ダイソー 激落ちくん にのメラニンスポンジでスニーカー掃除!リスクは?

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お気に入りのスニーカー、特に白いソールの部分が真っ黒になってしまうと、ちょっとテンションが下がりますよね。私もスニーカーが好きで何足も持っていますが、コンクリートで擦れた黒ずみや、原因不明の汚れにはいつも悩まされます。そんな時、「ダイソーで売っている激落ちくんみたいなスポンジでこすればキレイになるかも?」と考えたことはありませんか。

100均には便利な掃除グッズがたくさんありますし、私もスニーカーケアに使えそうなものはよくチェックしています。ですが、メラミンスポンジ(「激落ちくん」はその代表的な商品名ですね)をスニーカーに使う場合、その特性をよく知らないと、取り返しのつかないことになる可能性もあります。アッパー素材に使ってもいいのか、ソールの黄ばみはどこまで落ちるのか、安全な洗い方はどうなのか…。

また、ネットではスニーカーの黄ばみ対策としてオキシ漬けの方法や、100均の消しゴムを使った手軽なケア、履き込んだスニーカーのかかとが破れた時の補修アイデアなど、色々な情報が出てきます。コストをかけずに手軽にキレイにしたい、その気持ちは私もとてもよく分かります。

この記事では、ダイソーで手に入るメラミンスポンジ系アイテムをスニーカーに使う際の「正しい使い方」と、「絶対に知っておくべきリスク」について、私の経験も踏まえながら詳しく解説していきます。

  • ダイソーのメラミンスポンジの特徴と正しい使い方
  • スニーカーのアッパーやロゴ部分に使用する重大なリスク
  • ソールの黄ばみや黒ずみへの効果と限界
  • 100均で揃う他のスニーカーケアグッズの活用法

激落ちくんとダイソー品、スニーカーケアのコツ

まず、ダイソーで手に入るメラミンスポンジ系の商品(「落ち落ちV」など)が、スニーカーケアにおいてどのような役割を果たせるのか、その特徴と正しい使い方を見ていきましょう。手軽なアイテムだからこそ、特性の理解が重要です。うまく使えば強力な味方になりますが、一歩間違えると…。

ダイソー製品の正しい使い方

ダイソー製品の正しい使い方

ダイソーでは「スニーカー&上履きスポンジ(落ち落ちV)」といった商品名で、メラミンスポンジが販売されているのをよく見かけます。私が購入したのは110円(税込)で4個入りのものでした。

このタイプの商品は、白い「メラミンフォーム」の面と、色のついた硬めの「ナイロン不織布」の面が貼り合わされていることが多いのが特徴です。この両面を使い分けるのがポイントです。

使い方はとてもシンプルですが、手順を守ることが大切です。

STEP1: 水を含ませる

まず、スポンジ全体に水を十分に含ませます。洗剤は基本的に不要です。メラミンスポンジは水だけで汚れを落とすのが最大の特徴です。水を軽く絞り、水が滴り落ちない程度にします。

STEP2: 不織布(色付きの面)で予洗い

スニーカーのソール(ゴム部分)に付着した泥や砂といった、大きな汚れを、まず色のついたナイロン不織布の面で大まかにこすり落とします。この面は比較的硬いので、アッパー(布や革の部分)には使わないよう注意してください。

STEP3: メラミン面(白い面)で本洗い

次に、スポンジを裏返し、白いメラミンフォームの面を使います。ソールのゴム部分に残ったしつこい黒ずみや擦れ汚れを、優しく、軽い力でこすっていきます。

メラミンスポンジは、非常に硬く細かい網目構造のメラミン樹脂でできており、その網目で汚れを「研磨」つまり「削り落とす」仕組みです。消しゴムで字を消す感覚に近いかもしれません。

そのため、強くこするとスポンジ自体がボロボロと消しカスのようになって裂けやすい性質があります。力を入れすぎず、表面を撫でるように使うのがコツです。

STEP4: 拭き取りと乾燥

汚れが浮き上がったら、乾いたキレイな布(マイクロファイバークロスなどがおすすめです)で、汚れと水分をしっかり拭き取ります。もしくは、水で軽くその部分だけ洗い流しても構いません。その後は風通しの良い場所で乾かします。

