ナイキのダンクを手に入れたとき、最初に気になるのが紐の結び方や長さではないでしょうか。「純正のままだとなんだか紐が長すぎて野暮ったい…」「もっとおしゃれに見せる通し方や、ほどけにくい結び方はないのかな?」と、WEB検索をして情報を探している方も多いはずです。特にダンクは、ローカットやハイカット、さらにはスケートボード仕様の「SBダンク」などモデルによって構造が異なり、最適な長さや結び方も変わってきます。
私自身、初めてダンクを買ったときは、適当に結んで履いていましたが、紐の通し方ひとつでスニーカーの表情が劇的に変わることに気づいてからは、モデルごとにベストなセッティングを追求するようになりました。この記事では、私の経験に基づいた「ダンクに最適な紐の長さ」や「すぐに真似できるおしゃれな結び方テクニック」を余すところなくお伝えします。
- モデル別(Low/High/SB)に最適なシューレースの長さと種類の違い
- 誰でも簡単にできるおしゃれでかっこいい定番の紐の通し方とアレンジ
- 歩いてもほどけにくい「イアンノット」や痛くなりにくい調整テクニック
- SBダンク特有の「厚タン」に合わせた紐選びの注意点
ナイキダンクの紐の結び方と最適な長さの選び方
まずは、結び方のテクニックに入る前に、基本となる「紐の長さ」と「種類」について深掘りしていきましょう。実は、ここを間違えてしまうと、どんなに複雑な結び方をしてもバランスが悪くなってしまったり、歩いている最中に紐が余って踏んでしまったりと、残念な結果になってしまうことが多いんです。
ナイキダンクの紐の長さはローカットで何cmか

ダンクの紐を交換しようと思ったとき、また結び方をアレンジしようとした時に一番の壁となるのが「長さ選び」です。「120cmがいいの?それとも140cm?」と迷ってしまうことはありませんか?
結論から言うと、どのようなスタイルで履きたいか(結ぶのか、垂らすのか)によって、選ぶべき長さは明確に分かれます。私が長年ダンクを履き続けて導き出した、モデルごとの推奨サイズと、その理由を詳しく解説します。
【決定版】スタイル別推奨長さチャート

| モデル | スタイル | 推奨長さ | 詳細・メリット |
|---|---|---|---|
| Dunk Low (ローカット) | 標準・リボン結び | 140cm | 純正の長さです。一番上の穴まで通して、しっかりとリボン結びをするのに最適な長さ。ベーシックで清潔感があります。 |
| 短め・垂らす | 120cm | 紐を結ばずに先端を垂らす「チップ垂らし」や、リボンを小さくしたい場合に最適。余りが少なくスッキリ見えます。 | |
| ゆったり履き | 150cm~ | 足の甲が高い方や、幅広の方で、紐を緩く通したい場合は少し長めを選ぶと安心です。 | |
| Dunk High (ハイカット) | 標準・フル装備 | 160cm | 一番上の穴まで通して結ぶ場合に必須の長さ。足首をしっかり固定できます。 |
| 足首ルーズ | 140cm | 上から1〜2個の穴を通さずに履く場合、ローカット用の長さでも代用可能です。 |
標準スタイルの「140cm」
通常、現行のナイキダンクロー(Dunk Low)を購入すると、最初から通されている紐の長さは約140cm(約55インチ)です。これは、アイレット(紐を通す穴)を一番上まで全て通した状態で、程よい大きさのリボン結びができるように計算されています。
「とりあえず普通に履きたい」「純正のシルエットを崩したくない」という方は、140cmを選んでおけば間違いありません。ただし、個体差や紐の素材(伸縮性)によっては、少し長く感じて地面に引きずりそうになることもあります。
トレンドの「120cm」
一方で、最近のスニーカーヘッズやストリートファッション界隈で主流になりつつあるのが、120cm(約47インチ)という少し短めの長さです。
なぜこの長さが人気なのかというと、「紐を結ばずに垂らすスタイル」や「小さなリボン結びでスマートに見せるスタイル」にジャストフィットするからです。140cmの紐を垂らすと長すぎてだらしなく見えてしまいますが、120cmだと丁度アッパーのサイドにかかるくらいの絶妙なバランスになります。
