韓国 スニーカー 持ち帰り できる?できない?なぜ?CT70は日本で履ける?持ち帰るためのコツ

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韓国旅行の大きな楽しみの一つが、日本では手に入らない魅力的なスニーカーのショッピングではないでしょうか。しかし、韓国で販売されているコンバースの持ち帰りに関して、「空港で没収される」「日本には持ち帰れない」といった情報を耳にして、購入をためらっている方も多いかもしれません。

実際のところ、韓国のコンバースが持ち帰れないのはなぜなのか、その背景には韓国のNIKEが関わるライセンスの問題があります。特に人気のチャックテイラー、その中でも定番のct70ハイカットや上品なct70レザーモデル、スタイルアップが叶う厚底スニーカーの日本持ち込みは可能なのでしょうか。また、そもそもチャックテイラーと日本のコンバースの違いは何ですか、という根本的な疑問を持つ方もいるはずです。

この記事では、そうした疑問や不安を解消します。おすすめの持ち帰り方である「履いて帰る」際の免税手続きの方法まで、失敗や後悔のないスニーカーショッピングのための情報を網羅的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

  • 韓国コンバースが日本に持ち込みにくい理由
  • チャックテイラー(CT70)の特徴と日本版との違い
  • 没収リスクを避けてスニーカーを持ち帰る具体的な方法
  • 韓国でのおすすめモデルや購入場所のヒント

韓国スニーカー持ち帰りの基本ルールと注意点

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ここでは、韓国で販売されているコンバースのスニーカーを日本へ持ち帰る際の、基本的なルールと知っておくべき注意点について解説します。

  • 韓国コンバースが持ち帰れないのはなぜ?
  • チャックテイラーとコンバースの違いは何ですか?
  • 韓国NIKE製品の持ち帰りとライセンス
  • 個人利用なら日本持ち込みは可能なのか

韓国コンバースが持ち帰れないのはなぜ?

韓国で販売されているコンバースが日本へ持ち帰りにくいと言われる最大の理由は、日本と韓国とでコンバース製品の販売権を持つ会社が異なるためです。

日本では大手商社の伊藤忠商事が「コンバースジャパン」としてライセンスを保有し、製品の企画・販売を行っています。一方、韓国を含むアメリカやヨーロッパなどの海外では、スポーツ用品大手のNIKEが米コンバース社(CONVERSE Inc.)を買収しており、そのライセンス下で製品が展開されています。

このため、日本の法律や商習慣上は、伊藤忠商事が管理していない海外のコンバース製品は「正規品」とは認められず、「商標権を侵害する物品」と見なされてしまう可能性があるのです。これが、韓国で購入したコンバースが税関で問題になることがある背景と言えます。特に2021年頃からこの取り締まりが厳しくなったとされ、注意が必要な状況になりました。

チャックテイラーとコンバースの違いは何ですか?

チャックテイラーとコンバースの違いは何ですか?

韓国で特に人気の「チャックテイラー(CT70)」と、日本国内で一般的に販売されている「オールスター」は、同じコンバースブランドのスニーカーでありながら、デザインの細部や機能性に明確な違いがあります。

チャックテイラーの「CT70」とは「Chuck Taylor ’70」の略で、1960年代から70年代にかけて製造されていたモデルのディテールを忠実に再現した復刻版です。ヴィンテージライクなデザインと、現代的にアップデートされた快適な履き心地が両立しているのが大きな魅力です。

具体的な違いを以下の表にまとめました。

比較項目

チャックテイラー CT70(韓国)

オールスター(日本)

ヒールパッチ

黒地に三つの星が描かれたデザイン

白地に一つ星のデザインが主流

ソール

厚みがあり、クッション性が高い

CT70に比べると薄めで硬めの履き心地

シューレース

柔らかいコットン100%素材で太め

ポリエステル混で細めのものが一般的

シルエット

ややシャープで細身のトゥ(つま先)

丸みを帯びたトゥのデザイン

アッパー素材

厚手のキャンバス地や多彩な素材

標準的なキャンバス地が基本

このように、CT70は細部にまでこだわった作りが特徴で、ファッション好きから高い支持を得ています。

韓国NIKE製品の持ち帰りとライセンス

前述の通り、韓国のコンバースはNIKEのライセンス下で製造・販売されています。この事実が、日本への持ち込み問題を理解する上で鍵となります。

日本のコンバースジャパンと、NIKE傘下の米コンバース社は、現在資本関係のない全く別の企業体です。そのため、日本国内においてコンバースの商標権を法的に行使できるのは、コンバースジャパン(伊藤忠商事)のみとなります。

