バスケットボールを全力で楽しみたいのに、バッシュの靴擦れによる痛みでプレーに集中できないのは本当につらいですよね。特におろしたての新シューズや、激しい切り返しが続く練習では、かかとや小指の皮がむけてしまうことも珍しくありません。この記事では、バッシュの靴擦れをテーピングで保護する具体的な巻き方や、アキレス腱周りの摩擦を抑えるコツについて分かりやすくお伝えします。また、水ぶくれができた時の処置や、サイズ感の見直しといった根本的な解決策もまとめています。最後まで読んで、足元の不安を解消してコートに立ちましょう。
- 部位ごとの最適なテーピングの貼り方と剥がれにくくするコツ
- かかとをしっかり固定して摩擦を減らすヒールロックの結び方
- プロテクトJ1などのクリームやソックスを活用した最新の予防習慣
- もし水ぶくれができてしまった時の正しい応急処置と湿潤療法
バッシュの靴擦れをテーピングで防ぐ正しい巻き方
靴擦れは、皮膚とシューズが直接擦れることで発生する摩擦熱やダメージが原因です。ここでは、テーピングを「犠牲層」として使い、自前の皮膚の代わりにダメージを受け止めてもらうための具体的なテクニックを見ていきましょう。単に貼るだけでなく、バスケ特有の激しい動きに耐えうる工夫が必要です。
とテーピングの目的(犠牲層)-6984d9b43ea2c-1024x572.jpg)
かかとやアキレス腱を保護する貼り方のコツ
かかとは最も靴擦れが起きやすいポイントの一つですね。バスケではジャンプの着地やダッシュの踏み出しで、シューズの中で足が垂直方向や前後に動きやすく、その微細なズレが積み重なって大きなダメージになります。基本は、足首を90度に保った状態で貼ることです。これができていないと、いざ動いたときにテープが突っ張ったり、逆にシワが寄ってそのシワ自体が新しい靴擦れの原因になってしまうこともあるんです。
具体的な貼り方の手順
まず、小指の付け根付近からかかとを通り、足の外側までカバーするようにベースのテープを貼ります。このとき、かかとの底からくるぶしに向かって少し引き上げるように貼るのが私流のコツです。こうすることで、バッシュの中での「かかとの浮き」を物理的に抑制するサポート力が生まれます。アキレス腱付近の摩擦が気になる場合は、縦にテープを伸ばし、端に少し切れ込みを入れておくと、激しい動きでも剥がれにくくなりますね。厚手のソックスを履く前に、この一手間を加えるだけで安心感が全然違いますよ。

剥がれにくさを追求する仕上げ
さらに、アンカーテープと呼ばれる横方向のテープを足の甲から足首周りに一周(締め付けすぎない程度に)巻くと、縦に貼ったテープの端を抑え込むことができ、プレー中に端からペラペラと剥がれてくるのを防げます。バスケの練習は2〜3時間続くことも多いですから、最後まで粘着力を維持できる貼り方を目指しましょう。
- 足首を90度に固定してシワを防ぐ
- 下から上へ持ち上げるように貼ってフィット感を高める
- テープの角を丸くカットして剥がれを防止する
- 最後に手でしっかり圧着して体温で粘着剤を馴染ませる
練習量が多い学生さんや社会人プレーヤーの方は、毎日同じ場所にテープを貼ることになるので、皮膚のコンディションにも気を配りたいところですね。もし「そもそもバッシュが合っていないかも?」と不安になったら、以前紹介したバッシュの選び方についても参考にしてみてください。自分に最適な一足を見つけることが、最強の靴擦れ対策になるのは間違いありませんから。
小指や親指の付け根の摩擦を抑える方法
ストップ動作やターンが多いバスケでは、親指の付け根(母指球)や小指の外側がシューズの内壁と激しくぶつかります。特にサイドステップを踏んだ際、シューズの中で足が横に流れると、小指の側面がガリっと削られるような感覚になること、ありますよね。ここには25mm幅くらいの細めのテープが使いやすくて重宝します。