長さ選びのポイント 自分の足のサイズも考慮しましょう。28cm以上の大きなサイズを履いている方や、甲高の方は、紐の消費量が多くなるため、120cmだと短すぎて結べない可能性があります。その場合は130cm〜140cmで調整するのがベターです。
紐の長さは、単なる数値だけでなく「どう見せたいか」という意思表示でもあります。自分の理想の足元をイメージして選んでみてください。
ナイキダンクSBの紐の違いと厚タンの注意点
次に、絶対に押さえておかなければならないのが「Nike SB Dunk(エスビーダンク)」の場合です。同じ「ダンク」という名前がついていて、見た目もそっくりですが、通常のダンクとSBダンクは、構造的に見れば「全く別のスニーカー」と言っても過言ではありません。
SB(Skateboarding)ラインは、その名の通りプロのスケーターが激しいトリックに耐えられるように設計されています。そのため、耐久性やフィット感を高めるための独自のギミックが搭載されており、これが「紐の選び方」や「結び心地」に大きな影響を与えます。ここを理解していないと、せっかく買った紐が使えないという悲劇が起きてしまいます。
SBダンクの代名詞「厚タン」が紐の長さを狂わせる

SBダンクの最大の特徴であり、ファンから愛されているポイントが、シュータン(ベロ)にたっぷりと中綿が詰め込まれた通称「厚タン」です。
このふっくらとした厚みは、スケートボードのデッキが足の甲に直撃した際の衝撃を和らげるための機能ですが、紐選びにおいては最大の注意点となります。
- 通常のダンク(薄タン):タンが薄いため、紐は足の甲に沿って比較的直線的に通ります。
- SBダンク(厚タン):タンが分厚く盛り上がっているため、紐はその山を越えるようにカーブして通る必要があります。また、タンの反発力でスニーカーの履き口(羽根)が左右に広がりやすくなります。
つまり、「タンの山を越える距離」+「左右に広がった幅」の分だけ、通常のダンクよりも多くの紐の長さを消費してしまうのです。
陥りやすい失敗パターン 「通常のダンクLowを120cmの紐に変えたらスッキリして最高だった!だからSBダンクも120cmにしよう!」 この考えでSB用に120cmを買うと、高確率で失敗します。紐が短すぎて一番上の穴まで届かないか、届いても結び目が米粒のような小ささになり、非常にバランスが悪くなってしまいます。
SBダンク(ローカット)の紐選びの正解

では、具体的に何センチを選べば良いのでしょうか。私の経験と、多くのSB愛用者の声を総合すると、以下のセッティングが推奨されます。
| 狙いたいスタイル | 推奨長さ | ポイント |
|---|---|---|
| 基本・リボン結び | 140cm | SB純正の長さも概ねこのサイズです。厚タンのボリュームに負けないよう、少し余裕を持って結べます。 |
| ゆったり・ラフ履き | 150cm | スケーターのように、紐を全体的に緩めてダルダルに履きたい場合は、これくらい長さがあると雰囲気が出ます。 |
| スッキリさせたい | 130cm | どうしても短くしたい場合でも、120cmではなく130cmが限界ラインです。これならギリギリ結べます。 |
また、SBダンクは標準で「オーバルレース(丸平紐)」という、ふっくらした丸い紐が採用されています。この紐自体にもボリュームがあるため、細い平紐に変えると急に足元が貧弱に見えてしまうことがあります。SB特有のポッテリとしたシルエットを活かすなら、交換用の紐もオーバルタイプを選ぶか、太めの平紐を選ぶのがコツです。
「タン固定バンド」を活かしたスケータースタイル
もう一つ、SBダンクには通常モデルにはない素晴らしい機能があります。それは、シュータンとインソールを繋ぐ「ゴムバンド(タン固定バンド)」が内部に搭載されていることです。
この強力なゴムバンドが、足を両サイドからホールドしてくれるため、極端な話、靴紐を全く結ばなくても靴が脱げることがありません。
この特性を活かして、多くのスケーターやストリートヘッズは、あえて紐を極限まで緩めて、一番上の穴まで通さずに履くスタイルを楽しんでいます。厚タンが強調されて、非常にラフでかっこいいシルエットになります。
豆知識:SBダンクの履きこなし ゴムバンドのおかげで、紐を緩めてもフィット感は高いまま維持されます。「紐を緩めたいけど、カカトが抜けるのは嫌だ」という方にとって、SBダンクは最高の相棒になるはずです。ぜひ、純正のオーバルレースを少し緩めにセッティングして、厚タンを強調する履き方を試してみてください。