したがって、韓国で購入したNIKE製のコンバース製品は、たとえ現地の直営店で購入した本物の「正規品」であっても、日本の法律下ではコンバースジャパンの商標権を侵害する物品と解釈される恐れがあるのです。これはコンバースというブランドの複雑な歴史と、国ごとに異なる商標権の管理体制に起因する問題と言えます。

個人利用なら日本持ち込みは可能なのか

個人利用なら日本持ち込みは可能なのか

法律上の建前は厳しいものですが、実際の運用としては、個人が私的に使用する目的で購入したスニーカーを1~2足程度持ち込む場合、税関で問題なく通過できているケースがほとんどです。

商標法が主に規制の対象としているのは、偽ブランド品を商業目的で大量に輸入し、国内市場で販売するような行為です。そのため、旅行者がお土産や自分用として購入した少量のスニーカーについては、税関職員の判断で「個人的使用」と見なされ、黙認されているのが実情と考えられます。

ただし、これはあくまでグレーゾーンであり、法的に保証された権利ではありません。一度に何足も購入するなど、明らかに個人利用の範疇を超えると判断された場合は、販売目的を疑われ、没収の対象となるリスクが高まります。この点を十分に理解した上で、節度ある買い物を心がけることが大切です。

人気モデルと韓国スニーカー持ち帰りの実践術

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ここでは、韓国で人気のあるコンバースのモデルや、それらを実際に日本へ持ち帰るための具体的な方法とコツについて掘り下げていきます。

  • 韓国で人気のチャックテイラーとは
  • 定番モデルct70ハイカットの魅力
  • 狙い目モデルのct70レザーも探そう
  • 人気の厚底モデルの持ち帰りはできる?
  • おすすめの購入場所と探し方のコツ
  • 履いて帰るときの免税手続きについて
  • 結論:賢い韓国スニーカー持ち帰りの要点

韓国で人気のチャックテイラーとは

前述の通り、チャックテイラー、特に「CT70」は、韓国旅行で多くの人が買い求める定番アイテムとなっています。日本国内では正規販売されていない希少性と、ヴィンテージ感あふれる洗練されたデザインが人気の理由です。

K-POPアイドルやファッショニスタたちが愛用していることも、その人気に拍車をかけています。彼らが履いているのを見て、「同じモデルが欲しい」と韓国のショップを訪れる観光客も少なくありません。

ソウルの主要なショッピングエリアである明洞(ミョンドン)や弘大(ホンデ)にはコンバースの直営店や取扱店が多数あり、定番カラーから日本では見かけないような鮮やかなシーズナルカラー、異素材を使った限定モデルまで、幅広いラインナップから選ぶことができます。

定番モデルct70ハイカットの魅力

CT70の中でも特に人気が高いのが、足首までを覆うハイカットモデルです。その最大の魅力は、どんなファッションスタイルにも合わせやすい圧倒的な汎用性にあります。

シャープで美しいシルエットは、カジュアルなデニムやカーゴパンツとの相性が抜群なのはもちろん、スラックスやロングスカートといった、きれいめなアイテムと合わせることで、コーディネートに程よい「抜け感」を演出してくれます。

また、CT70のハイカットは、日本版のオールスターに比べてクッション性の高いインソールが採用されているため、長時間歩いても疲れにくいという実用的なメリットも備えています。デザイン性だけでなく、履き心地の良さも多くの人に選ばれる理由の一つです。

狙い目モデルのct70レザーも探そう

狙い目モデルのct70レザーも探そう

定番のキャンバス素材とは一味違った、大人びた雰囲気を求める方にはレザー素材のCT70が狙い目です。キャンバスにはない上品な光沢感があり、足元からコーディネート全体を格上げしてくれます。

レザーモデルのメリットは、見た目の高級感だけではありません。履き込むほどに革が柔らかく足に馴染み、自分だけの一足に育っていく経年変化を楽しめるのも大きな魅力です。また、キャンバスに比べて水や汚れに強く、手入れが比較的簡単なため、天候を気にせず履きやすいという利点もあります。

直営店だけでなく、アウトレットモールなどで時折、お買い得な価格で販売されていることもあります。韓国を訪れた際には、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。

人気の厚底モデルの持ち帰りはできる?

