洋服のクリーニングで有名なポニークリーニングですが、実はスニーカーも洗えることをご存じでしょうか。店舗に持ち込むだけで面倒な靴洗いを任せられるのは魅力的ですよね。ただ、実際のところ汚れは落ちるのか、料金や値段はいくらなのか、仕上がりまでの期間はどれくらいかかるのか気になるところです。それに宅配での対応状況や、実際に利用した人の評判もチェックしておきたいポイントです。今回は、私自身の視点でこれらの情報を詳しく整理してみました。
- ワンコインに近い驚きの料金設定とその安さの理由
- 店舗持ち込み限定という利用時の重要な注意点
- 実際の汚れ落ちや消臭効果に関するリアルな評判
- スエード素材などの失敗リスクと正しいケア知識
ポニークリーニングのスニーカーの口コミと料金
まずは、多くの人が最も気になっているであろう料金体系やサービス内容、そして実際にどれくらいの日数で仕上がるのかといった基本的なシステムについて解説します。クリーニング店によってはオプション料金が複雑だったりすることもありますが、ポニークリーニングの場合はどうなのでしょうか。

料金は500円?値段の真実
ポニークリーニングのスニーカークリーニングについてネット検索すると、「500円で洗える」という噂をよく耳にします。これを目当てに店舗へ行こうと考えている方も多いのではないでしょうか。
結論から正直にお伝えすると、500円(ワンコイン)というのは特定の条件下でのみ適用される価格であり、誰でもいつでもこの値段というわけではありません。まずは、基本となる正規料金と、なぜ「500円」という話が広まっているのか、その料金体系のリアルを整理しました。
標準料金と上履きの価格設定
ポニークリーニングの公式サイトや店頭で案内されている、割引なしの標準的な価格(スタンダードコース)は以下の通りです。
| 品目 | 標準料金(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| スニーカー | 770円 | 一般の運動靴、バッシュなど |
| 学校用上履き | 385円〜 | ※店舗により異なる場合あり |
スニーカーに関しては税込770円が基本ラインです。「なんだ、500円じゃないのか」と少し残念に思うかもしれませんが、個人的にはこの770円でも十分に「破格」だと感じています。というのも、スニーカー専門の高級ランドリーや宅配サービスに出すと、1足あたり2,000円〜3,000円かかることも珍しくないからです。
また、見逃せないのが「上履き」の安さです。お子さんが毎週持ち帰ってくる頑固な汚れの上履きを、数百円でプロが洗ってくれるなら、週末の家事負担を減らすコストとして非常に優秀ではないでしょうか。
他サービスとのコスパ比較
では、この770円という価格はどれくらいお得なのでしょうか。私たちが利用できる他の選択肢(コインランドリーの靴洗い機、高級専門店)と比較してみました。
| サービス | 料金相場(1足) | 特徴 |
|---|---|---|
| コインランドリー | 200円〜300円 | 安いが、自分で持ち込み・乾燥まで行う手間がある。 機械の衛生面が気になる人も。 |
| ポニークリーニング | 770円(会員割引あり) | 預けるだけで乾燥・包装まで完了。 手頃さと品質のバランスが最良。 |
| スニーカー専門店 (宅配など) | 2,500円〜 | 手洗いで丁寧だが高額。 ハイブランド向け。 |
このように比較すると、ポニークリーニングは「コインランドリーの手間」と「専門店の高額さ」の間にある、日常使いにちょうどいい「空白地帯」を埋めてくれる存在だと言えます。自分で洗うための洗剤代、水道代、そして何より「ブラシでゴシゴシ洗って乾かす時間」を買うと考えれば、770円は決して高くありません。
500円で利用できるケースとは?