SBダンクと通常ダンクの違いについては、サイズ感や見分け方も含めて以下の記事でさらに詳しく解説しています。「自分の持っているダンクがどっちか分からない」という方もぜひチェックしてみてください。
ナイキダンクの紐の種類と平紐や丸紐の特徴
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長さの次は「紐の形状」です。ダンクに使われるシューレースは、大きく分けて2つの種類があり、それぞれが持つ雰囲気や機能性が異なります。紐の種類を変えるだけでも、まるで別のスニーカーのように生まれ変わりますよ。
① 平紐(フラットレース)
- 特徴:きしめんのように平らな形状。
- 採用モデル:通常のDunk Low / High、ヴィンテージモデルなど。
- メリット:
- クラシックな見た目:1985年の誕生当時から続く伝統的なスタイルです。
- ほどけにくい:紐同士の接地面積が広いため摩擦力が働き、結び目が緩みにくいです。
- 足への負担減:面で甲を押さえるため、局所的な圧迫感が少ないです。
最近は、あえて色褪せたような加工が施された「ヴィンテージシューレース(生成り色の紐)」に変えるのが大流行しています。新品のピカピカなダンクにヴィンテージ紐を通すだけで、こなれた古着のような雰囲気を演出できるので、個人的にも非常におすすめのカスタムです。
② オーバルレース(楕円紐・丸平紐)
- 特徴:断面が楕円形で、中に芯が入っているようなふっくらとした形状。
- 採用モデル:主にNike SB Dunkシリーズ。
- メリット:
- 耐久性が高い:スケートボードの激しい動きや摩擦に耐えられるよう頑丈に作られています。
- ボリューム感:ぽってりとした見た目が、SBダンクのボリュームあるシルエットにマッチします。
SBダンクに平紐を通すと少しスマートな印象になり、逆に通常のダンクにオーバルレースを通すとSB風のボリューミーな印象になります。この「あべこべ」な組み合わせを楽しむのもスニーカーカスタムの醍醐味です。
【番外編】ワックスシューレース
表面にロウ(ワックス)を染み込ませてコーティングした紐です。レザーシューズのような光沢があり、高級感が出ます。「ダンクを少し大人っぽく、ドレッシーに履きたい」という方にはピッタリです。ただし、表面がツルツルしているため、通常の綿紐に比べてほどけやすいという欠点もあります。この後紹介する「ほどけにくい結び方」とセットで活用することをお勧めします。
ナイキダンクの紐をおしゃれに見せる通し方

「みんなと同じダンクじゃつまらない」「足元で個性を出したい」という方に向けて、少しスパイスの効いたおしゃれな通し方をご紹介します。特別な道具は必要ありません。通し方を少し工夫するだけです。
1. 左右非対称カラー(バカ履きスタイル)
最も簡単でインパクトがあるのが、左右で紐の色を変える方法です。例えば、「白×黒」のパンダダンクなら、右足は黒紐、左足は白紐にしてみる。あるいは、スニーカーのアクセントカラー(ロゴの色など)に合わせて、派手なネオンカラーを入れてみるのも面白いです。 かつて「SB Dunk Low “What The”」などの名作でも採用されたスタイルで、遊び心満載の足元になります。
2. ダブルレーシング(オフホワイト風)
Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)が手がけた「Off-White × Nike Dunk」で見られる、2本の紐を同時に使うスタイルです。通常の穴に通す紐とは別に、もう一本の紐(細めの丸紐などがおすすめ)をアッパー全体に覆い被せるように通します。 これには別途、紐を通すためのループを自作したり工夫が必要ですが、簡易的に「一つの穴に2色の紐を重ねて通す」だけでも、独特のレイヤード感が出ておしゃれです。
3. ストレートバー(一文字結び)
紐が横一直線に並ぶ、非常に整然とした通し方です。ビジネスシューズやドレスシューズでよく見られる結び方ですが、これをあえてダンクに取り入れることで、クリーンでミニマルな印象になります。特に、シンプルなカラーリングのダンクや、モードなファッションに合わせる際に相性が良いです。