ソールの黒ずみを落とす方法

ソールの黒ずみを落とす方法

メラミンスポンジがスニーカーケアにおいて最も効果を発揮するのが、ゴム部分(ミッドソールやアウトソールの側面)のしつこい黒ずみです。これは、他のクリーナーではなかなか太刀打ちできない汚れであり、メラミンスポンジの「得意分野」と言えます。

特に白いソールは、歩いているうちにアスファルトや階段などで擦れて、黒い線のような汚れがつきがちです。この汚れの正体は、単なる泥汚れではなく、アスファルトのタール成分や、縁石などに擦れた際のゴムの摩擦痕、油性の汚れなどが混じり合ったものです。

これら油性で素材に染み付いた汚れは、一般的なスニーカークリーナーや石鹸(中性洗剤)が苦手とする分野です。洗剤は主に「汚れを浮かせて溶かす」ものですが、ゴムに染み付いた黒ずみを溶かし出すのは非常に困難です。

「削り落とす」物理的な洗浄力

ここでメラミンスポンジの出番です。前述の通り、メラミンスポンジは洗剤のように汚れを化学的に「溶かす」のではなく、非常に硬く細かい繊維で汚れを物理的に「削り取って」います。

つまり、黒ずみが付着したゴムのごく表面を、薄く一層削り落とすイメージです。これが、クリーナーで洗ってもビクともしなかった頑固な黒ずみが、水だけで驚くほどキレイになる理由です。

ダイソーの「スニーカー&上履きスポンジ(落ち落ちV)」のように両面タイプになっているものは、この黒ずみ落としに非常に合理的です。

  • 不織布(色付きの面):まずこちら側で、ソール表面に付着した「砂」や「泥」をしっかり落とします。この工程を省いていきなりメラミン面を使うと、砂利を引きずってしまい、ソールに深い傷をつける原因になります。
  • メラミン(白い面):表面の砂利が取れたら、いよいよ本丸です。この面で、ゴム素材に入り込んだ黒ずみを「削り落とし」ていきます。

メラミンスポンジが特に有効なソール

  • 白いゴムソール全般:ナイキ エアフォース1、アディダス スタンスミスなど。
  • フォクシングテープ:コンバース オールスターやVANS オールドスクールなどの側面ゴム。
  • トゥキャップ:オールスターやスーパースターのゴム製つま先部分。
  • その他:履き潰した白いゴム底のサンダルなど。

クリーナーで落ちなかった「擦れ汚れ」にこそ、試す価値があります。

私も、もう諦めていた白いサンダルのゴム部分の黒ずみや、コンバースのトゥキャップについた謎の黒い線が、ダイソーのスポンジで軽くこすっただけで真っ白に戻った時は、本当に感動しました。

黒ずみ落としの注意点

「削る」という特性上、注意も必要です。

  • ソールとアッパーの境界線:黒ずみ落としに夢中になるあまり、スポンジがアッパー(布や革)側にはみ出すと、アッパー素材を瞬時に傷めます。境界線は細心の注意を払ってください。
  • 削りすぎない:ミッドソールの中には、微妙な凹凸のテクスチャ(模様)が入っているモデルもあります。メラミンスポンジで強くこすりすぎると、その模様が消えてツルツルになってしまう可能性があります。あくまで「優しく」こするのが鉄則です。

黄ばみに対する効果と限界

黄ばみに対する効果と限界

ソールの黒ずみと並んでスニーカー愛好家を悩ませるのが「黄ばみ」です。特にクリアソール(透明なソール)や白いゴムソールの経年劣化は深刻で、スニーカーの寿命とも言える部分ですよね。

では、メラミンスポンジは、この「黄ばみ」にも効くのでしょうか?

結論から言うと、黄ばみの「種類」によります。スニーカーの黄ばみには、大きく分けて2つの原因があるためです。

1. 表面的な「汚れ」による黄ばみ

これは、黄ばみの原因が素材の「表面」に付着している状態です。例えば、泥水が染み付いたもの、芝生のアク(緑っぽい汚れ)が擦り付いたもの、コーヒーやカレーといった色の濃い食べ物をこぼしたシミなどがこれにあたります。

メラミンスポンジが効く可能性がある黄ばみ

この場合、汚れは素材の『表面』に付着しているだけです。そのため、メラミンスポンジの研磨力で、汚れが付着したゴムの表面ごとごく薄く削り取ることで、汚れが薄くなったり、消えたりする可能性はあります。