では、噂の「500円」は嘘なのかというと、そうではありません。多くの既存ユーザーが口コミで報告している通り、以下のようなタイミングでは実際に500円(税込550円)前後で利用できるチャンスがあります。
- 会員入会・更新時の特典: 年会費を払って会員になると、ドライクリーニングだけでなくスニーカーも割引対象になることがあります。
- 季節のキャンペーン: 春や秋の衣替えシーズンに、「スニーカークリーニング〇〇円引き」や「均一セール」が実施されることがあります。
つまり、まずは770円の価値があるサービスだと認識した上で、タイミングよくキャンペーンに当たればラッキー、と捉えておくのが正解です。具体的なクーポンの入手方法については後述しますが、まずは「標準価格でも十分に試す価値がある」という点を強調しておきたいと思います。
宅配不可?実施店舗の確認
「ネットで申し込んで、箱に詰めて送るだけなら楽なのに…」と思う方も多いでしょう。ポニークリーニングといえば、衣類を最大9ヶ月預かってくれる「保管&宅配クリーニング」という便利なWEBサービスが有名ですが、ことスニーカーに関しては事情が異なります。
現時点での対応状況と、無駄足を踏まないための「実施店舗の確実な探し方」について、詳しく解説します。
スニーカーは「店舗持ち込み」のみの対応
結論から言うと、現在ポニークリーニングが提供している宅配クリーニング(HINOKAなど)のメニューには、スニーカーが含まれていません。つまり、スニーカーを洗ってもらいたい場合は、直接お店に持ち込む必要があります。
「洋服の宅配パックのついでに、靴もダンボールに入れちゃダメ?」と疑問に思うかもしれませんが、これはNGです。衣類と靴では洗浄ラインや衛生基準が全く異なるため、同梱してしまうとトラブルの原因になります。スニーカークリーニングは、あくまで「店舗受付型のオプションサービス」として割り切って考える必要があります。
全店舗で対応しているわけではない
さらに注意が必要なのが、「ポニークリーニングの看板が出ているお店なら、どこでもスニーカーを出せるわけではない」という点です。
ここが最大の落とし穴 実は、スニーカークリーニングに対応している店舗は限定されています。さらに厄介なのが、公式サイトの「店舗検索ページ」を見ても、各店舗の対応サービス一覧に「スニーカー」という項目が明記されていないケースが非常に多いことです。
そのため、ネットの情報だけを信じて重たいスニーカーを何足も抱えてお店に行った結果、「すみません、当店では靴の取り扱いはしていないんです…」と断られてしまう悲劇が実際に起こり得ます。
失敗しない!実施店舗の探し方
では、どうすれば確実に洗えるお店を見つけられるのでしょうか。私が実践している、最も確実で無駄のない手順をご紹介します。
確認のための3ステップ
- 公式サイトで近隣店舗をピックアップ:まずは自宅や職場の近くにあるポニークリーニングの場所と電話番号を調べます。
- 電話で直接確認(最重要):行く前に必ず電話をかけます。「スニーカークリーニングをお願いしたいのですが、そちらの店舗で受け付けていますか?」と聞くだけでOKです。
- 工場ルートの確認:もし近所の店舗がNGでも、店員さんに「近隣で対応している店舗はありますか?」と聞くと、同じ集配ルート上の対応店を教えてくれることがあります。
私の個人的な経験則ですが、スーパーマーケットに併設されている大型店舗や、クリーニング工場の近くにある店舗は受け付けている確率が高い印象があります。逆に、駅ナカの小さなカウンター店舗などは、保管スペースの関係で断られることが多いかもしれません。
少々アナログで手間に感じるかもしれませんが、行ってから断られる徒労を考えれば、一本の電話確認が最も効率的な「近道」だと言えるでしょう。
仕上がりまでの日数と期間

クリーニングに出してから手元に戻ってくるまでの期間についてですが、ワイシャツやスーツのように「朝出して夕方仕上がり」というわけにはいきません。スニーカークリーニングは乾燥に時間を要するため、ある程度の余裕が必要です。
結論から言うと、「1週間(7日間)」を見ておくのが最も確実で安全なラインです。
最短日数と工場の集配サイクル
