最近、街中でテック系のファッションが流行していることもあり、サロモン(Salomon)のスニーカーを履いている人を本当によく見かけるようになりましたね。特に「XT-6」や「XT-4」といった人気モデルは、その洗練されたデザインと本格的なトレイルランニング仕様の機能性が融合していて、私も大好きなモデルの一つです。しかし、人気が高まると同時にどうしても増えてしまうのが「偽物(スーパーコピー)」の存在です。せっかく高いお金を出して気に入って手に入れた一足が、もし偽物だったらと考えると、本当に悔しいし不安になりますよね。Amazonやメルカリ、並行輸入ショップなどで購入を検討しているけれど、「これって本当に本物なのかな?」と自信が持てないという方も、実はかなり多いのではないでしょうか。
この記事では、長年スニーカーを追いかけ続けてきた私が実際に調べた情報や、スニーカー好きとしての経験則をもとに、サイズタグの細かなフォントの違いやロゴの特徴、素材の質感など、偽物を見分けるための具体的なチェックポイントを徹底的に詳しくお話しします。専門的な道具を使わなくても、お手元のスマートフォン一つあれば確認できるポイントばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
- 正規品と偽物の決定的な違いについて写真がなくても分かるレベルで詳しく学べます
- サイズタグやインソール、ソールの形状などスマホで拡大して確認すべき具体的な箇所が分かります
- Amazonやメルカリ、並行輸入品などで購入する際に気をつけるべきリスクや出品者の特徴を理解できます
- 失敗することなく安心して本物のサロモンスニーカーを手に入れるための確実な方法を知ることができます
画像で解説するサロモンスニーカーの偽物の見分け方
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サロモンのスニーカーは、過酷な自然環境でも耐えうるように非常に精巧かつ頑丈に作られていますが、偽物(スーパーコピー)にはどうしてもコストダウンや製造技術の不足による「粗(あら)」が出ます。パッと見はそっくりでも、細部を拡大して見ていくとボロが出てくるものです。ここでは、お手元のスマートフォンを使ってすぐに確認できる、主要なチェックポイントを重要度順に、かつどこよりも詳しく解説していきます。
サイズタグのフォントやSKUを確認

まず最初に、そして最も入念にチェックしていただきたいのが、シュータン(ベロ)の裏側、あるいは側面に縫い付けられている「サイズタグ」です。ここはスニーカーの身分証明書のようなもので、偽物か正規品かを見分ける上で、非常に情報量が多い重要なポイントになります。
正規品のタグは、非常に精密な機械でプリントされており、フォントの太さが均一でバランス良く配置されています。特に注目してほしいのが、文字と文字の間の余白(ネガティブスペース)です。正規品は文字同士がくっつきそうでくっつかない、絶妙な距離感を保っており、全体としてスッキリとした印象を与えます。これに対して偽物は、インクを大量に使って太く印字しようとする傾向があり、全体的にフォントが太すぎてボールド(太字)気味になっていたり、文字がぎちぎちに密集して潰れてしまっていたりすることがよくあります。「M」や「W」、「UK」などの文字の隙間がインクで埋まってしまっている場合は、かなり怪しいと疑った方が良いでしょう。
また、インクのにじみやカスレも重要な判断材料です。正規品はシャープで鮮明ですが、偽物は輪郭がぼやけていたり、インクが飛んでいたりするような粗雑な印字が見られる場合があります。さらに、サイズ表記(US, UK, EUR, JP)の数字の並びにも注目してください。正規品はそれぞれの数字が縦のラインで綺麗に揃っていることが多いですが、偽物はガタガタとずれていることがあります。
SKUコードの照合は必須

タグに記載された情報の中で最も客観的な証拠となるのが、「ART NO.」(SKUコード)です。例えば「414551」といった6桁〜の番号が記載されていますが、この番号や製造年月日(MM/YY形式など)が、外箱の側面に貼られたラベルシールや、インソールの裏側に印字されている情報と完全に一致しているかを必ず確認してください。