近年、世界的なトレンドとなっている厚底スニーカーも、韓国コンバースのラインナップで高い人気を誇ります。特に、イギリスのデザイナーJW Andersonとのコラボレーションから生まれた「Run Star Hike(ランスターハイク)」や、その後継モデルは象徴的な存在です。

これらの厚底モデルの日本への持ち込みに関しても、基本的にはCT70と考え方は同じです。個人が私的に使用する目的で1~2足購入する程度であれば、問題なく持ち帰れる可能性が高いでしょう。

ただし、注意点として、これらのモデルは特徴的なソールデザインのため、通常のモデルよりもかさばる傾向があります。箱に入れたまま持ち帰る場合は、スーツケースのスペースをかなり占有することを覚悟しておく必要があります。スタイルアップ効果は抜群なので、ファッション性を重視する方には非常におすすめのモデルです。

おすすめの購入場所と探し方のコツ

韓国でコンバースを探すなら、目的に応じていくつかの店舗タイプを使い分けるのが賢い方法です。

直営店(明洞・弘大など)

最新モデルや限定コラボレーションアイテム、豊富なカラーバリエーションを求めるなら、まずは直営店を訪れるのが良いでしょう。一部の店舗では、ワッペンや刺繍で自分だけの一足をデザインできるカスタマイズサービスも提供しており、特別な体験ができます。

アウトレットモール

少しでもお得に購入したい場合は、東大門の「現代シティアウトレット」などがおすすめです。前シーズンのモデルやサイズが偏った商品などが割引価格で販売されています。品揃えは時期やタイミングによりますが、思わぬ掘り出し物に出会えるチャンスがあります。

ABCマートなどの大型シューズ店

ABCマートやJDスポーツといった大型のシューズセレクトショップでも、コンバースは広く取り扱われています。店舗限定のセールが行われていることも多く、複数のブランドと比較しながら検討できるのがメリットです。

セレクトショップや古着屋

弘大などのエリアには、独自のセレクトでスニーカーを扱うショップや古着屋も点在します。過去の限定カラーなど、今では入手困難な希少モデルが驚きの価格で見つかることもあります。偽物には注意が必要ですが、宝探しの感覚で巡るのも楽しいかもしれません。

履いて帰るときの免税手続きについて

韓国では、外国人旅行者が一定金額以上の買い物をした場合、支払った付加価値税(VAT)の一部が還付される「タックスリファンド制度」を利用できます。コンバースの購入時も、この制度を活用してお得に買い物しましょう。

手続きは簡単で、会計時にパスポートを提示し、「タックスリファンド、プリーズ」と伝えるだけです。すると、免税書類(リファンドスリップ)が発行されます。

還付手続きは、帰国時に空港で行います。多くの場合、空港内に設置されたKIOSK(自動払い戻し機)でパスポートと書類をスキャンすれば、その場で現金(ウォン)やクレジットカードへの返金が可能です。

スニーカーを履いて帰る場合でも、免税手続きは問題なく行えます。ただし、ごく稀に税関で現物の提示を求められるケースも想定されるため、手続きが終わるまでは購入したスニーカーをすぐに見せられるようにしておくと、よりスムーズです。

結論:賢い韓国スニーカー持ち帰りの要点

この記事で解説してきた、韓国でのスニーカー購入と日本への持ち帰りに関する重要なポイントを以下にまとめます。

  • 韓国コンバースの販売権はNIKEが保有している

  • 日本のコンバース販売権は伊藤忠商事が保有している

  • このライセンスの違いが日本への持ち込みが難しい理由

  • 日本の法律上は商標権を侵害する物品と見なされる可能性がある

  • 個人が私的に利用する目的の1~2足は黙認されるのが実情

  • ただし持ち込みが法的に保証されているわけではない

  • 大量購入は商業目的と見なされ没収リスクが高まる

  • 持ち帰りはあくまで自己責任の範囲で行う必要がある

  • 日本未発売のチャックテイラー(CT70)が最も人気

  • CT70はヴィンテージ感のあるデザインと優れた履き心地が特徴

  • ヒールパッチの三ツ星デザインがCT70の目印

  • 購入したスニーカーを履いて帰るのは有効な方法の一つ

  • 箱を処分してスーツケースのスペースを確保するのも良い

  • 購入時にはパスポートを提示して免税手続きを行う

  • 直営店、アウトレット、大型店を目的別に使い分けるのが賢い

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