街中でふと見かけたプーマのスニーカーを見て、昔履いていた懐かしいモデルを思い出したり、今流行している厚底や薄底のデザインが気になったりすることはありませんか。プーマのスニーカーにおける歴代モデルは、スポーツの歴史だけでなく、音楽やストリートカルチャーとも深く結びつきながら進化を遂げてきました。この記事では、種類や名前がわからなくてモヤモヤしている方や、スウェードやクライドの違いを詳しく知りたい方に向けて、その特徴を丁寧に解説していきます。また、レディースに人気の厚底モデルや、職人の技術が光るメイドインジャパンのコレクションに関する情報も網羅しました。
- 創業から現在に至るまでのプーマの歴史と進化の過程がわかります
- スウェードやクライドなど定番モデルの決定的な違いを理解できます
- 90年代のハイテクブームや近年の厚底トレンドのルーツを学べます
- 希少なモデルや日本製の高品質なコレクションの購入方法を知れます

プーマのスニーカーの歴代モデルの進化と歴史
プーマというブランドがどのようにして生まれ、どのような歴史を歩んできたのかを振り返ることは、スニーカー選びをより深く楽しむための第一歩です。ここでは、創業のエピソードから、各年代を彩った代表的なモデルの進化について詳しく解説していきます。
創業の歴史とフォームストリップの誕生
プーマの歴史は、1948年にドイツのヘルツォーゲンアウラッハという小さな町で幕を開けました。ブランドの創業者であるルドルフ・ダスラーは、実はスポーツブランドの巨人「アディダス」を創業したアドルフ・ダスラーの実の兄にあたります。かつて二人は「ダスラー兄弟製靴工場」として共に手を取り合い、1936年のベルリンオリンピックなどで多くのアスリートに靴を提供して成功を収めていました。しかし、経営方針や個人的な確執が徐々に深まり、第二次世界大戦後の1948年、ついに二人は袂を分かつことになります。
弟のアドルフは会社に残り「Adidas(アディダス)」を設立し、兄のルドルフは川を挟んだ対岸に新たな工場を構え、当初は自身の名前から取った「RUDA(ルーダ)」という社名を名乗りました。しかし、より俊敏で力強いイメージを持たせるために、すぐに「PUMA(プーマ)」へと改称されたのです。この町は、住民がどちらの派閥(アディダス派かプーマ派か)に属しているかを靴を見て判断するために下を向いて歩いたことから、「首を曲げる町」と呼ばれるようになったという逸話が残っているほど、両社のライバル関係は熾烈なものでした。

私が特に面白いと感じるのは、プーマの象徴とも言える流線型のライン「フォームストリップ」の誕生秘話です。現在ではブランドの顔としてデザインの一部になっていますが、1958年に特許を取得した当初は、全く異なる目的を持っていました。当時のスポーツシューズは革製で、激しい運動を繰り返すとアッパーが伸びて型崩れし、足のホールド感が失われるという課題がありました。そこで開発されたのが、サイドからかかとにかけて補強用の革を縫い付ける「フォームストリップ」です。これは、アッパーの型崩れを防ぎ、足を靴の中でしっかりと安定させるための「機能的な補強パーツ」だったのです。