偽業者は、タグを大量生産して使い回すことがあるため、靴本体のタグと箱のラベルで番号が食い違っているという凡ミスを犯すことが多々あります。もしここの番号が一致していない場合、それは「別の靴の箱に入れられた」か「タグだけ適当に付けられた」可能性が高く、偽物である確率は極めて高いと言えます。最近のモデルではQRコードがついている場合もありますが、偽物のQRコードは読み取れなかったり、全く無関係なページ(中国語の謎のサイトなど)に飛ばされたりすることもあるので、合わせて確認してみると良いですね。
インソールと中底の印字を見る
次に、靴の中からインソール(中敷き)を取り出して確認してみましょう。「新品の靴のインソールを剥がすのはちょっと…」と躊躇するかもしれませんが、多くのモデルでインソールは接着されていないか、軽く固定されている程度なので、慎重に持ち上げれば取り外せるはずです。ここには、外見からは分からない決定的な違いが現れやすいんです。
まずインソール表面のプリントを見てください。サロモンの多くのモデルでは「Ortholite(オーソライト)」社のインソールが採用されています。正規品のプリントは非常に精細で、「SALOMON」の文字が力強く太いのに対し、「Ortholite」の文字やその横にある小さな登録商標マーク(®)は非常に細く、繊細にプリントされています。この「太い文字」と「細い文字」のコントラストが正規品の特徴です。しかし偽物は、版を作る技術が低いのか、全ての文字が同じような太さでプリントされており、全体的に重たく、野暮ったい印象を受けることが多いです。特に「Ortholite」の文字が太く滲んでいる場合は要注意です。

さらに、インソールを裏返して裏面もチェックしましょう。正規品はインソールの端(エッジ)の処理が綺麗で、ギザギザの形も均一ですが、偽物は切り口がガタガタだったり、バリが残っていたりします。色味も、正規品が特定の色(例えばグレーや青などモデルによる)であるのに対し、偽物は全く違う色を使っていることがあります。
中底(ストロボボード)の確認方法

インソールを外したその下、つまり靴の底(中底)も覗いてみてください。正規品のサロモンは、中底の中央部分に、製造管理用と思われる数字が太いフォントではっきりとスタンプされています。また、中底を縫い合わせているステッチ(ストロボステッチ)も、間隔が均一で綺麗に縫われています。
一方、偽物の中底は、数字のスタンプが中心から大きくずれていたり、インクが薄くて読めなかったり、あるいはフォントが頼りないほど細かったりします。ひどい場合には数字すら書かれていないこともあります。また、ステッチが乱雑で、糸がほつれていたり、糸の色が正規品と異なっていたりすることもあります。普段は見えない部分だからこそ、コスト削減のために手を抜きがちなポイントなのです。スマホのライトで中を照らしながら、じっくりと観察してみてください。
ヒールの縫製やロゴの形状をチェック

スニーカーの後ろ姿、ヒール部分も偽物を見抜くための重要なチェックポイントです。サロモンのシューズは、かかと部分のホールド感を高めるために複雑なパーツ構成になっていますが、その接合部分の処理に技術力の差が出ます。
まず、左右のアッパー素材が接合するヒール中央の縦のラインを見てください。正規品のサロモンは、この縫い合わせ部分が深くプレス(圧着)されており、しっかりとした溝のような深みと立体感があります。これにより、スマートで引き締まった印象を与えます。しかし、偽物はプレスが弱く、接合部が浅いため、縫い目が表面に浮いているように見えたり、単に布を張り合わせただけのような平坦な仕上がりになっていたりします。指で触ってみて、溝の深さを感じられるかどうかも一つの目安になります。
次に、ロゴの形状(タイポグラフィ)にも注目しましょう。特にサイドやヒール付近にある「Salomon」のロゴです。一番分かりやすいのが「O」の文字です。正規品の「O」は、幾何学的で綺麗な正円(真ん丸)に近い形状をしています。これはサロモンのロゴデザインの特徴の一つです。ところが偽物の「O」は、一般的なフォントを流用しているせいか、少し四角っぽかったり、縦長の楕円形に歪んでいたりすることが非常によくあります。複数の「O」を見比べて、形が不揃いな場合も怪しいですね。