公式には「最短5日〜」と案内されることが多いですが、これはあくまでスムーズに工場へ運ばれた場合の最速ケースです。ポニークリーニングの店舗は工場と直結しているわけではなく、定期的なルート配送で品物を回収しています。
日数が決まる仕組み
- 回収のタイミング:例えば「火・木・土」のみ回収に来る店舗の場合、月曜日に出せば火曜に回収されますが、火曜の午後に出すと木曜回収になり、それだけで2日のロスが発生します。
- 乾燥工程:スニーカーは自然乾燥に近い形でじっくり乾かす工程が含まれるため、衣類よりも時間がかかります。
運良く回収の直前に出せた場合は、火曜日に出して土曜日に仕上がる(中3〜4日)というスピード仕上げになることもありますが、これはラッキーなケースと考えておいた方が無難です。
繁忙期と遅延のリスク
さらに注意したいのが、クリーニング業界特有の「繁忙期」です。
特に衣替えのシーズン(4月〜6月、10月〜11月)は、冬物のダウンやコートが工場に殺到し、検品や洗浄のラインがパンク状態になります。この時期はスニーカーの仕上がりも通常より遅れる傾向があり、「10日〜2週間かかった」という口コミも増えてきます。
「来週使いたい」は危険信号
一番避けるべきなのは、大事な予定の直前に出すことです。
- 「来週末のバスケの試合で履きたいバッシュ」
- 「デートで履きたいお気に入りの限定スニーカー」
- 「新学期初日に必要な上履き」
これらをギリギリのタイミング(使用予定日の1週間前など)で出すのは非常にリスキーです。万が一、汚れ落ちが悪くて「再洗い」になった場合、さらに日数がかかってしまいます。スニーカークリーニングは、「しばらく履かない期間(オフシーズンやローテーションの谷間)」に出すのが鉄則だと覚えておきましょう。
洗える靴の種類と対象外
「スニーカーなら何でもOK!」と思ってお店に持っていくと、意外な理由で断られてしまったり、リスク説明を受けて同意書にサインを求められたりすることがあります。せっかくの来店が無駄にならないよう、ポニークリーニングで「洗える靴」と「洗えない(避けるべき)靴」の境界線を詳しく解説します。
安心して任せられる「OKな靴」
ポニークリーニングの洗浄方式(専用洗剤+機械洗い)と相性が良く、最も効果を実感できるのは以下のようなシューズです。
| カテゴリ | 具体的なイメージ・素材 |
|---|---|
| 定番スニーカー | コンバース(オールスター)、VANSなどのキャンバス地。 ナイキやアディダスの合皮・メッシュ素材。 (例:エアフォース1、スタンスミスなど) |
| 学校・子供靴 | 上履き、体育館履き、通学用の白い運動靴。 ※頑固な黒ずみ汚れに最適です。 |
| スポーツ用 | ランニングシューズ、テニスシューズ。 泥汚れが付いたサッカーや野球のトレーニングシューズ。 |
| ゴルフシューズ | スパイクレス(ピンがないタイプ)のもの。 ※ソフトスパイクの場合は店舗により判断が分かれます。 |
基本的には、「水洗いができる素材」かつ「接着剤で強力に作られている量産品」であれば、問題なく綺麗になります。
受付を断られる、または避けるべき「NGな靴」
一方で、以下のような靴は「取り扱い不可」として断られるか、洗えたとしてもリスクが高すぎるため推奨できません。
これらはクリーニングに出さないで!
- 高級ハイブランド品:GUCCI、Balenciaga、Louis Vuittonなど。素材が繊細で、万が一の弁償額も高額になるため、一般的なクリーニング店ではリスク回避のため断られます。
- 天然皮革(リアルレザー・スエード):水洗いによる色落ち、硬化、シミのリスクが高い素材。特に色鮮やかなスエードは高確率で風合いが変わります。
- 金属スパイク付き:取り外しできない金属ピンが付いている靴は、他の靴や洗浄機を傷つけるためNGです。
- 加水分解(劣化)している靴:何年も履かずに眠っていた古いスニーカー(特にエアマックスなどのウレタンソール)は、洗った衝撃でソールがボロボロに崩壊する恐れがあります。
「補償対象外」という条件付き受付
店頭でよくあるのが、「洗うことはできますが、色落ちや破損があっても責任は負えません(補償対象外)」という条件で引き受けてもらうパターンです。
