになりがちです。
ジャックパーセルでデカ履きをする場合は、「+0.5cm〜1.0cm」程度に留めるのが無難です。あまり大きくしすぎず、程よいゆとりを持たせて履く方が、ジャックパーセル本来の愛らしさとスマートさを両立できるでしょう。

デカ履きはダサい?おしゃれに見せる重要ポイント
検索候補に「コンバース デカ履き ダサい」と出てくると、どうしても不安になりますよね。しかし、デカ履き自体がダサいわけではありません。「ダサい」と言われる原因の9割は、靴紐が緩んでいてだらしなく見えることにあります。
ただサイズが大きい靴を履いているだけでは、まるで子供が父親の靴を無理やり履いているような、不自然な「履かされている感」が出てしまいます。これが「ダサい」の正体です。また、踵がパカパカ浮いてしまい、引きずるように歩いている姿もスマートではありません。
おしゃれに見せるための絶対条件は、「靴紐を限界まで締めること(通称:ギュン締め)」です。大きめのサイズを選んで余った横幅の空間を、紐で強く締め上げることで、靴全体が足の甲に吸い付くようにフィットします。これにより、細く長く伸びるシャープなラインが生まれ、足元が引き締まって見えるのです。この「メリハリ」こそがデカ履きのかっこよさの本質です。
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女子やメンズに人気のデカ履きスタイルを紹介
デカ履きは「80年代の渋カジ」や「古着好きの男性」だけのスタイルだと思われがちですが、実は女性のファッションテクニックとしても非常に優秀です。男女それぞれの視点から、おしゃれに見えるスタイルポイントを紹介します。
女子のデカ履きスタイル:足元ボリュームで「華奢見え」を狙う

女性がデカ履きを取り入れる最大のメリットは、あえて足元にインパクトのあるボリュームを作ることで、相対的に足首やふくらはぎを細く見せる「華奢見え(着痩せ)効果」が期待できる点です。
おすすめのレディースコーデ術
- ロングスカート × デカ履き:
ふんわりとしたロングスカートやワンピースの足元に、大きめのコンバースを合わせるスタイル。フェミニンな服に無骨なスニーカーを合わせる「甘辛ミックス」が簡単に作れます。 - スキニー・レギンス × デカ履き:
細身のパンツと合わせると、足元のボリュームとの対比で足がモデルのように長く見えます。海外セレブのスナップでもよく見られる黄金バランスです。 - 厚底インソールで脚長効果:
デカ履きならではの空間を利用して、3cm〜4cm程度の「シークレットインソール」をこっそり入れるのもおすすめです。膝下の位置が高くなり、スニーカーなのにヒールを履いているような脚長効果が得られます。
メンズのデカ履きスタイル:ワイドパンツとの黄金バランス

メンズファッションにおいて、デカ履きは今やストリートスタイルの常識になりつつあります。特に、トレンドアイテムである「ワイドパンツ」を履く際、デカ履きは必須テクニックと言えるでしょう。
ジャストサイズのコンバースは非常にコンパクトなため、太めのパンツを合わせると裾に靴が埋もれてしまい、足元が貧弱に見えがちです。そこでサイズを上げて「デカ履き」することで、靴の全長が長くなり、ワイドパンツの裾からもしっかりとつま先が主張します。これにより、パンツのボリュームに負けないAラインの綺麗なシルエットが完成するのです。
ハイカットならデカ履きでも脱げにくくおすすめ