また、シュータンにある「S」のロゴマークも確認してください。渦巻きのようなデザインですが、ロゴ内の2本の横棒(バー)の太さがポイントです。正規品はこのバーが太く、どっしりとしていますが、偽物はここが細く、頼りない印象を与えることがあります。さらに、GORE-TEXモデルの場合は、つま先部分にある「GORE-TEX」のロゴフォントも重要です。正規品はフォントが細くシャープで、文字を囲む枠線の角もキリッとしていますが、偽物はフォントが太すぎて文字が潰れかけていたり、枠の形が歪んでいたりするケースが見受けられます。「R」の文字の足の角度などが微妙に違うこともあるので、公式サイトの画像と並べて見比べてみるのがおすすめです。
XT-6の偽物は重さと質感に注意

特にファッションアイコンとして爆発的な人気を誇る「XT-6」などのモデルでは、見た目だけでなく「重量」と「素材の質感」も大きな判断材料になります。偽物は、見た目を似せることには注力していますが、高機能な軽量素材までは再現できないことが多いためです。
まず重量についてですが、偽物は安価で密度の高いゴムや、質の悪いプラスチック素材を使用していることが多く、正規品に比べて明らかに「重い」傾向があります。手に持った瞬間に「あれ、トレイルランニングシューズにしてはずっしりくるな?」と感じたら、少し警戒した方がいいかもしれません。
| モデル | 正規品の重量目安(片足 US9 / 27.0cm) | 偽物の重量目安 |
|---|---|---|
| XT-6 | 約365g 〜 380g | 400gを超えることが多い(420g〜など) |
もちろん個体差やサイズによって重さは変わりますが、同じサイズで数十グラムも重いというのは、素材構成が根本的に異なっている証拠です。もし可能であれば、キッチンスケールなどで測ってみるのも客観的な判断材料になります。
次に質感です。XT-6の特徴である、アッパーを覆うTPU(熱可塑性ポリウレタン)フィルムの質感を見てください。正規品はしなやかでマットな質感があり、ベースのメッシュ素材と一体化するように圧着されています。しかし偽物は、このフィルムが硬くてプラスチックのような安っぽい光沢を放っていたり、触るとバリバリと音がしそうなほど硬化していたりすることがあります。また、メッシュ素材自体の目の細かさも違います。正規品は目が細かく詰まっていますが、偽物は目が粗く、中の繊維がスカスカに見えることがあります。履き口のクッション部分も、正規品はふっくらとしていますが、偽物は中綿が少なくてペラペラだったり、逆にパンパンに詰め込みすぎて不自然に膨らんでいたりします。指で押してみて、反発力や素材の密度を確認してみるのも良いでしょう。
ソールとクイックレースの違い

最後に、サロモンの代名詞とも言える高性能ソール「Contagrip(コンタグリップ)」と、独自のシューレースシステム「Quicklace(クイックレース)」について詳しく見ていきましょう。ここは機能性の核心部分なので、偽物が最も真似しきれない部分でもあります。
まずソールですが、正規品の「Contagrip」ソールは、20種類以上の成分を配合した独自のラバーコンパウンドで作られており、見た目はマットで上品な質感、触ると適度な粘り気(グリップ力)を感じます。一方で偽物のソールは、一般的な安価な合成ゴムを使用しているため、妙にテカテカと黒光りしていたり、プラスチックのように硬くてツルツルした質感だったりします。また、ゴム特有の石油のような化学臭が強烈にする場合も偽物の可能性が高いです。正規品はゴムの匂いはしますが、そこまで不快な刺激臭はありません。
ソールの底面のラグ(突起)の形状もチェックしてください。正規品はラグのエッジ(角)が鋭く立っており、地面をしっかり噛むように設計されていますが、偽物は成型精度が低いため、ラグの角が丸まっていたり、形がいびつだったりします。耐久性も雲泥の差で、正規品なら数年は持つところが、偽物は数週間の使用でラグが削れてツルツルになってしまうことも珍しくありません。