伝説のマーケティング:ペレの靴紐

プーマの歴史を語る上で欠かせないのが、サッカーの王様ペレのエピソードです。1970年のワールドカップ・メキシコ大会の決勝戦、キックオフの直前にペレは審判にタイムを要求し、ゆっくりとしゃがみ込んでスパイクの紐を結び直しました。全世界のカメラがその足元をアップで映し出し、そこには鮮明なフォームストリップが輝く「PUMA KING」がありました。これは計算されたマーケティングだったと言われていますが、プーマの世界的な知名度を一気に押し上げた伝説的な瞬間です。(出典:プーマ グローバル公式サイト『PUMA History』)
このように、プーマの歴史は機能性の追求と、スポーツ界のスーパースターたちとのドラマチックな物語によって紡がれてきました。単なるファッションアイテムとしてではなく、こうした背景を知った上でスニーカーを眺めると、サイドのライン一つにも職人たちの情熱や歴史の重みを感じることができるのではないでしょうか。
スウェードとクライドの違いと特徴
プーマのスニーカーを語る上で絶対に外せないのが、「PUMA SUEDE(スウェード)」と「CLYDE(クライド)」という2つの不朽の名作です。店舗やオンラインショップでこれらのモデルを見たとき、パッと見た感じは非常によく似ていて、正直なところ「何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。実は、この2つのモデルには明確な歴史的なつながりと、細かな仕様の違いが存在します。
物語の始まりは1973年まで遡ります。当時、NBAのニューヨーク・ニックスで活躍していたスター選手、ウォルト・“クライド”・フレイジャーが、プーマにバスケットボールシューズの制作を依頼しました。彼はプレーだけでなくファッションアイコンとしても有名で、自身のスタイルに強いこだわりを持っていました。フレイジャーは「軽量で、かつ自分の足にフィットし、カラフルなチームユニフォームにも合わせやすいシューズ」をリクエストしました。そこでプーマは、当時主流だったレザー(表革)ではなく、染色が容易で足馴染みの良いスウェード素材を採用し、彼のニックネームを冠したシグネチャーモデル「CLYDE(クライド)」を開発したのです。これが、バスケットボール界における初のシグネチャーモデル契約とも言われています。
その後、フレイジャーとの契約が終了し、「クライド」という名称が使えなくなったプーマは、その基本設計を受け継ぎつつ、モデル名を「PUMA SUEDE(スウェード)」に変更して販売を継続しました。これが現在まで続くスウェードのルーツです。つまり、歴史的には「クライドが親で、スウェードが子」という関係性にあります。

スウェードとクライドの決定的な違い

現在販売されている復刻モデルや通常ラインにおける、主な違いを整理しました。
| 比較項目 | CLYDE(クライド) | PUMA SUEDE(スウェード) |
|---|---|---|
| シルエット | 全体的に細身でシャープ。 つま先(トウ)が低く尖っている印象。 | やや丸みがあり、ボリューム感がある。 つま先が少しぽってりとしている。 |
| ロゴ刻印 | サイドに「Clyde」の筆記体ロゴ。 (金箔押しなどが多い) | サイドに「PUMA SUEDE」のブロック体ロゴ。 |
| ヒール部分 | ロゴマークがない場合が多い。 (※年代やモデルによる) | プーマキャットのロゴ(ジャンピングプーマ)が 入っていることが一般的。 |
| おすすめのスタイル | 細身のデニムやスラックスなど、 きれいめな大人カジュアル。 | 太めのカーゴパンツやスウェットなど、 ストリートやスケータースタイル。 |
80年代に入ると、スウェードはバスケットコートを飛び出し、ストリートカルチャーの象徴となります。特にB-BOY(ブレイクダンサー)やスケーターたちは、スウェードの持つ耐久性とグリップ力の高さ、そして豊富なカラーバリエーションに魅了されました。太めのシューレース(ファットレース)を通して履くスタイルが大流行し、ヒップホップカルチャーのアイコンとして定着しました。
私は個人的に、ヴィンテージライクな着こなしや少し大人っぽいスタイリングをしたい時は、シルエットが美しい「クライド」を選びます。一方で、カジュアルにガシガシ履きたい時や、足元に程よいボリュームを持たせたい時は「スウェード」を選ぶことが多いですね。もしサイズ感で迷われている場合は、プーマ スウェードのサイズ感を徹底解説した記事も参考にしてみてください。それぞれの背景を知ることで、選ぶ楽しさが倍増するはずです。
90年代ハイテクスニーカーのブーム
1990年代に入ると、スニーカー業界は空前のハイテクブームに突入します。「ナイキ エアマックス95」や「リーボック ポンプフューリー」などが社会現象となる中、プーマもまた、独自の理論に基づいた革新的なテクノロジーを次々と世に送り出し、激しい開発競争の一角を担っていました。この時代に生まれた技術やデザインは、今の目で見ても非常にユニークで、近未来的な魅力に溢れています。
その代表格であり、プーマの90年代を象徴する技術が「TRINOMIC(トライノミック)」です。これは、自然界で最も安定した構造とされる「ハチの巣(ハニカム)構造」に着想を得たクッショニングシステムです。六角形のセルをミッドソールに埋め込むことで、着地時の衝撃を吸収・分散させると同時に、優れた反発性と安定性を実現しました。当初はランニングシューズに搭載されていましたが、次第にバスケットボールやトレーニングシューズにも採用され、ソール裏から見える六角形の窓は、当時のスニーカーヘッズたちの心をくすぐるディテールとなりました。