例えば、少し高価な限定モデルのスニーカーや、異素材が組み合わさったデザイン性の高い靴などがこれに該当します。店員さんはクリーニングのプロですが、スニーカー鑑定のプロではありません。もし「絶対に失敗したくない大切な一足」なのであれば、安易に預けず、スニーカー専門の高級クリーニング店(1足3,000円〜)に依頼するのが賢明な判断です。
ポニークリーニングはあくまで「日常使いの靴を、手頃な価格でリフレッシュする場所」として活用するのが、コスパ最強の使い方だと言えます。
クーポンや会員割引の活用
ポニークリーニングを日常的に利用するなら、絶対に無視できないのが「会員制度」と「クーポン」の存在です。これらを駆使するかどうかで、スニーカークリーニングの実質料金は大きく変わります。
「たかが数百円の割引でしょ?」と侮るなかれ。ポニークリーニングの割引率は業界でもトップクラスに太っ腹な場合が多く、特に会員特典をフル活用することが、最も賢い利用方法となります。
会員制度の仕組みと年会費の元手
まず基本となるのが会員登録です。ポニークリーニングでは、入会時または更新時に年会費(220円〜330円程度 ※店舗・エリアにより異なる)がかかるのが一般的ですが、これを支払っても十分に元が取れる仕組みになっています。
会員になると得られる3つの恩恵
- 入会・更新時の大型特典:手続きをしたその場で、「ドライクリーニング全品50%OFF」や「スニーカー100円引き」などの強力なクーポン券がもらえることが多いです。
- 会員限定価格の適用:ワイシャツなどの定番品が常に会員価格で利用できるようになります。
- ダイレクトメール(DM)ハガキ:これが最強のツールです。春と秋の衣替えシーズン前に、割引チケットが綴られたハガキが自宅に届きます。
特に更新時にもらえるクーポンは強力で、スニーカーだけでなく冬物コートやダウンを出す際に使えば、年会費の数倍以上の割引を受けられる計算になります。
狙い目は「衣替え」と「LINE」
スニーカーを安く洗うために狙うべきタイミングは明確です。
一つは「春(3月〜5月)」と「秋(9月〜11月)」の衣替えキャンペーンです。この時期は「スニーカークリーニング キャンペーン」として、通常770円がワンコイン(500円台)になったり、子供靴が格安になったりするイベントが頻繁に開催されます。店頭ののぼり旗やポスターを見かけたらチャンスです。
もう一つは「公式LINEアカウント」の登録です。最近では紙のチラシだけでなく、LINEで友達登録をしているユーザー限定で、ゲリラ的にクーポンが配信されることがあります。「スニーカー1足につき50円引き」や「オプション加工無料」など、スマホを見せるだけで使える手軽さが魅力ですので、よく行く店舗のアカウントは必ず追加しておきましょう。
賢い出し方のコツ 「3点以上まとめて出すと割引」といったセット割引が実施されることもあります。自分の一足だけでなく、家族のスニーカーや上履きをまとめて週末に出すのが、送料も手間もかからず最もコストパフォーマンスが良い方法です。
ポニークリーニングのスニーカーの口コミと仕上がり
では、肝心の「仕上がりのクオリティ」はどうなのでしょうか?いくら安くても汚れが落ちていなければ意味がありません。ここでは、実際に利用した方々のリアルな声をもとに、その実力を分析していきます。
汚れが落ちる?良い評判

クリーニングに出す一番の目的は、当然ながら「靴が綺麗になること」です。しかし、正直なところ「数百円の機械洗いでしょ?そこそこでしょ?」と、あまり過度な期待をしていない方も多いのではないでしょうか。
良い口コミとして圧倒的に多いのが、そんな「期待値の低さを、良い意味で裏切られた」という驚きの声です。実際に利用した多くのユーザーが、その仕上がりの良さを「価格以上のクオリティ」だと絶賛しています。
「白さが戻る」洗浄力の実力
具体的な仕上がりとして特に評価されているのが、以下のポイントです。
- ミッドソールの黒ずみ:消しゴムで擦ってもなかなか落ちないソールのゴム部分の汚れが、驚くほど白くなって戻ってきます。ここが白いだけで、靴全体の印象がグッと明るくなります。
- メッシュの奥の汚れ:手洗いではブラシが届きにくいメッシュ生地の奥に入り込んだ砂埃も、専用のマシン洗浄でしっかりとかき出されています。
- キャンバス地のトーンアップ:薄汚れてグレーっぽくなっていたコンバースなどの生地が、ワントーン明るくなり、清潔感が復活したという報告が多いです。