続いて「Quicklace」システムです。靴紐を締め上げるための留め具(ロックパーツ)を見てください。正規品は、この小さなプラスチックパーツの両面に「S」のロゴがくっきりと刻印されています。偽物もロゴはあることが多いですが、彫りが浅くて見えにくかったり、位置が中心からずれていたりします。さらにマニアックなポイントですが、このロックパーツの裏側(紐が通っている面)を確認してください。正規品には、金型による特定の小さな「円形のくぼみ」と「四角いくぼみ」が存在することが多いですが、偽物はこれらが欠けていたり、ただの平らな面だったり、形状が異なっていたりします。非常に細かいパーツですが、スマホで写真を撮って拡大して見ると、意外とはっきりと違いが分かります。紐自体の質感も、正規品は細くても非常に強靭ですが、偽物は太くて毛羽立ちやすく、すぐに切れてしまいそうな脆さを感じることがあります。
サロモンスニーカーの偽物の見分け方と購入の注意点
ここまで、スニーカー本体のディテールによる見分け方を詳しく解説してきましたが、偽物業者の技術も日々進化しており、中にはプロでも見分けがつきにくい「スーパーコピー」と呼ばれる精巧な偽物も存在します。そのため、そもそも偽物を掴まされないためには、製品を見る前に「どこで買うか」「誰から買うか」を見極めることが最も重要です。ここでは、主要な購入場所ごとのリスクと、具体的な注意点について深掘りして解説します。
メルカリでの購入も注意が必要

メルカリ、ラクマ、PayPayフリマ、そして最近ユーザーが増えているVinted(ヴィンテッド)などのフリマアプリ。廃盤モデルや限定カラーを個人のコレクターから譲ってもらえる素晴らしいプラットフォームであることは間違いありません。しかし、こと「サロモンの人気スニーカー(特にXT-6、XT-4、ACS PROなど)」に関しては、「地雷原を、目隠しをして歩くようなもの」だと認識してください。少し厳しい言い方になりますが、現在のフリマアプリ市場には、組織的な偽物販売業者が大量に入り込んでおり、一見すると普通のアカウントに見えても、実は精巧な偽物を販売しているというケースが後を絶たないのが現実です。
よく見かけるのが、「サイズが合わなかったため出品します」「頂き物ですが履く機会がないので」「断捨離のため泣く泣く手放します」といった、もっともらしい出品理由です。これらは、購入者の共感を呼び、警戒心を解くためのテンプレートだと思ってください。考えてみてください。定価が28,600円(税込)もする人気モデルの新品が、なぜ発売直後に1万円台後半〜2万円台前半という安値で大量に投げ売りされるのでしょうか? 送料や手数料を引けば利益などほとんどないはずです。
これらは、購入者の「少しでも安く買いたい」「定価以下でゲットできてラッキー」という心理を巧みに突いた、典型的な罠なのです。
こんな出品者は即スルー推奨!危険信号リスト
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以下の一つでも当てはまったら、購入ボタンを押す指を止めてください。
- 評価数が極端に少ない:評価が「0」や一桁台の新規アカウントは、偽物を売り逃げするために作られた「捨て垢(捨てアカウント)」の可能性が高いです。悪い評価がつくとすぐにアカウントを削除し、また新しいIDで作り直して出品を繰り返します。
- 実物写真がない・使い回し:公式サイトの綺麗な画像や、他の出品者の画像を無断で転載している場合、手元に商品がない(無在庫転売)か、写真を見せられないほど粗悪な偽物を持っています。
- 「並行輸入品」「海外仕様」の強調:「海外正規店購入のため、国内正規品とは仕様やタグ、縫製基準が異なる場合があります」といった説明文は、偽物であることの予防線(言い訳)として使われる常套句です。サロモンの正規品は、国によって基本的な品質基準が変わることはありません。
- 同じ背景で大量出品:同じフローリングの床、同じ白い壁の前で、複数のサイズ(26.0cm, 26.5cm, 27.0cm…)やカラーのサロモンばかりを機械的に出品しているアカウントは、個人の断捨離ではなく組織的な業者の可能性が高いです。