色の選び方のコツ おしゃれに見せる一番の近道は、「スニーカーに使われている色の中から一色を拾って紐の色にする」ことです。例えば、スウッシュ(ナイキのロゴ)が赤なら赤い紐、アウトソールがグレーならグレーの紐。これだけで全体の統一感が生まれ、失敗することがありません。
ナイキダンクの紐を結ばないルーズなスタイル

ストリートファッション、特にヒップホップカルチャーの影響を強く受けているダンクにおいて、今や定番とも言えるのが「紐を結ばない(Non-Tying)」スタイルです。
カニエ・ウェストやトラヴィス・スコットなどのファッションアイコンたちが、ジョーダン1やダンクの紐をあえて結ばずにラフに履いていたことから爆発的に広まりました。「頑張って履いてます感」を出さず、脱力したクールさを演出できるのが魅力です。
ルーズスタイルの作り方(手順)
- 紐の長さ調整:前述の通り、120cm程度の短めの紐を用意します。
- 緩めに通す:つま先側から、全体的に指一本分くらいの余裕を持たせながら紐を通していきます。ギュウギュウに締めないのがポイントです。
- 最後の処理:
- チップ垂らし:一番上(または二番目)の穴から紐先を出し、結ばずにそのまま左右に垂らします。紐の先端(アグレット)が歩くたびに揺れるのがポイントです。
- ヒドゥンノット(隠し結び):紐の余りをシュータンの裏側、またはインソールの下に隠してしまいます。見た目には紐の端が一切見えない状態になり、非常にスッキリします。
かっこよく見せる最大のコツ それは「適度なたるみ」です。紐がピンと一直線に張っている状態で垂らしても、ただ「結び忘れた人」に見えてしまいます。紐全体が緩やかな弧を描くように、あえてクシュッとさせたり、ねじれを作ったりして、ルーズなニュアンスを作ることが重要です。
ただし、この履き方はフィット感が著しく低下します。全速力で走ったり、スポーツをする際には全く向きません。あくまで街履き専用のファッションスタイルとして楽しんでください。
ナイキダンクの紐の結び方を変えて楽しむ方法
ここからは、見た目だけでなく「機能性」や「履き心地」を大きく左右する、具体的な結び方のテクニックについて深掘りしていきます。足の形は人それぞれです。自分の足に合った結び方を知ることで、ダンクはもっと快適な相棒になります。
定番のオーバーラップとアンダーラップの違い

スニーカーの紐の通し方には、大きく分けて「オーバーラップ」と「アンダーラップ」の2大流派が存在します。おそらく、皆さんが普段何気なく行っているのはオーバーラップの方でしょう。しかし、目的によってはアンダーラップの方が優れている場合もあるのです。
① オーバーラップ(基本・ホールド重視)
シューレースホールの「上(外側)」から「下(内側)」へ向かって紐を通していく方法です。ほとんどのスニーカーは、購入時にこの状態で箱に入っています。
- メリット:
- 締まりが良い:紐を引っ張った時に力が伝わりやすく、足の甲をしっかりと上から押さえつけてくれます。
- 緩みにくい:摩擦が強く働くため、歩行中に紐が緩んでくることが少ないです。
- 見た目:紐がクロスする部分が盛り上がり、立体的で力強い印象になります。スニーカーの存在感を強調できます。
- デメリット:締め付けが強くなる分、甲が高い人は圧迫感を感じやすく、長時間履くと痛みが出ることがあります。
② アンダーラップ(快適性・幅広甲高向け)
シューレースホールの「下(内側)」から「上(外側)」へ向かって紐を通していく方法です。
- メリット:
- 圧迫感が少ない:紐が直接足の甲に当たる面積が少なく、靴内部に程よい「あそび」が生まれます。
- 調整が楽:紐の動きがスムーズなので、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりするのが容易です。
- 見た目:交互のクロス部分が平らになり、スッキリとしたV字ラインが強調されます。
- おすすめな人:日本人に多い「甲高・幅広」の足を持つ方や、デスクワークなどで足がむくみやすい方には、圧倒的にアンダーラップがおすすめです。
私の場合、しっかり歩く日はオーバーラップ、リラックスして過ごす休日はアンダーラップ、というようにシーンによって使い分けています。途中で通し方を変える「ハイブリッド」な方法もありますが、まずはこの2つの基本を押さえておけば十分です。