「お気に入りのエアフォースワンが、袋から出した瞬間に輝いて見えた」という感想もあるほどで、プロ用洗剤と大量の水を使った洗浄力は、やはり家庭での手洗いとは一線を画すものがあります。
泥汚れへの圧倒的な強さ
特に子育て世代から熱烈な支持を集めているのが、「泥汚れ」に対する洗浄力です。
公園の砂場やグラウンドで茶色く変色してしまった子供の運動靴や上履き。これを週末にお風呂場で、腰を痛めながらゴシゴシ洗うのは本当に重労働ですよね。しかも、苦労して洗っても繊維の奥に泥が残ってしまい、乾くとまた茶色く浮き出てくる…なんてことも日常茶飯事です。
ポニークリーニングに出すと、こうした頑固な泥汚れが「見違えるほどスッキリ落ちていた」という体験談が後を絶ちません。独自の洗浄技術で泥の粒子を繊維から引き剥がしてくれるため、家庭では再現できないレベルの白さを取り戻せるのです。
「タイパ」の良さが満足度に直結 単に汚れが落ちるだけでなく、「自分で洗う苦労(時間・労力・水道代・洗剤代・乾燥の手間)」から解放される解放感が、満足度をさらに押し上げています。「一度この楽さを知ると、もう自分では洗えない」というリピーターが多いのも納得です。
靴の臭いに対する消臭効果
見た目の汚れと同じくらい、あるいはそれ以上に気になるのが「靴のニオイ」ではないでしょうか。飲み会の座敷席や、友人の家に上がる際、自分の足元から漂う臭いにヒヤッとした経験は誰にでもあるはずです。
ポニークリーニングのスニーカークリーニングは、この「見えない汚れ(ニオイ)」に対する評価が非常に高いのが特徴です。市販の消臭スプレーでは誤魔化しきれない頑固な臭いが、どのように解消されるのか、その効果について深掘りします。
「丸洗い」だからこそ届く、奥底の雑菌
そもそも靴の臭いの原因は、足から出る大量の汗(1日にコップ1杯分とも言われます)と、それを餌にして繁殖した雑菌です。これらはインソールの裏側や、つま先の奥深くに染み込んでおり、表面を拭いたりスプレーをかけたりするだけでは根本解決になりません。
ポニークリーニングの強みは、専用の洗濯機を使った「ジャブジャブ丸洗い」である点です。
- 洗浄液の浸透:たっぷりの水と専用洗剤が、靴の内部の繊維の奥まで行き渡り、染み付いた汗成分を根こそぎ洗い流します。
- プロの乾燥技術:生乾き臭の原因となる「乾燥不足」も、業務用の乾燥室や専用マシンを使用することで防ぎます。高温になりすぎないよう制御された環境で、カビや雑菌の繁殖を抑えながら乾かしてくれます。
利用者の口コミでも、「古い油のような臭いが消えていた」「スポーツ後の強烈な汗臭さがリセットされ、爽やかな洗剤の香りになって戻ってきた」といった感動の声が多く聞かれます。
清潔感あふれる個包装と、開封後の注意点

仕上がったスニーカーは、一足(片足)ずつ丁寧にビニールで個包装された状態で返却されます。まるで新品を買ったときのような清潔感があり、受け取った瞬間の満足度は非常に高いです。
ただし、ここで一つだけ重要なアドバイスがあります。
受け取ったらすぐに開封を! あのビニール包装は、あくまで「持ち帰り時の汚れ防止」のためのカバーです。通気性がないため、長期保管用にそのままにしておくと、湿気がこもってカビや再臭化の原因になります。 家に持ち帰ったらすぐにビニールから出し、風通しの良い日陰で半日ほど空気に触れさせるのが、無臭状態を長持ちさせるコツです。
スエード等の失敗や悪い評判
ここまで「安くて綺麗になる」というメリットを中心にお伝えしてきましたが、公平を期すためにネガティブな側面、つまり「失敗例」や「悪い口コミ」についても包み隠さず解説します。
ポニークリーニングのスニーカークリーニングは、あくまで「機械による水丸洗い」がベースです。そのため、靴の素材や状態によっては、思わぬトラブルに見舞われるリスクがあります。特にデリケートな素材の靴を出そうとしている方は、ここを必ず読んでください。
スエード・ヌバック素材の「パリパリ」問題

水洗いクリーニングによって油分が抜け、毛羽立ちが失われて硬くガサガサになったスエード素材のスニーカーのクローズアップ写真。
悪い評判の中で最も目立つのが、起毛皮革(スエード、ヌバック)に関するトラブルです。