また、最近の手口として非常に悪質かつ見抜きにくいのが、「付属品の偽造」です。「StockX(ストックエックス)の緑色のタグが付いているから本物だろう」「納品書やレシートのコピーが付いているから安心だ」と考えるのは非常に危険です。
残念なことに、今や偽物のスニーカーには、偽造されたStockXの鑑定タグ、偽造された鑑定書、そして実在する海外ショップを模した偽造レシートまでが「セット」で付いてくるのが当たり前になっています。付属品が揃っていることは、もはや本物の証明にはなりません。「付属品まで完璧にコピーされている」という前提で疑ってかかる必要があります。
購入前に必ずやるべき「ID付き写真」の確認

もし、どうしてもフリマアプリで購入を検討せざるを得ない(どうしても欲しい廃盤モデルがそこにしか在庫がないなど)場合は、購入前に必ずコメント欄を使って出品者とコミュニケーションを取ってください。これは商品の状態を確認するためだけでなく、相手が「まともな個人出品者」か「業者」かを見極めるためのリトマス試験紙になります。
単に「本物ですか?」と聞くのは無意味です(偽物を売る人は平気で「本物です」「鑑定済みです」と嘘をつきます)。最も効果的なのは、以下のリクエストをすることです。
「出品者様のお名前(ID)と今日の日付を書いた手書きのメモと一緒に、シュータン裏のサイズタグと、インソールを外した裏側の写真をアップで見せていただけませんか?」
本物を持っている一般の出品者なら、少し手間でも「偽物を疑われているんだな」と理解し、快く対応してくれるはずです。逆に、「梱包済みで撮影できません」「倉庫にあるので無理です」「画像で判断してください」などとはぐらかしたり、コメントを削除してブロックしてきたりする場合は、100%黒だと判断して即座に撤退してください。実物を見せられない理由がある商品は、買う価値がありません。
万が一、商品が届いてしまったら

最後に、最も重要なことをお伝えします。もし商品を購入して手元に届き、「あれ、なんか怪しいな…」と感じた場合のアクションです。
【最重要】受け取り評価は最後の砦
フリマアプリのシステム上、商品が届いて中身を確認する前に「受け取り評価(取引完了)」をしてしまうと、その瞬間に代金が出品者に渡ってしまいます。一度評価をしてしまうと、後から「やっぱり偽物だった!」と気づいても、事務局は「取引は終了している」として介入できず、返金してもらうことは極めて困難(事実上の不可能)になります。
商品が届いたら、まずは落ち着いて開封し、絶対に評価ボタンを押さずに、以下の手順を踏んでください。
- 今回ご紹介したチェックポイント(タグのフォント、縫製、ソールの匂い、重さなど)を徹底的に確認する。
- 少しでも怪しいと感じたら、「鑑定サービス(スニダンの鑑定のみプランや、フェイクバスターズなど)」を利用してプロに見てもらう。
- 偽物だと判明したら、出品者に「鑑定の結果、偽物と判明したので返品・キャンセルをお願いします」と連絡し、同時に事務局にも「偽物が届いたため評価できません」と通報・相談する。
メルカリでの購入も注意が必要
メルカリ、ラクマ、PayPayフリマ、Vinted(ヴィンテッド)といったフリマアプリは、探していたモデルをお得にゲットできる素晴らしいツールですが、こと「サロモンの人気スニーカー(XT-6など)」に関しては、まさに地雷原を歩くようなものだと認識してください。残念ながら、現在は偽物業者が組織的に入り込んでおり、一見すると普通のアカウントに見えても、実は偽物を販売しているというケースが後を絶ちません。
「サイズが合わなかった」「頂き物ですが履かないので」「断捨離のため」……。 こうしたもっともらしい理由で、新品同様のXT-6が定価よりも数千円安い、あるいは相場よりも明らかに安い価格(例:1万円台後半〜2万円台前半など)で大量に出品されているのを見たことはありませんか? これらは、購入者の「安く買いたい」という心理を巧みに突いた典型的な手口です。
こんな出品者は即スルー推奨!危険信号リスト
- 評価数が極端に少ない:評価が「0」や一桁台の新規アカウントは、偽物を売り逃げするために作られた捨て垢(捨てアカウント)の可能性が高いです。
- 実物写真がない・使い回し:公式サイトの綺麗な画像や、他の出品者の画像を転載している場合、手元に商品がない(無在庫転売)か、見せられないほど粗悪な偽物を持っています。