指先テーピングのテクニック
関節を軽く伸ばした状態で、内側から外側へクロス(X字)させるように貼るのがコツです。小指の場合、指の付け根から爪の横を通って反対側へ渡すように貼ると、どの方向からの摩擦にも強くなります。注意したいのは、きつく巻きすぎないこと。指先の血行が悪くなると、足が冷えたり、感覚が鈍ってシュートタッチやフットワークに悪影響が出たりします。「引っ張る」のではなく「肌の上に置いていく」ような感覚で、最後の重なり部分だけ少しだけ圧をかけるのが理想的かなと思います。
-1024x556.jpg)
バディ・テーピングの応用
もし特定の指がどうしても痛む、あるいは指同士が重なって擦れるような場合は、隣の指と一緒に巻く「バディ・テーピング」も有効な手段です。指を2本まとめて固定することで、個々の指がシューズの中で暴れるのを防げます。この際、指の間に小さく切ったガーゼや綿を挟んでおくと、蒸れによる皮膚のふやけを防ぎつつ、クッション性もアップするのでおすすめです。
、圧着と温度-1024x555.jpg)
| 部位 | 推奨テープ幅 | 貼り方のポイント |
|---|---|---|
| 親指・小指 | 12.5mm〜25mm | 関節を曲げた状態でX字にクロスさせる |
| 母指球(足裏) | 38mm〜50mm | 皮膚を寄せるようにして摩擦面に厚みを作る |
| 指の間 | 12.5mm | バディ・テーピングで隣の指と固定する |
指先の皮膚は非常に薄いため、一度剥けてしまうと治るまでに時間がかかります。新品のバッシュを履くときは「まだ痛くないから大丈夫」と思わず、予防的に貼っておくのが一番の正解かもしれませんね。私も新しいシューズを下ろすときは、必ず小指の外側だけはガードするようにしています。
5本指ソックスで指の間のマメを予防する
指の間の靴擦れやマメに悩んでいるなら、5本指ソックスを試してみる価値は大いにあります。普通のソックスだと、どうしても指同士が密着してしまい、汗で皮膚がふやけた状態で激しく動くと、指の側面同士が擦り合わされてマメができてしまいます。5本指なら一本一本の指が独立した生地で包まれるため、指同士が直接擦れることが物理的にゼロになるんです。これは画期的ですよね。

バスケ専用モデルの凄さ
最近のバスケ専用ソックスは、単なる5本指というだけでなく、スポーツ科学に基づいた設計がされています。例えば、土踏まずのアーチを吊り上げるサポート機能。これにより足の疲労を軽減し、長時間プレーしても足の形が崩れにくくなります。また、足底に強力な滑り止めグリップが付いているモデルは、シューズ内での「足の遊び」を最小限に抑えてくれます。摩擦の根本原因である「ズレ」がなくなることで、結果的に靴擦れの防止に直結するわけですね。
蒸れ対策が靴擦れを防ぐ理由
また、吸汗速乾性に優れた素材を使用していることも重要です。皮膚は濡れてふやけると著しく強度が低下します。水泳の後に指先がシワシワになるのをイメージすると分かりやすいですが、あの状態は非常に靴擦れが起きやすいんです。5本指ソックスは指の間の汗も素早く吸収してくれるので、皮膚をドライに保ち、摩擦への耐性を維持してくれます。少し履くのに時間はかかりますが、あの快適さを知ってしまうと普通のソックスには戻れないかも、なんて思います。
厚手のソックスはクッション性が高いですが、シューズがきつくなりすぎることも。逆に薄手は感覚が鋭くなりますが摩擦に弱いです。自分のバッシュのサイズ感に合わせて、最適な厚みを見極めるのがプロっぽい選び方ですね。
皮膚保護クリームのプロテクトJ1を活用する