- 「スエードの色が抜けて白っぽくなってしまった」
- 「ふわふわだった毛並みが潰れて、ガサガサに硬化した(パリパリになった)」
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。それは、スエード本来の風合いを保つには、洗浄後に油分を補給したり、ブラッシングで毛並みを整えたりする繊細な「人の手による仕上げ」が必要不可欠だからです。
低価格を実現しているポニークリーニングの工程では、そこまでの個別ケアは難しく、機械で洗って乾燥させる過程で革の油分が抜け、硬くなってしまうケースがあります。起毛素材のスニーカーは、基本的には出さない方が無難だと私は考えます。
「汚れが落ちていない」という不満の正体
もう一つよくあるのが、「2週間も待ったのに、汚れが全然落ちていない」という声です。これには、機械洗いの得意・不得意が大きく関係しています。
| 得意な汚れ(落ちやすい) | 苦手な汚れ(落ちにくい) |
|---|---|
| 泥、砂埃、汗、水溶性のシミ | 油汚れ、機械油、インク、古い黄ばみ、ゴムの擦れ跡 |
全体的な黒ずみや泥汚れは綺麗になりますが、例えば「右足のつま先に付いた一滴の油シミ」のようなピンポイントの汚れは、機械洗いだけでは落ちません。高級クリーニング店なら職人が染み抜きをしてくれますが、この価格帯のサービスにそこまでの「一点集中ケア」を求めるのは構造上難しいのです。
リスクを避けるための「使い分け」
これらのリスクを踏まえると、ポニークリーニングを利用する際は、以下のような基準で靴を選別することが「失敗しないコツ」だと言えます。
ポニーに出すべきではない靴
- 天然皮革(レザー・スエード)全般:色落ちや硬化のリスクが高い。
- 加水分解の恐れがある古い靴:製造から5年以上経過したスニーカー(特にエアジョーダンやエアマックスなど)は、洗いの衝撃でソールが崩壊する可能性があります。
- ビンテージやレアもの:万が一の破損時に、代替品を用意できない一点物は避けるべきです。
結論として、「ガシガシ履くキャンバスや合皮のスニーカーはポニークリーニング」、「大切なレザーや限定モデルは専門店か自分で手入れ」という使い分けが、最も賢く安全な利用方法です。
黄ばみの原因とNG行動
クリーニングに関連して、私たちが知っておくべき知識として「黄ばみ」の問題があります。実は、スニーカーの黄ばみは、洗剤の洗い残し(特にアルカリ性洗剤)が紫外線と反応して起こることが多いのです。
また、早く乾かしたいからといって直射日光に当てたり、乾燥機で熱を加えたりするのはNGです。熱によってソールが変形したり、接着剤が溶け出したりして、靴の寿命を一気に縮めてしまいます。特に、Nikeなどのメーカーも、靴を洗濯機で洗うことや、乾燥機などの熱を加えることを推奨していません。正しいケア方法を知っておくことは、クリーニングに出す以前に重要です。
(出典:Nike公式サイト『シューズの洗い方:6つの簡単なステップ』)

もし黄ばんでしまったら? 自宅洗いで黄ばみが出た場合、酸性の「クエン酸水」ですすぎ直して中和させることで改善する場合があります。ただ、酷い変色はプロでも落とすのが難しいため、予防が第一です。
ポニークリーニングに依頼する場合も、戻ってきた靴はビニールから出し、風通しの良い日陰で保管することが大切です。ビニールに入れたままだと湿気がこもり、カビの原因になることもあるので注意しましょう。
ポニークリーニングのスニーカーの口コミまとめ
最後に、ここまでの情報をまとめます。ポニークリーニングのスニーカークリーニングは、以下のような方にとって最強の味方になり得ます。
こんな人におすすめ
- 日常使いのコンバースやスタンスミスなどを手軽に綺麗にしたい
- 子供の泥だらけの運動靴を洗う時間がない
- 500円〜700円程度で、消臭までしっかりやってほしい
- 近所にポニークリーニングの店舗がある
逆に、ハイブランドの限定スニーカーやデリケートなスエード靴に関しては、専門店に依頼するか、自分で専用キットを使ってケアすることをおすすめします。日常の汚れ落としはポニークリーニングにお任せして、大切な一足は自分で手入れする。このように用途に合わせて使い分けることで、快適なスニーカーライフを送ってくださいね。