- 「並行輸入品」「海外仕様」の強調:「海外正規店購入のため、国内正規品とは仕様やタグが異なる場合があります」といった説明文は、偽物であることの予防線(言い訳)として使われる常套句です。正規品は国によって基本的な仕様が変わることはありません。
- 同じ背景で大量出品:同じ床、同じ壁で、複数のサイズやカラーのサロモンばかりを機械的に出品しているアカウントは、個人の断捨離ではなく組織的な業者の可能性が高いです。
また、最近の手口として非常に悪質なのが、「納品書」や「レシート」までも偽造されているケースです。「StockX」や有名セレクトショップのタグや納品書(コピー)が付属しているからといって、絶対に信用しないでください。今や、その「付属品」ごとセットで偽造されているのが現実です。
購入前に必ずやるべき「ID付き写真」の確認
もし、どうしてもフリマアプリで購入を検討せざるを得ない(廃盤モデルなどでそこにしか在庫がない)場合は、購入ボタンを押す前に必ずコメント欄でコミュニケーションを取ってください。ここで相手の反応を見ることで、リスクを大幅に減らせます。
単に「本物ですか?」と聞くのは無意味です(偽物を売る人は平気で嘘をつきます)。効果的なのは、「出品者様のお名前(ID)を書いた手書きのメモと一緒に、シュータン裏のサイズタグとインソール裏の写真をアップで見せていただけませんか?」とリクエストすることです。
本物を持っている一般の出品者なら、少し手間でも快く対応してくれるはずです。逆に、「梱包済みで撮影できません」「倉庫にあるので無理です」などとはぐらかしたり、コメントを削除してブロックしてきたりする場合は、100%黒だと判断して購入を見送ってください。
【最重要】受け取り評価は最後の砦
フリマアプリのシステム上、商品が届いて中身を確認する前に「受け取り評価」をしてしまうと、取引が完了し、代金が出品者に渡ってしまいます。一度評価してしまうと、後から「偽物だった!」と気づいても、返金してもらうことは極めて困難になります。
商品が届いたら、まずは落ち着いて開封し、絶対に評価ボタンを押さずに、今回ご紹介したチェックポイント(タグ、縫製、ソールの匂い、重さなど)を徹底的に確認してください。少しでも怪しいと感じたら、鑑定サービスを利用するか、事務局に「偽物の可能性があるため評価できません」と相談しましょう。
偽物は滑る上に履き心地が悪い
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「どうせ街履きとして使うだけだし、見た目がそっくりなら安い偽物でもいいかな…」
正直なところ、プレ値がついた高額なモデルを前にして、そんな誘惑に駆られる気持ちは痛いほどよく分かります。しかし、長年サロモンを愛用してきた私として、そして何より皆様の足の健康と安全を願う一人の人間として、偽物の購入だけは全力で止めさせてください。なぜなら、偽物は外見の「ガワ」をコピーしているだけで、靴としての本質的な機能は完全に欠落しているからです。
まず、実際に足を入れた瞬間の感覚、そして1日履いた後の疲労感が天と地ほど違います。正規品のサロモンのミッドソールには、「EnergyCell™」のような高反発で衝撃吸収性に優れたEVAフォームが採用されており、着地時の衝撃を推進力に変えてくれるような心地よい弾力があります。また、人気モデルのXT-6などには「ACS(Agile Chassis™ System)」という独自のシャーシ技術が搭載されており、これが歩行時のねじれを防ぎ、抜群の安定感をもたらしてくれます。
対して偽物はどうでしょうか。コストを極限まで削っているため、ミッドソールには廃材を混ぜたような低品質な硬いゴムか、逆にすぐに潰れてしまうスカスカのスポンジが使われています。ACSのような高度な安定化パーツも、見た目だけ似せたただのプラスチックの飾りです。その結果、まるでコンクリートの上を裸足に近い状態で歩いているような突き上げ感があり、数時間履いただけで足裏が痛くなり、膝や腰にまで負担がかかってしまいます。「カッコいい靴を履いているのに、歩きたくない」なんて、本末転倒ですよね。