テーピングやソックスに加えて、私が個人的にかなり注目しているのが「皮膚保護クリーム」の存在です。特に「プロテクトJ1」という製品は、スポーツ界ではもはや定番になりつつありますよね。これ、普通のハンドクリームやワセリンとは全く別物なんです。ワセリンは皮膚の表面に「油の膜」を張るだけなので、どうしてもベタつきが気になりますし、バスケのような激しい運動だと汗で流れてしまいがち。でも、プロテクトJ1のような保護クリームは、成分が皮膚の角質層に浸透して、目に見えないほど薄くて強力な「バイオバリア」を形成してくれるんです。

長時間の持続力と摩擦軽減の効果
このバリアの凄いところは、摩擦だけでなく、汗や雨、さらには靴下の繊維による刺激からも肌を徹底的に守ってくれる点です。一度塗ると、一般的には7時間から8時間ほど効果が持続すると言われています。つまり、長時間の練習や、一日に数試合あるトーナメント戦でも、塗り直しの手間がほとんどいりません。バッシュのかかと部分が硬くて、どうしてもそこだけ赤くなってしまうという方は、テーピングを貼る前にこのクリームを塗っておくだけでも、皮膚の滑りが良くなってダメージが劇的に軽減されますよ。
正しい塗り方のコツ
使い方のポイントは、練習や試合が始まる3分から5分前に塗ること。肌に馴染ませてしっかり乾燥させることで、保護膜が完成します。塗る場所は、かかと、足指の先端、指の間、そして母指球の周りなど、自分が過去に靴擦れを作ったことがある場所を重点的に。また、意外と忘れがちなのが「くるぶし」周りです。ハイカットのバッシュを履いている場合、くるぶしがシューズの縁に当たって痛むことがありますが、ここにもクリームを塗っておくとスムーズに動けるようになります。肌が弱くてテーピングの粘着剤で荒れてしまうという人にとっても、直接の刺激を和らげる緩衝材として役立つかなと思います。
テーピングが剥がれるのを防ぐ事前準備
せっかく時間をかけて丁寧に貼ったテーピングも、練習開始わずか10分でベロンと剥がれてしまったら、ガッカリしてしまいますよね。特に足裏やかかとは汗をかきやすく、シューズ内での摩擦も激しいため、剥がれやすさは天敵です。テーピングを最後までしっかり密着させるためには、実は「貼る前」の準備が8割と言っても過言ではありません。私が実践している、剥がれにくさを追求したステップを紹介しますね。

ステップ1:皮膚の汚れと油分を徹底除去
剥がれにくくするための最大の秘訣は、ズバリ「皮膚の脱脂」です。肌に汗や皮脂、あるいはさっき塗った保湿クリームが残っていると、テープの粘着力は半分以下に落ちてしまいます。貼る直前にアルコール綿やエタノール入りのウェットティッシュで、貼る予定の範囲をサッと拭き取り、完全に乾燥させてください。これだけで、練習後半の「端っこ剥がれ」を劇的に減らすことができます。
ステップ2:角を丸くカットする「R加工」
これは細かい作業ですが、効果は絶大です。テープを必要な長さに切った後、四隅の角をハサミで丸くカットしてください。テープが剥がれ始める原因のほとんどは、角がソックスやシューズに引っかかること。角を丸くする(Rを付ける)ことで引っ掛かりがなくなり、驚くほど剥がれにくくなります。市販のプレカット(最初から切れている)タイプも便利ですが、ロールタイプを使っている方はぜひ試してほしいテクニックです。
ステップ3:圧着と温度で粘着剤を活性化
テープを貼った後、そのままソックスを履くのはもったいない!最後に手のひらでテープ全体をギュッと数秒間押さえ込みましょう。テーピングの粘着剤は「感圧性」と言って、圧力をかけることでより強く貼り付く性質があります。また、手の体温で少し温めることで粘着剤が柔らかくなり、肌のキメにしっかり馴染んでくれます。時間があるときは、ドライヤーの弱風で数秒温めるというプロの技もありますが、手で温めるだけでも十分効果はありますよ。
- 貼る前の肌は清潔で乾燥しているか?
- テープの角を丸く落としているか?
- 貼った後に浮いている箇所はないか?
- 激しい部位には粘着スプレー(タックスプレー)を検討しているか?