もしあなたが初めてデカ履きに挑戦するのであれば、私は迷わず「ハイカット」から始めることを強くおすすめします。
その最大の理由は、デカ履きの大敵である「踵(かかと)抜け」を物理的に防げるからです。
ローカットの場合、サイズを大きくすると履き口(トップライン)も広がり、歩くたびに踵がスポスポと抜けてしまいます。これでは歩き方が不自然になり、無駄な力が入って疲れるだけでなく、引きずるような歩き姿は決してスマートではありません。
一方、ハイカットは足首(アンクル)部分まで紐を通してガッチリとホールドできます。この構造のおかげで、たとえつま先に2cm近くの捨て寸があったとしても、靴と足が一体化して驚くほど安定して歩けるのです。また、紐をきつく締めることで足首部分がキュッと細くなり、そこからボリュームのあるソールへと続く「砂時計のような美しいくびれ」が生まれるのも、ハイカットならではの醍醐味です。
どうしてもローカットでデカ履きしたい場合の対策
「服装の都合でどうしてもローカットがいい」という場合は、以下の工夫を取り入れて「踵抜け」を最小限に抑えましょう。
- サイズアップは控えめに: ローカットの限界は「+0.5cm〜1.0cm」までです。それ以上は歩行困難になるリスクが高いです。
- ヒールグリップを活用する: 踵の内側に貼る滑り止めパッド(100均でも購入可能)を貼り、物理的に踵の引っ掛かりを作ります。
- 滑り止め付き靴下を選ぶ: インソールの中で足が前滑りすると踵が抜けやすくなります。グリップ力の高いスポーツ用ソックスや、足裏に滑り止めが付いた靴下が有効です。
コンバースのデカ履きをおしゃれに見せる紐とコーデ術
ここからは、デカ履きを成功させるためのより具体的なテクニックについてお話しします。紐の結び方ひとつで印象はガラリと変わりますし、インソールの選び方も履き心地を左右する重要な要素です。
おしゃれな紐の結び方とギュン締めのテクニック
デカ履きの「顔」を決めるのは、間違いなく「紐(シューレース)」です。どんなに理想的なサイズを選んでも、紐の結び方が適当だと全てが台無しになってしまいます。
基本は、左右の羽根(ハトメ飾り)がピタッと閉じるまで締め上げる「ギュン締め」ですが、ただ力任せに引っ張れば良いわけではありません。紐の通し方や素材にこだわることで、ヴィンテージのような風格と、実用的なホールド感を両立させることができます。
1. 紐の通し方は「オーバーラップ」が基本
スニーカーの紐の通し方には大きく分けて「アンダーラップ(下から上)」と「オーバーラップ(上から下)」の2種類がありますが、デカ履きにおいて私が推奨するのは「オーバーラップ」です。
- オーバーラップ(上から下へ):
紐をハトメの上から下へ被せるように通していく方法です。締め付け力が強く、一度締めたら緩みにくいため、デカ履きの余った空間をしっかりと潰して甲をホールドするのに最適です。見た目にも締まりが出て、最も「ギュン締め」映えする結び方です。 - アンダーラップ(下から上へ):
紐を下から上へ通す方法です。圧迫感が少なく、脱ぎ履きしやすいのがメリットですが、デカ履きの場合はホールド力が不足しがちです。
(出典:コンバース公式サイト『靴ひもの結び方 オーバーラップ』)
2. 劇的に雰囲気が変わる「コットンシューレース」への交換
もし、お手持ちのコンバースが「現行のオールスター(数千円で買える定番モデル)」なら、ぜひ試してほしいカスタムがあります。それは、「紐をコットン100%のものに変える」ことです。
現行モデルに標準装備されている紐は、ポリエステル混の化学繊維でできており、少しテカリがあって安っぽく見えがちです。また、表面がツルツルしているため、強く結んでも解けやすいという欠点があります。
これを「コットン100%(綿)」の紐、特に「生成り(きなり)色」に変えると、一気にヴィンテージのスニーカーのような枯れた風合いに生まれ変わります。コットン紐は摩擦力が強いため、結び目が固く締まり、ギュン締めした状態を長時間キープできるという機能的なメリットも絶大です。
3. 長く余った紐の「通な」処理方法
サイズアップしてデカ履きをすると、当然ながら紐が長く余ります。蝶々結びが大きすぎて地面に引きずってしまうのは避けたいところです。
余った紐の処理テクニック
- 足首に一周巻く(ハイカット限定):
一番上のハトメまで通した後、余った紐を足首の後ろに回してクロスさせ、前で結ぶスタイルです。コンバース好きの間では定番の履き方で、ホールド感が飛躍的に向上し、足元に程よいボリュームが出ます。 - 全てのハトメに通す:
一番上のハトメ(トップアイレット)までしっかり通すことで、紐の長さを消費しつつ、足首の固定力を高められます。 - 短めの紐に交換する:
どうしても紐が余りすぎる場合は、市販の短い紐(120cm〜140cmなど)に交換するのも手です。
ワイドパンツやスキニーに合うデカ履きコーデ例
デカ履きの真価が発揮されるのは、実はコーディネートのバランス調整においてです。足元のサイズ感を意図的にコントロールできるため、どんなボトムスとも理想的な比率を作り出すことができます。ここでは、特に対照的な2つの定番ボトムス、「ワイドパンツ」と「スキニーパンツ」におけるデカ履きの合わせ方のコツを深掘りします。
ワイドパンツ × デカ履き:裾のボリュームに負けない「土台」を作る
今のトレンドである極太のワイドパンツやフレアパンツを履く際、最も重要なのが「裾と靴のバランス」です。
裾幅が広いパンツに対し、コンパクトなジャストサイズのコンバースを合わせると、靴がパンツの裾にすっぽりと覆われてしまい、足元が極端に小さく、頼りなく見えてしまいます。これでは全体のシルエットが不安定な逆三角形になりかねません。
ここでデカ履きの出番です。サイズを上げて靴の全長(アウトソール)を長くすることで、ワイドパンツの太い裾からもしっかりとつま先が主張し、コーディネート全体を支えるしっかりとした「土台」になります。パンツの裾がスニーカーの甲に少し乗ってたるむ「ワンクッション」〜「ハーフクッション」くらいの丈感で履くと、パンツから靴へと繋がるラインがルーズで美しく見えます。特にソールに厚みのある「CT70」や「トレックウェーブ」などをデカ履きすると、足元にボリュームが出て、裾広がりの綺麗なAラインシルエットが完璧に決まります。
スキニーパンツ × デカ履き:海外セレブのような「Yライン」を構築
「細身のパンツにデカ履きを合わせると、足だけ大きく浮いて見えそう(いわゆるミッキーマウス状態)」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、海外のファッショニスタやモデルたちは、こぞってこの組み合わせを実践しています。その理由は、圧倒的な「スタイルアップ効果」にあります。
ポイントは、上半身から足元にかけて「メリハリ」を作ることです。ビッグシルエットのトップス(パーカーやニットなど)を着て、ボトムスはスキニーで引き締め、足元にあえてボリュームのあるデカ履きコンバースを持ってくる。こうすることで、全身がアルファベットの「Y」のような逆三角形のシルエットになり、視覚効果で脚が驚くほど細く長く見えます。
スキニー合わせで失敗しないための鉄則
- 紐は絶対に「ギュン締め」:
靴の横幅が広がっていると野暮ったく見えます。紐をきつく締めて、靴を「細く、長く」見せることが絶対条件です。 - 色を繋げて脚長効果をブースト:
「黒スキニー × 黒コンバース」や「濃紺デニム × 黒コンバース」のように、パンツと靴の色を同系色で統一すると、腰からつま先までが一直線に繋がり、脚の長さが錯覚レベルで盛れます。
痛いし疲れる?デカ履きのデメリットと対策方法