ダイソーのスポンジを試す価値があるのは、このタイプの「新しい・表面的な汚れ」に限られます。

2. 「化学変化(経年劣化)」による黄ばみ

しかし、私たちが本当に悩んでいるスニーカーの黄ばみの多くは、こちらが原因かなと思います。これは「汚れ」ではなく、素材自体の「変質」です。

主な原因は、紫外線、そして空気中の窒素酸化物(NOx)です。車の排気ガスや工場の煙、タバコの煙などに含まれる成分ですね。これらがゴムや、ミッドソールによく使われるポリウレタンといった素材と長期間にわたって化学反応を起こし、素材の内部からジワジワと変色していきます。

この場合、素材の『内部』から変質してしまっているため、表面をわずかに削るだけのメラミンスポンジでは、根本的な解決にはなりません。

例えるなら、中身まで茶色く変色してしまったリンゴの皮をむくようなものです。皮をむいても(削っても)、中から出てくるのは同じく変色した(黄ばんだ)素材であり、決して元の白さには戻らないのです。

特に注意!クリアソールへの使用

特に注意が必要なのが、エアジョーダンなどで使われる「クリアソール(透明なソール)」です。クリアソールが時間とともに飴色や茶色っぽく変色していくのは、まさにこの化学変化(経年劣化)の代表例です。

この黄ばみ(変色)に対してメラミンスポンジを使うのは、最悪の選択と言えるかもしれません。

クリアソールにメラミンスポンジがNGな理由

  1. 効果がない:内部からの変色なので、表面を削っても黄ばみは全く取れません。
  2. 致命的なダメージ:研磨作用により、ソールの表面が細かく傷つき、命であるはずの透明感が失われ、白く曇ったような状態になってしまいます。

黄ばみを取るどころか、ソールを修復不可能な状態にしてしまう危険性が高いため、クリアソールへの使用は絶対に避けるべきです。

このように、メラミンスポンジは「黒ずみ」には強くても、「化学変化による黄ばみ」には無力であり、むしろ素材を傷めるリスクすらあります。

頑固な化学変化による黄ばみに対しては、後述する酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使ったつけ置きや、スニーカーヘッズが使う専用の黄ばみ取り剤(紫外線を当てて化学反応を促すもの)が試されることもありますが、これらはこれらで別のリスクを伴うため、慎重な判断が必要です。

アッパー素材への使用は危険

アッパー素材への使用は危険

ここが、この記事で最も重要な注意点です。メラミンスポンジは、その強力な「研磨作用」ゆえに、使ってはいけない素材があります。ダイソーの製品パッケージにも、使用に適さない場所として「光沢のあるプラスチック面」「塗装面」などが記載されていることが多いです。(出典:レック公式オンラインショップ「激落ちくん_メラミンスポンジ」ご使用時の注意点)

スニーカーに当てはめると、以下の部分は絶対にNGです。

【警告】メラミンスポンジを絶対に使ってはいけない箇所

  • アッパー(甲の部分)全般
    • キャンバス(布): 表面が激しく毛羽立ち、生地が痛みます。
    • レザー(天然皮革): 表面のツヤ(コーティング)が剥がれ、白っぽくカサカサになります。
    • スエード・ヌバック: 起毛が寝てしまい、質感が完全に失われます。
    • メッシュ素材: 繊維が切れ、最悪の場合穴が空きます。
    • 合皮(合成皮革): 表面の樹脂コーティングが剥がれ、ツヤが失われたり、ひび割れの原因になります。
  • 塗装面や印刷部分
    • ブランドロゴ(例:ナイキのスウッシュ、アディダスの三本線など、特に塗装やプリントされているもの)
    • モデル名などのプリント(例:エアジョーダンのウィングロゴなど)
    • ミッドソールに施されたデザイン塗装(例:グラデーション塗装など)

これらの部分をこすると、素材を修復不可能なレベルで傷めたり、ロゴや塗装が無残に剥がれてしまいます。

私も以前、合皮のアッパーについた黒い擦れ汚れを「これくらいなら…」とメラミンスポンジで軽くこすってしまったことがあります。結果、汚れは落ちましたが、その部分だけ見事にツヤが消え、周りと質感が変わってしまい、かえって目立つ傷のようになってしまいました…。手軽なだけに、うっかり使ってしまわないよう本当に注意が必要です。