アンダーラップで皮膚のかぶれを対策する
バスケを真剣に続けていると、毎日テーピングをすることになりますよね。そうすると避けて通れないのが「肌荒れ」の問題です。テープを剥がすときに皮膚の表面まで一緒に持っていかれたり、粘着剤の成分で赤く痒くなったりするのは、本当にストレスです。そんな悩みを解決してくれるのが、薄いスポンジ状の「アンダーラップ」です。これを活用することで、肌への負担を最小限に抑えつつ、しっかりと保護を続けることができます。
アンダーラップの役割とメリット
アンダーラップは、皮膚とテープの間に挟むクッションのような役割を果たします。これ自体には粘着力がなく、皮膚の上に薄く巻きつけてからその上にテーピングを貼ります。直接テープが肌に触れないので、剥がす時の痛みはゼロ。また、毛深い方がテープを剥がす際の「脱毛の痛み」から解放されるというのも、隠れた大きなメリットですね。最近ではカラーバリエーションも豊富なので、チームカラーに合わせて選ぶのもちょっとした楽しみになります。
使用時の注意点とコツ
ただ、アンダーラップを使う際に気をつけてほしいのが「厚み」です。何重にもぐるぐる巻いてしまうと、バッシュを履いた時に窮屈に感じたり、シューズ内でのフィット感が変わってプレーの感覚が狂ってしまうことがあります。基本的には、皮膚が透けて見えるくらいの薄さで1〜2周巻くのがベスト。また、アンダーラップがずれないように、巻き始めと巻き終わりだけ皮膚に直接テープを少し被せて固定する(ブリッジと言ったりします)と、プレー中に中でダマにならずに快適に過ごせます。肌が弱い自覚がある方は、アンダーラップを巻く前にさらに「タックスプレー(粘着スプレー)」を肌に吹きかけておくと、アンダーラップが肌に吸い付くように固定され、よりズレにくくなりますよ。
バッシュの靴擦れをテーピング以外で解消する秘策
ここまでは「貼る」対策を中心にお話ししてきましたが、靴擦れを根本的に解決するには、シューズと足の関係性を見直すことが不可欠です。どんなに上手にテーピングを巻けても、シューズがガバガバだったり、履き方が適当だったりすれば、新しい靴擦れが次々と生まれてしまいます。ここからは、プロの現場でも取り入れられている「シューズの履きこなし術」について解説していきます。
ヒールロックでかかとの浮きを固定する手順
「バッシュの中で足が前後に動く」「かかとがパカパカ浮く」……この現象こそが、最悪な靴擦れを引き起こす真犯人です。これを力技ではなく、紐の結び方一つで解決してしまうのが「ヒールロック(ダブルアイレット)」という技術です。ランニングシューズなどでも使われる手法ですが、足首のホールドが重要なバッシュにおいてこそ、その真価を発揮します。バッシュの一番上、あるいは上から二番目にある「これ何のためにあるの?」と思うような予備の穴、実はこれがヒールロックのための穴なんです。
ヒールロックのやり方完全ガイド
- まず、一番上の穴に紐を通す際、外側から内側へ通して、外側に小さな「輪っか(ループ)」を作ります。
- 反対側の紐の先端を、その輪っかの中にクロスさせるように通します。
- 紐を引く時は、真上ではなく、足首を後ろに押し込むように「斜め後方」へ引くのがポイント。これによって、かかとがバッシュのヒールカウンターにガッチリと密着します。
- 最後にそのまま蝶結びをすれば完成です。
を使った固定、斜め後方に引くコツ-1024x567.jpg)
この結び方の凄さは、足首だけをピンポイントでロックできる点にあります。足の甲やつま先側を締め付けすぎることなく、かかとだけを固定できるので、指先が圧迫されて痛くなる心配もありません。これを覚えるだけで「今まであんなに悩んでいた靴擦れは何だったの?」というくらい劇的に改善することがあります。ぜひ次回の練習から試してみてください。
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| かかとの浮きが完全になくなる | 紐が短すぎると結びにくくなる |