デカ履きには見た目のメリットだけでなく、正直なところデメリットもあります。これらを理解した上で対策を講じることが重要です。
デカ履きの主なデメリットとリスク
- 靴の中で足が遊ぶ: サイズが大きい分、前後左右に隙間ができやすく、足が安定しません。
- 疲れやすい: フィットしていない状態で歩くと、無意識に足の指で靴を掴もうとしてしまい(ハンマートゥ状態)、足裏やふくらはぎが疲れます。
- 靴擦れ: 踵が上下に動くことで摩擦が起き、アキレス腱付近に靴擦れができやすくなります。
「おしゃれは我慢」とも言いますが、やっぱり痛いのは嫌ですし、足を痛めてしまっては元も子もありません。でも安心してください。これらの問題は「高機能インソール」を入れることでほぼ解決できます。
インソールを活用して履き心地を劇的に改善する

私がデカ履きをする際、セットで必ず使用しているのが機能性インソールです。「インソールを変えるだけでそんなに違うの?」と思うかもしれませんが、大げさではなく履き心地は天と地ほど変わります。これを入れずにデカ履きをするのは、タイヤの空気が抜けた自転車に乗るようなものです。
サイズアップして生まれた「空間」は、クッション性の高いインソールを入れるための「特等席」だと捉えましょう。コンバースのオールスターは元々ソールが薄く、地面の衝撃をダイレクトに受けやすいため、長時間歩くと疲れやすいスニーカーです。しかし、デカ履きして余った空間に厚手の高機能インソールを仕込むことで、見た目はクラシックなのに、中身は最新のハイテクスニーカーのようなフカフカの履き心地に進化させることができるのです。
最強の相棒:ニューバランス「RCP280」
私が「デカ履きするなら絶対にこれ!」と断言できるのが、ニューバランスのサポーティブクッションインソール「RCP280」です。コンバース純正ではありませんが、コンバース愛好家の間では「神インソール」として崇められている定番アイテムです。
- 圧倒的な反発性: 独自素材「ABZORB(アブゾーブ)」が衝撃を吸収し、次の一歩を押し出してくれます。
- 踵のホールド力: 踵部分にプラスチックのスタビライザー(TPUパーツ)が付いており、踵のグラつきを強力に抑えてくれます。これにより、デカ履き特有の「踵抜け」や「歩行の不安定さ」が劇的に改善されます。
価格は1,500円〜2,000円程度ですが、投資する価値は十分にあります。サイズ展開も豊富なので、スニーカーのサイズに合わせてカットして使ってください。
その他の選択肢と裏技
- 100均インソール(セリアなど):
「まずは安く済ませたい」という場合は、100円ショップのカップインソールでも代用可能です。選ぶ際は、ペラペラのものではなく、ある程度厚みがあり、踵がカップ状になっているものを選びましょう。サイズ調整用としても優秀です。 - シークレットインソールの活用:
デカ履きの空間を利用して、踵部分が2cm〜3cm高くなっている「シークレットインソール」を入れるのも賢いテクニックです。外見からは全くバレずに身長を盛ることができ、さらに膝下の位置が高くなることで強烈な脚長効果が得られます。特にハイカットなら、踵が高くなっても外から見えません。
自分に合うコンバースのデカ履きを楽しもう
コンバースのデカ履きは、単なるサイズ間違いではなく、シルエットを美しく見せるための計算されたスタイルです。最初はサイズ選びに迷うかもしれませんが、まずは「+1.0cm」くらいから始めて、厚手の靴下やインソールで調整してみるのが失敗の少ない方法です。
紐をキュッと締めて、自分の足に馴染んできたコンバースは本当にかっこいいですよ。鏡の前で紐をギュッと結んだ瞬間、いつものコーディネートが少し違って見えるはずです。ぜひ、あなたにぴったりのサイズ感とスタイルを見つけて、コンバースのある生活を楽しんでくださいね。
※記事の内容は筆者の個人的な経験に基づくものです。サイズ感には個人差がありますので、可能であれば店頭での試着をおすすめします。足に痛みを感じた場合は無理をせず、使用を中止するか専門家にご相談ください。