ナイキダンクハイカットの結び方と穴の通し方

Dunk High(ハイカット)は、そのボリューム感とクラシックなシルエットが最高にかっこいいのですが、唯一にして最大の弱点があります。それは「脱ぎ履きのめんどくささ」です。
毎回紐をほどいて、結んで…という動作が億劫で、結局玄関で出番が減ってしまう、なんてことになりかねません。そこで、ハイカットを快適に楽しむための通し方をご提案します。
1. トップホールを使わない「ハーフ締め」
ハイカットには足首部分まで穴がありますが、これを一番上まで通す必要はありません。上から1つ、あるいは2つの穴を通さずに残しておくスタイルです。 こうすることで足首の可動域が広がり、歩きやすさが向上します。また、履き口がガバッと大きく開くようになるため、脱ぎ履きのストレスが大幅に軽減されます。ジョーダン1などでも定番の履きこなし術ですね。
2. ゴム紐(伸びる靴紐)の導入
これは反則技かもしれませんが、見た目は普通のコットンシューレースなのに、ゴムのように伸び縮みする「エラスティックシューレース」という製品があります。 これを使えば、ハイカットのダンクでも紐をほどくことなく、スリッポンのように手を使わずに脱ぎ履きが可能になります。見た目の変化はほぼゼロなので、利便性を最優先したい方には革命的なアイテムと言えるでしょう。
3. コンバース風「足首巻き」
逆に、長めの紐(160cm以上)を使って、足首の後ろで紐を一周回してから前で結ぶスタイルです。コンバースのオールスターなどでよく見られる履き方ですが、ダンクハイでやると独特のミリタリー感や無骨さが出ます。ホールド感も最強クラスになるので、しっかりと足を固定したい時におすすめです。
ほどけない結び方のイアンノットを徹底解説
「気に入ったダンクを履いて出かけたのに、歩いているとすぐに紐がほどけてイライラする…」そんな経験、一度はありますよね。特に、SBダンクのような丸紐や、光沢のあるワックスシューレースに交換している場合、摩擦が少なくてどうしても結び目が緩みやすくなってしまいます。
そんな悩みを持つ全スニーカーユーザーに、私が自信を持っておすすめしたいのが「イアンノット(Ian Knot)」です。これは、プロのアスリートや登山家も愛用している結び方で、「世界最速で結べて、かつ強固にほどけにくい」という魔法のようなテクニックなんです。一度覚えてしまえば、一生モノのスキルになりますよ。
なぜイアンノットが「最強」と呼ばれるのか
普通の蝶結び(リボン結び)と何が違うの?と思われるかもしれませんが、実は構造自体が大きく異なります。
通常の蝶結びは、結び目が緩みやすい構造をしていますが、イアンノットは左右の輪っかを互いにロックし合うような形で締まるため、引っ張る力に対して強い抵抗力が生まれます。それでいて、紐の端(アグレット)を引っ張ればスルッと簡単に解けるという、スニーカーにとって理想的な特性を持っているのです。
イアンノットのメリット
- 圧倒的なほどけにくさ:激しい動きでも緩みません。
- スピード:慣れれば2秒かからずに結べます。
- 見た目の美しさ:結び目が綺麗な「横一直線」になりやすく、ダサい「縦結び」になるのを防げます。
【実践】イアンノットのやり方 4ステップ

文章で説明すると少し複雑に感じるかもしれませんが、手元に紐を用意して、以下の手順通りにゆっくり動かしてみてください。「右は手前、左は奥」が合言葉です。
- 基本のひと結び まずはいつも通り、左右の紐をクロスさせて一回結びます(固結びの一歩手前の状態)。ここまでは普通の蝶結びと同じです。
- 輪っか(ループ)を作る【最重要】 ここがポイントです。左右の手でそれぞれ輪っかを作りますが、紐の垂らし方を変えます。
- 右手:紐をつまみ、紐の先端側が「手前」に来るように輪を作ります。
- 左手:紐をつまみ、紐の先端側が「奥」に来るように輪を作ります。
- 輪っかを交差させる 作った2つの輪っかを近づけて重ねます。この時、右手の輪の中に左手の指を、左手の輪の中に右手の指を入れる準備をします。
- 互いの紐を引き抜く 右手の指で「左の輪の奥側の紐」をつかみ、左手の指で「右の輪の手前側の紐」をつかみます。そのまま、両手を左右に一気に引っ張って締め上げれば完成です!