さらに、このトライノミックを進化させたのが「CELL(セル)」テクノロジーです。ブロー成形されたTPU(熱可塑性ポリウレタン)を使用し、六角形のハニカム構造をより耐久性の高い形で具現化しました。「CELL ENDURA(セル エンデューラ)」や「CELL VENOM(セル ヴェノム)」といったモデルは、ミッドソールのかかと部分に大きく露出したクリアなCELLパーツが特徴で、まさに「ビジブル(目に見える)テクノロジー」の象徴でした。
Y2Kファッションでの再評価
現在、2000年代前後のファッションを指す「Y2K」トレンドのリバイバルにより、当時のボリューム感あるハイテクスニーカー(ダッドスニーカー)が再評価されています。当時のオリジナルカラーの復刻はもちろん、現代的な素材でアップデートされたモデルも多数登場しており、レトロで近未来的な雰囲気が今の気分にぴったりです。
そして、もう一つ忘れてはならないのが、1993年に登場した「Blaze of Glory(ブレイズ オブ グローリー)」です。このモデルは、シュータンとアッパーが一体化したソック構造(ネオプレーン素材などのインナーブーティ)を採用しており、靴紐を結ぶというよりも、包み込むようにフィットさせる独特の履き心地が特徴です。トライノミックソールを搭載しつつ、あえてプーマの象徴であるフォームストリップ(サイドのライン)を排除した大胆なデザインは、知る人ぞ知る名作として、現在でも多くのコラボレーションモデルのベースとして愛されています。
人気の厚底モデルのルーツと進化
近年、街を歩けば見かけない日はないほど、女性を中心に爆発的な人気を誇っているのがプーマの「厚底スニーカー」です。「プーマといえば厚底」というイメージを持つ若い世代も多いかもしれませんが、このブームは偶然生まれたものではありません。明確なターニングポイントとなったのは、2015年に世界的歌姫でありファッションアイコンでもあるリアーナ(Rihanna)がクリエイティブディレクターに就任し、彼女のブランド「FENTY(フェンティ)」とのコラボレーションラインを発表したことでした。
その第一弾として登場した「PUMA CREEPER(クリーパー)」は衝撃的でした。クラシックな「プーマ スウェード」のアッパーに、パンクロックの要素を感じさせる分厚いプラットフォームソール(厚底)をドッキングさせたそのデザインは、スポーティーさと反骨精神が同居する唯一無二のスタイルを確立しました。このモデルは発売されるやいなや世界中で即完売し、「スニーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するほどの社会現象となりました。これ以降、プーマは「厚底」をブランドの重要な戦略の一つとして位置づけ、様々なバリエーションを展開していくことになります。

その後も進化は止まりません。80年代のテニスシューズをベースにした「CALI(カリ)」シリーズは、ウェッジソールのようなスタイルアップ効果がありながら、クリーンでどんなファッションにも合わせやすいデザインで大ヒットしました。さらに近年では、さらにボリュームアップした「MAYZE(メイズ)」が登場。エッジの効いたレイヤードソールが特徴で、K-POPアイドルグループのBLACKPINKやNiziU、Snow Manなどがキャンペーンモデルに起用されたことで、その人気は不動のものとなりました。
なぜプーマの厚底は選ばれるのか?
- スタイルアップ効果: 4cm〜5cm程度のソール厚があるモデルが多く、スニーカーの履き心地のまま、自然に脚を長く見せることができます。
- 軽量性: 見た目のボリューム感に反して、ミッドソールに軽量なEVA素材を使用するなど、歩きやすさが考慮されています。
- バリエーション: 定番の「スウェード」をファットにアレンジした「SUEDE XL」や、ブーツライクに履ける「MAYZE CHELSEA」など、好みに合わせて選べる選択肢の広さが魅力です。
最近では、女性向けモデルだけでなく、ユニセックスで着用できる厚底モデルも増えています。単なる一過性の流行にとどまらず、プーマの新たな定番スタイルとして定着した印象があります。もしコーディネートやモデル選びに迷ったら、レディースに人気のプーマ厚底スニーカー特集もチェックしてみてください。
薄底など種類の豊富なモータースポーツ系
厚底ブームが続く一方で、地面を掴むようなダイレクトな感触と、シャープなシルエットを楽しめる「ロープロファイル(薄底)」モデルもプーマの大きな強みであり、ブランドのアイデンティティの一つです。この薄底スタイルのルーツは、サーキットを駆け抜けるモータースポーツにあります。プーマは90年代後半から、フェラーリやスパルコといったモータースポーツ界のトップブランドとパートナーシップを結び、F1ドライバーのためのレーシングシューズ開発に力を入れてきました。
その技術とデザインをライフスタイル向けに落とし込み、1999年に登場したのが「SPEEDCAT(スピードキャット)」です。F1ドライバーが正確なペダル操作を行うために設計された、丸みを帯びたかかとの形状(ドライバーズヒール)や、足に吸い付くような細身のシルエットが最大の特徴です。このモデルは欧州を中心に記録的なセールスを記録し、日本でも2000年代初頭にきれいめファッションの外しアイテムとして大流行しました。
そして今、この「スピードキャット」が再び熱い視線を集めています。その背景には、「バレエコア」と呼ばれる、バレエシューズのような華奢でフェミニンな足元を好むファッショントレンドの浮上があります。薄底でつま先がすっきりとしたスピードキャットは、ワイドパンツやロングスカートとの相性が抜群で、足元を軽やかに見せてくれます。
異彩を放つ個性派「MOSTRO」
また、同じく薄底カテゴリーで忘れてはならないのが「MOSTRO(モストロ)」です。イタリア語で「怪物」を意味するこのモデルは、陸上スパイクの突起とサーフィンシューズの柔軟性を融合させた、非常に実験的なデザインです。ベルクロストラップ(マジックテープ)による着脱のしやすさと、一度見たら忘れられない個性的なルックスで、近年のモードファッション界隈でも再注目されています。