100均の消しゴムとの比較

ダイソーなどの100均では、スニーカー専用の「消しゴムクリーナー」も販売されています。これも110円(税込)で手に入り、スニーカーケアコーナーに置かれていることが多いです。

「メラミンスポンジとどう違うの?」と迷うかもしれません。この二つは似ているようで、役割が異なります。

使い分けの目安を簡単な表にまとめてみました。

アイテム 得意な汚れ 得意な場所 特徴 注意点
メラミンスポンジ (激落ちくん系) 頑固な黒ずみ (擦れ汚れ) ゴムソール (ミッド/アウトソール) ・水が必要 ・研磨力が非常に強い アッパー使用厳禁 ・ロゴ、塗装面も厳禁 ・強くこすると裂ける
スニーカー用消しゴム (100均) 軽い汚れ (表面の汚れ) ゴムソール、合皮アッパー (※素材による) ・水が不要 ・研磨力はマイルド ・キャンバスや革には不向き ・強くこすると素材を傷める可能性あり

私のおすすめの使い分けは、まず水が不要で手軽な「消しゴム」を試すことです。合皮のアッパーやソールのちょっとした汚れなら、これで十分落ちることがあります。

それでも落ちない、ソールのしつこい黒ずみに対してのみ、「メラミンスポンジ」を最終手段として投入する、という流れが最も安全かなと思います。

激落ちくんスニーカー使用、ダイソー品のリスク

激落ちくん(メラミンスポンジ)をスニーカーに使うことは、便利な反面、大きなリスクも伴うことをご理解いただけたかと思います。ゴムソール専用の「最終兵器」ではありますが、「万能クリーナー」では決してありません。

ここでは、その危険性を再確認しつつ、ダイソーの他のアイテムを使ったケア方法や、スニーカーケア全体で避けるべき行為について解説します。

スニーカーの安全な洗い方

スニーカーの安全な洗い方

メラミンスポンジが使えないアッパー部分や、スニーカー全体の汚れを落としたい場合は、やはり素材に合った安全な洗い方が必要です。

基本的な流れは以下の通りです。

  1. 準備:靴紐やインソールを全て外します。これらは別途、中性洗剤などで洗っておくと良いでしょう。
  2. 乾拭き:まず、スニーカー全体を乾いたブラシ(馬毛ブラシなどが最適)でブラッシングし、表面のホコリや乾いた泥を落とします。
  3. 洗浄:スニーカー専用のクリーナー(水に溶かすタイプ、泡で出るフォームタイプ、ミストタイプなど様々です)を使います。素材(キャンバス、レザー、スエードなど)に合ったクリーナーを選び、専用のブラシや柔らかい布で優しく洗います。
  4. 拭き取り:クリーナーを使った後は、固く絞ったキレイな布で、洗剤成分や浮き上がった汚れを丁寧に拭き取ります。水で丸洗いできる素材(キャンバスなど)以外は、ジャブジャブ水に浸けない方が賢明です。
  5. 乾燥:最も重要な工程です。型崩れを防ぐためにシューキーパー(ダイソーにもプラスチック製の簡易的なものがあります)を入れ、必ず「風通しの良い日陰」で、内部まで完全に乾燥させます。

【NG】スニーカーケアのタブー

1. 洗濯機での丸洗い 絶対にやめましょう。強い水流や脱水時の回転は、スニーカーの型崩れ、メッシュ素材の破れ、そして何よりアッパーとソールを接着している接着剤の剥がれを引き起こす最大の原因です。

2. 直射日光での乾燥(天日干し) これもNGです。早く乾かしたい気持ちは分かりますが、強い紫外線はゴムや布地を劣化させ、変色させてしまいます。さらに、内部に残った洗剤成分が紫外線と反応し、かえって黄ばみを進行させる原因にもなります。

危険なオキシ漬けの注意点

ソールの頑固な黄ばみ対策として、ネットでよく見かける「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤を使った「オキシ漬け」。確かに効果はありますが、これはメラミンスポンジ以上にハイリスクな手法だと私は考えています。