うまくできない時のコツ 最初のうちは「右手は親指と人差指でつまむ」「左手も同じようにつまむ」と意識しすぎると混乱します。単純に「右の輪は手前に垂らす」「左の輪は奥に垂らす」という形さえ作れていれば、あとはそれを重ねて引くだけで自然とロックがかかります。
さらに強力な固定力を求めるなら「ベルルッティ結び」
イアンノットでも十分強力ですが、「絶対に、何があってもほどけたくない」という場面(例えばスポーツをする時や、雨の日など)では、高級革靴ブランド『Berluti』が推奨している「ベルルッティ結び」も知っておくと便利です。
これは、最初の「ひと結び」を2回くるくると巻いてから蝶結びをし、さらに最後の蝶結びの輪っかも2回くぐらせるという方法です。結び目が少し大きくなりますが、その分ボリュームが出て、摩擦力が倍増します。ダンクの太いシューレースでやると結び目がゴロッとして可愛いアクセントにもなるので、私はたまに気分転換でこの結び方をすることもあります。
いずれにせよ、まずはイアンノットをマスターしてみてください。「紐がほどける」という小さなストレスが消えるだけで、ダンクを履いて歩くのがもっと楽しくなるはずです。
かかとが浮くのを防ぐヒールロックのやり方

ネットで購入したダンクが「サイズが少し大きくて、歩くとかかとが浮いてしまう(パカパカする)」という経験はありませんか?あるいは、激しく動くと靴の中で足が遊んでしまう場合など。 そんな時に役立つのが、スニーカーの一番上にある予備の穴(ダブルアイレット)を活用した「ヒールロック(2段ハトメ結び)」というテクニックです。
ヒールロックのメカニズムと手順
多くのスニーカーには、一番上の穴のすぐ斜め後ろにもう一つ穴が開いていることがあります(ダンクにもあります)。普段は使わないこの穴ですが、ここを使うことで足首を強力に固定できます。
- 耳を作る:一番上の穴まで紐を通したら、クロスさせずに、すぐ隣(後ろ)の穴に「同じ側の紐」を通します。すると、小さな輪っか(耳)ができます。左右両方で作ります。
- 通して締める:反対側の紐の先端を、今作った輪っかの中に通します。
- ロックする:紐を真横ではなく、真下にグッと引くようにして締め上げます。すると、輪っかが締まり、足首が包み込まれるようにロックされます。
この結び方をすると、紐全体のテンションが足首周りに集中し、かかとがカップの中に押し付けられる形になります。結果、サイズが大きくても足とかかとが一体化し、パカパカしなくなります。靴擦れの防止にも非常に効果的です。 サイズ選びに失敗してしまったダンクが手元にある方は、諦める前にぜひこの方法を試してみてください。
サイズ感については、以下の記事でも詳しく解説していますので、サイズ選びの参考にしてください。
自分好みのナイキダンクの紐の結び方を見つける
ナイキのダンクは、単なるスポーツシューズの枠を超え、ファッションアイコンとして世界中で愛されています。その魅力は、デザインの良さはもちろんですが、履く人の個性を受け入れる「懐の深さ」にもあると私は思います。
紐の長さを変えてルーズに見せたり、色を変えてポップにしたり、結び方を工夫して機能性を高めたり。たかが靴紐、されど靴紐です。数百円で買えるシューレース一本で、あなたのダンクは全く新しい表情を見せてくれます。
この記事で紹介した方法に「正解」はありません。まずは純正の140cmでオーバーラップを試してみて、窮屈ならアンダーラップに、もっとラフに見せたいなら120cmでチップ垂らしに挑戦してみるのが良いでしょう。ぜひ、いろいろ試して、あなただけの最高のダンクスタイルを見つけてください。足元が決まると、出かけるのがもっと楽しくなりますよ。
最後に、もしサイズ選びに迷っている方がいれば、ナイキ公式のサイズチャートも非常に参考になりますので、チェックしてみてください。