プーマのスニーカーの歴代モデルと購入方法
ここまでは歴史や技術的な背景を見てきましたが、ここからは「実際にあの靴が欲しい!」「どうやって選べばいいの?」という実践的な内容に入っていきます。具体的なモデル名の見分け方や、スニーカー好きを唸らせるこだわりのコレクション、そして人気モデルを確実に入手するための方法について、私の経験を交えてご紹介します。
懐かしいあの靴の名前と詳細ガイド
「昔、学生時代に履いていたあのプーマの靴、すごく履きやすかったけど名前なんだっけ?」と思い出せないことはよくありますよね。プーマには膨大な数のアーカイブが存在しますが、特徴的なデザインやソール形状からモデル名を特定するためのヒントをいくつか挙げてみます。復刻版を探す際の手がかりにしてください。

| 外見の特徴 | モデル名の候補 | 主なポイントと歴史 |
|---|---|---|
| T字型のつま先・ ギザギザのゴム底 | ROMA(ローマ) | 1968年登場。サッカーイタリア代表の欧州選手権優勝を記念したモデル。細身でクラシックなデザインが特徴。 |
| アウトソールに 無数の突起がある | FAST RIDER (ファストライダー) | 1980年登場のランニング靴。着地衝撃を吸収する「フェダーバインソール(ドン・ソール)」が特徴。現在は「Future Rider」としてリメイク。 |
| アニマル柄・ハラコ素材・ ごついハイカット | SLIPSTREAM (スリップストリーム) / THE BEAST | 1987年登場のカレッジバスケ向けシューズ。2000年代に日本で「モンスター」と呼ばれ、アニマル柄モデルが大流行しました。 |
| マジックテープ・ イボイボのソール | MOSTRO (モストロ) | 1999年登場。陸上スパイクとサーフィン靴を融合させた個性派。独特のフィット感と有機的なデザインが特徴。 |
| ガムソール・ スウェード素材 | PUMA DELPHIN (デルフィン) Palermo(パレルモ) | 70〜80年代のトレーニングシューズ。「テラススタイル」と呼ばれる、欧州のサポーター文化で愛されたモデル群。 |
これらのモデルは、現在でも「Heritage(ヘリテージ)」ラインなどで復刻されたり、現代風に素材やカラーをアレンジして販売されたりしていることが多いです。特に「Future Rider」のように名前が少し変わっている場合もあるので、当時のデザインの特徴(ソールの形など)を頼りに探してみるのがおすすめです。
ディスクシステムなど革新的な名作
プーマの歴史の中で最も「未来的」で、かつブランドの技術力を世界に見せつけた瞬間といえば、1991年の「PUMA DISC System(ディスクシステム)」の登場ではないでしょうか。これは、従来のスニーカーの常識であった「靴紐(シューレース)」を完全になくし、甲の部分にある円形のダイヤルを回すだけで、内部に張り巡らされたワイヤーが締まり、足全体を均一にホールドするという画期的な仕組みです。