スニーカー全体をオキシクリーンの溶液にドボンと浸けてしまうと、強力なアルカリ性と発泡作用により、接着剤が弱まってソールが剥がれたり、ゴム素材や合皮がボロボロに劣化したりするリスクが非常に高いです。

もし試す場合は、細心の注意を払い、あくまで自己責任で行う必要があります。

オキシ漬けの(比較的)安全な手順

  1. バケツなどに40℃〜50℃のぬるま湯を用意し、オキシクリーンを溶かします。
  2. スニーカーのアッパー(特に革や合皮、ロゴ部分)に溶液がつかないよう、黄ばんだソール部分だけが浸かるように、スニーカーを慎重に浸けます。
  3. つけ置き時間は30分から、長くても2時間以内を目安にします。(長時間のつけ置きはダメージ大です)
  4. 時間が来たら取り出し、ソール部分をブラシで軽くこすり、大量の水で漂白剤成分を完全に洗い流します。
  5. 上記「安全な洗い方」のSTEP5同様、日陰でしっかり乾燥させます。

オキシ漬けが不向きなスニーカー

レザー(天然皮革)、合皮、エナメル素材、金属パーツ(ハトメなど)が使われているスニーカーは、素材が変質・変色・錆びる可能性があるため、オキシ漬けは絶対に避けてください。

オキシ漬けは強力な反面、スニーカーの寿命を一気に縮めるリスクもあるため、実行する前によく考えることをおすすめします。

ニオイ対策の便利グッズ

ニオイ対策の便利グッズ

ダイソーには、メラミンスポンジや消しゴムといった「汚れ落とし」アイテム以外にも、スニーカーケアに役立つグッズがたくさんあります。特に見落としがちですが、汚れ対策と同じくらい重要なのが「ニオイ」と「湿気」の対策です。

せっかくメラミンスポンジでソールを真っ白にしても、スニーカー本体がなんだかカビ臭い・汗臭い…となっては台無しですよね。

スニーカーの嫌なニオイの主な原因は、足から出た汗(湿気)をエサにして、靴の内部で雑菌が繁殖することです。つまり、徹底した湿気対策=最強のニオイ対策になります。ダイソーのアイテムで手軽にできる対策を見ていきましょう。

1. 除湿剤・乾燥剤(シリカゲル)

これが基本中の基本かなと思います。ダイソーには、クローゼット用や押し入れ用だけでなく、「靴用」に特化した除湿剤も売られています(竹炭入りなどで消臭効果を兼ねたものもあります)。

私のおすすめは、むしろお菓子や海苔の袋に入っているシリカゲル(乾燥剤)を捨てずに取っておくことです。

活用法:履いた直後に入れるのが鉄則

スニーカーを履いた直後は、汗の湿気が内部に充満している状態です。この湿気が繊維の奥に定着する前に、帰宅して靴を脱いだら即座に、この靴用除湿剤やシリカゲルを中に放り込みます。

これだけで、内部が乾燥するスピードが格段に上がり、雑菌が繁殖する時間を与えにくくします。100均の除湿剤は効果がなくなったら(ゼリー状になったり、シリカゲルの色が変わったら)こまめに取り替えるのが衛生的に使うコツです。

2. 重曹(炭酸水素ナトリウム)

ダイソーの掃除用品コーナーにある「重曹」も、強力な消臭・吸湿アイテムになります。

重曹は弱アルカリ性で、汗や皮脂といった酸性のニオイを中和して消臭する効果があります。さらに、粉末自体が湿気を吸ってくれる一石二鳥のアイテムです。

手軽に作れる「重曹サシェ(消臭パック)」

これも100均で完結できます。

    1. ダイソーのキッチンコーナーで「お茶パック(不織布のもの)」を買います。
    2. お茶パックに、重曹を大さじ2〜3杯ほど入れます。
    3. 粉がこぼれないように、パックの口を折り返したり、ホッチキスで留めたりします。
    4. これをスニーカーの中にそのまま入れておくだけです。

非常に安価に、使い捨ての強力な消臭・除湿剤が作れます。湿気を吸って固くなってきたら、新しいものと交換してください。

3. 密閉袋(ジップロックなど)

これはニオイ対策というより、スニーカーを長期保管する際の「加水分解」対策です。スニーカーヘッズにとっては悪夢のような現象ですね。

加水分解とは、特にポリウレタン製のミッドソール(エアマックスなどに多い)が、空気中の水分と化学反応を起こし、時間とともにボロボロに崩れてしまう現象です。これを防ぐ(遅らせる)鍵も、やはり「湿気(水分)」をいかに断つか、にかかっています。