GORE-TEXロゴの罠
「GORE-TEX」と書かれた偽物モデルも多く存在しますが、そのほとんどが嘘です。正規品は防水透湿性素材の王様であるゴアテックスメンブレンを使用しており、「雨は通さないが、汗の湿気は逃がす」という魔法のような快適さを提供してくれます。 しかし、偽物は通気性のない安価なビニール素材や合皮を使用しているケースが大半です。その結果、雨の日には縫い目から水が染み込み、晴れの日には靴内部がサウナのように蒸れてしまいます。これは不快なだけでなく、強烈な悪臭や水虫などの足のトラブルの原因にもなり得ます。
そして、私が最も危険だと感じるのが「ソールの滑りやすさ」です。前述した通り、正規品の「Contagrip®」アウトソールは、濡れた岩場や泥道でもグリップするように計算されたゴムの配合になっています。しかし、偽物のソールはプラスチックの配合比率が高いのか、硬くて摩擦抵抗が極端に低いのです。
乾いたアスファルトならまだしも、雨の日の駅のタイル、マンホール、コンビニの床などでは、氷の上に乗ったかのようにツルッと滑ります。これは決して大袈裟な話ではなく、実際に偽物を履いて転倒し、大怪我をしたという報告もSNSなどで見かけます。ファッションを楽しむために履いた靴で、怪我をしてしまっては元も子もありません。「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、偽物のスニーカーに関しては「安物買いの怪我持ち」になりかねないリスクがあることを、どうか忘れないでください。
確実に買うなら公式の抽選販売

では、偽物のリスクを完全に排除して、どこで買うのが一番安心なのでしょうか。結論としては、やはりサロモンの公式オンラインストアや、信頼できる正規取扱店での購入に限ります。
特に「XT-6」やコラボモデルなどの人気商品は、発売と同時に即完売してしまうことも多く、入手困難な状況が続いています。しかし、サロモンの公式サイトでは定期的に人気モデルの「再販」や「抽選販売」が行われています。これに参加するのが、確実に本物を定価で手に入れるための王道かつ最短のルートです。公式のメルマガやSNSをフォローして、情報を逃さないようにしましょう。
また、どうしても過去のモデルや完売モデルが欲しい場合は、「スニーカーダンク(スニダン)」や「POIZON」といった、プロの鑑定士による真贋鑑定サービスが付帯した二次流通プラットフォームを利用するのも一つの手です。フリマアプリよりは手数料などで価格が高くなることもありますが、「本物である」という保証をお金で買うという意味では、決して高い買い物ではないと思います。万が一偽物と判定された場合は取引がキャンセルされ、全額返金される仕組みがあるため、安心して利用できます。
尚、サロモンの公式オンラインストアでは、最新のコレクションだけでなく、各モデルの詳細なスペックやテクノロジーについても確認できます。正規品の仕様を知ることは、偽物を見抜くための第一歩でもあります。
公式情報をチェック 最新の販売情報や、製品の正しい仕様については、以下の公式サイトで確認することをお勧めします。 サロモン公式オンラインストア(出典:Salomon公式サイト)
サロモンスニーカーの偽物の見分け方の総括
今回は、サロモンスニーカーの偽物の見分け方について、タグのフォントからソールの質感、購入場所の選び方に至るまで、かなり詳しく解説してきました。フォントの太さが微妙に違う、縫製のプレスが浅い、ソールがテカテカしている…といった、一見すると些細な違いにこそ、真贋を見極める決定的なヒントが隠されています。もし手元のスニーカーに違和感を感じたら、今回ご紹介したチェックリストを一つずつ確認してみてください。
そして何よりお伝えしたいのは、偽物はスニーカーとしての「魂」が抜けているということです。サロモンの正規品が持つ、足を包み込むようなフィット感、路面を掴むグリップ力、そして所有する喜びは、偽物では決して味わうことができません。皆様が安心して本物のサロモンを履き、街や自然の中で素晴らしい体験ができることを、いちファンとして心から願っています。最終的な真贋判定に迷った際は、自分だけで悩まず、専門の鑑定サービスなどに相談することをお勧めします。