代表モデルである「DISC BLAZE(ディスクブレイズ)」は、その特異な見た目とハイテクな履き心地で、今でもカルト的な人気を誇っています。実際に履いてみると、ダイヤルを「ジジジ…」と回してフィットさせる時の高揚感と、足全体が優しく包み込まれる感覚がたまらなく心地良いんですよね。脱ぐときはタグを引くだけで一瞬でリリースされるので、実用面でも非常に優れています。靴紐を結ぶのが面倒な方や、人とは違うスニーカーを履きたいという方に、自信を持っておすすめできる名作です。
また、このディスクシステムは現在でも進化を続けており、ゴルフシューズやランニングシューズなど、パフォーマンスが求められる分野でも採用されています。「過去の遺産」ではなく、現在進行形のテクノロジーとして生き続けている点も、プーマの技術力の高さを証明しています。
日本製の高品質な人気コレクション
もしあなたが、「スニーカーにも革靴のような上質さを求めたい」「長く愛用できる特別な一足が欲しい」と考えているなら、ぜひ一度足を通していただきたいのが「PUMA MIJ(Made in Japan)」コレクションです。これは文字通り、日本の厳選された工場で、熟練の職人たちが手作業で生産する最高峰のラインです。
通常のアジア生産モデルと何が違うのかというと、まず「革の質」が圧倒的に異なります。例えば「SUEDE VTG MIJ」などのモデルでは、兵庫県の姫路レザーなど、世界的に評価の高い日本のタンナー(皮革製造業者)が手掛けたプレミアムなレザーやスウェードが惜しみなく使用されています。実際に触れてみると、指に吸い付くようなしっとりとした質感や、毛並みの美しさに驚かされます。

細部に宿る日本の職人技
違いは素材だけではありません。ラスト(木型)への釣り込み作業や、ステッチのピッチ(縫い目の細かさ)、接着剤の処理に至るまで、日本の職人らしい細やかな気配りが随所に感じられます。履き込むほどに足の形に馴染んでいき、経年変化(エイジング)を楽しめるのもMIJならではの魅力です。価格は通常モデルの2倍以上することもありますが、その耐久性と満足度を考えれば、決して高い買い物ではないと私は思います。「大人のためのプーマ」を探しているなら、ぜひ一度チェックしてみてください。大切に履くためにも、スニーカーの正しいお手入れ方法を知っておくと、より長くその美しさを保てますよ。
入手困難な人気モデルは抽選販売へ
最近のスニーカーシーンでは、人気モデルや有名ブランドとのコラボレーションモデルは即完売してしまうことが珍しくありません。プーマでも、話題性の高い限定モデルに関しては「抽選販売」形式が取られることが一般的です。

購入時の注意点
人気モデルを定価で確実に手に入れるためには、情報のスピードが命です。
- 公式アプリの活用: 「PUMA App」をダウンロードし、通知設定をオンにしておくことで、発売日や抽選情報をいち早くキャッチできます。
- SNSのチェック: プーマジャパンの公式InstagramやTwitter(X)では、新作のビジュアルや発売予告が投稿されるため、フォロー必須です。
- 事前登録: 抽選販売の場合、事前に会員登録やクレジットカード情報の入力が必要なケースが多いので、早めに準備を済ませておきましょう。
転売サイトなどで高値で購入するのも一つの手ですが、やはり公式のルートで、正規の価格で手に入れた時の喜びはひとしおです。私も狙っているモデルがある時は、発売前からカレンダーに予定を入れて、ドキドキしながらその時を待っています。
プーマのスニーカーの歴代モデル総括

プーマのスニーカーにおける歴代モデルは、単なる運動靴の枠を超え、それぞれの時代のカルチャーや技術革新を映し出す鏡のような存在です。70年代のストリートを象徴するスウェードやクライド、90年代のハイテク競争が生んだディスクシステム、そして現代のトレンドを牽引する厚底や薄底モデルまで、そのバリエーションは驚くほど豊かです。
この記事を通じて、あなたが探していた「あの靴」の名前が見つかったり、新しいお気に入りの一足に出会うきっかけになれば嬉しいです。ぜひ、あなた自身のスタイルに合ったプーマのスニーカーを見つけて、足元からファッションを楽しんでくださいね。
※本記事で紹介した価格やモデル情報は執筆時点のものです。正確な情報は公式サイトをご確認ください。