加水分解を防ぐための保管術

ダイソーのキッチンコーナーにある、大きめの「フリーザーバッグ」や「ジップロック」のような密閉袋を使います。

  1. 保管したいスニーカーを、まず完璧にクリーニングし、内部まで完全に乾燥させます。(少しでも湿気が残っていると逆効果です!)
  2. スニーカーを密閉袋に入れます。
  3. 前述のシリカゲル(乾燥剤)を、これでもかというくらい(5〜10個など多めに)一緒に入れます。
  4. 袋の中の空気をできるだけ抜きながら、ジッパーをしっかり閉めます。

これで空気中の水分をほぼシャットアウトできるため、加水分解の進行を大幅に遅らせることが期待できます。私も、もう履かないけどコレクションしておきたい一足は、この方法で保管しています。

※ただし、これはあくまで「長期保管」用です。日常的に履く靴を密閉すると、履いた際の湿気が抜けず、逆に雑菌の温床になるのでご注意ください。

かかと破れなど補修アイテム

お気に入りのスニーカーを履き込んでいると、どうしても、かかとの内側(ライニング)が擦り切れて破れてくることがありますよね。穴が空いて中のスポンジが見えてしまうと、履き心地も悪くなりますし、見た目も気になります。

そんな時も、ダイソーのアイテムで簡易的な補修が可能です。

手芸コーナーや補修用品コーナーにある「フェイクレザーシート(シールタイプ)」や、衣類用の「補修パッチシール(シールタイプ)」を使います。(アイロン接着タイプはスニーカーの素材を溶かす可能性があるので、シールタイプがおすすめです)

  1. 破れた部分の大きさに合わせて、補修シートをカットします。少し大きめに切るのがコツです。
  2. 破れた部分の周りのホコリや汚れをキレイに拭き取ります。
  3. カットしたシートを、シワにならないように慎重に貼り付け、強く圧着します。

これはあくまで本格的な修理ではなく「応急処置」ですが、これだけで穴が隠れ、靴下が直接スポンジに当たるのを防げるため、履き心地はかなり改善されます。何より110円でできるのが魅力です。

激落ちくんスニーカーとダイソー品ケア総括

今回は、「激落ちくん(メラミンスポンジ)」をスニーカーに使う際の注意点と、ダイソーのアイテムを活用した様々なケア方法について、詳しく解説しました。

今回のまとめ

  • ダイソーのメラミンスポンジは、スニーカーの「ゴムソール」の頑固な黒ずみには非常に効果的。
  • ただし、アッパー素材(布、革、合皮、メッシュ)やロゴ・塗装部分には絶対に使用しないこと。素材を修復不可能なほど傷め、塗装が剥がれます。
  • ソールの黄ばみへの効果は「表面的な汚れ」に限られ、経年劣化による内部からの黄ばみには効果が薄い。
  • 100均には消しゴム、補修シート、除湿剤、重曹など、メラミンスポンジ以外にもスニーカーケアに役立つアイテムがたくさんある。
  • 洗濯機での丸洗いや、天日干しでの乾燥は、スニーカーの寿命を縮めるNG行為。

メラミンスポンジは、安価で手軽に汚れを落とせる反面、使い方を間違えるとスニーカーを再起不能にしてしまう「諸刃の剣」です。私自身、過去の失敗からそれを痛感しています。

「これはゴムソール専用」と割り切り、使える場所と使えない場所をしっかり区別すること。そしてアッパーなどデリケートな部分は、素材に合った専用のクリーナーで優しくケアすること。これが、お気に入りのスニーカーを長く愛用する一番の秘訣かなと思います。

今回の情報が、皆さんのスニーカーケアの参考になれば幸いです。

なお、この記事で紹介した方法は、あくまで一般的なケアの一例であり、全てのスニーカーや汚れに対して効果を保証するものではありません。

特に高価な限定モデルのスニーカー、デリケートな素材(天然皮革、スエードなど)、ヴィンテージ品などの場合は、取り返しのつかない事態を避けるためにも、スニーカー専門のクリーニング店など、プロの専門家にご相談することを強くおすすめします。

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