| つま先の「捨て寸」が維持される | 足首の動きを制限しすぎることがある |
| 激しいストップ時の前滑りを防止 | 足の甲が高い人は圧迫感を感じやすい |
正しいバッシュの履き方とサイズ選びの基本
「そもそも自分の足に合ったバッシュを選べているか?」という点は、靴擦れ対策において最も重要な土台となります。どれだけ高機能なテーピングを巻いても、サイズが2センチも違うバッシュを履いていれば、摩擦を防ぐことは物理的に不可能です。まずサイズ選びの鉄則として、つま先に1.0cmから1.5cm程度の「捨て寸(余裕)」があることを確認しましょう。バスケは激しいストップ動作の連続です。ジャンプの着地時に足がわずかに前方へ滑るため、この余裕がないと指先がシューズの内壁に叩きつけられ、指先の靴擦れや爪下血腫(爪の中に血が溜まる状態)を招いてしまいます。
長さだけでなく「ワイズ(足幅)」を意識する
最近は海外ブランドのバッシュを履く方も多いですが、欧米人の足型は細長く、日本人の足型は幅広・甲高な傾向があります。長さが合っていても、横幅がきつすぎると小指が圧迫されて靴擦れになりますし、逆に広すぎるとシューズ内で足が左右に泳いで摩擦熱が発生します。自分の足が「ワイドタイプ」なのか「スリムタイプ」なのかを把握し、試着の際は必ず両足で履いて、実際に軽くステップを踏んで横ブレを確認するようにしてください。
「かかとトントン」は最強のルーティーン

そして、バッシュを履く際の動作。これが意外と疎かにされがちです。紐を締める前に、必ず「かかとを床にトントン」として、足のかかとをシューズのヒール部分にぴったりと合わせましょう。多くの人はつま先側で位置を合わせてから紐を締めてしまいますが、それではかかとに隙間ができてしまい、靴擦れを誘発します。かかとを合わせてから、下から順番に紐を適正な強さで締め上げていく。これだけでシューズとの一体感が格段に増します。面倒でも毎回紐を解いて結び直すことが、結果として足をトラブルから守る最短ルートになります。
水ぶくれの処置と湿潤療法による治し方
激しいステップや急停止を繰り返すバスケットボールにおいて、どれだけ注意していても「水ぶくれ(吸いマメ)」ができてしまうことはありますよね。あの皮が一枚めくれそうな、そして一歩踏み出すたびに響く「ズキズキ」とした痛みは、集中力を削ぎ、プレーの質を著しく下げてしまいます。かつては「針で刺して水を抜くのが一番早い」なんて言われていた時代もありましたが、今のスポーツ医学や皮膚科学の常識では、水ぶくれは「破らずに温存して保護する」ことが、最も痛みを抑え、かつ最短で完治させるための鉄則です。
あのプニプニした液体、実はただの水分ではありません。専門的には「滲出液(しんしゅつえき)」と呼ばれ、その中には新しい皮膚を再生させるために必要な細胞成長因子(グロースファクター)がたっぷりと凝縮されています。いわば、自分の体から分泌された「究極の治癒エッセンス」です。この液体が患部を満たしている間は、新しい皮膚がその下で猛スピードで作られています。ですから、安易に潰して液体を捨ててしまうのは、治癒プロセスをわざわざ遅らせ、感染症のリスクを自ら招くようなもの。自前の「最強の保護膜」に守られている状態だと考えれば、潰すのがもったいなく感じませんか?
湿潤療法(モイストヒーリング)の具体的な進め方
もし水ぶくれができてしまったら、その治癒力を最大限に引き出す「湿潤療法(モイストヒーリング)」を実践しましょう。やり方はいたってシンプル。患部を清潔にした後、市販のハイドロコロイド素材の絆創膏(キズパワーパッドやケアリーヴ治す力など)で隙間なく覆うだけです。この素材は、患部から出る滲出液を吸収して白く膨らみ、傷口を最適な湿潤状態に保ってくれます。
との違い、ハイドロコロイドパッドでの密閉-6984d9a08ed84-1024x561.jpg)
- 痛みの緩和:神経末端が乾燥から守られるため、痛みが劇的に和らぎます。
- 治癒スピード:乾燥させて「かさぶた」を作るよりも、数倍早く新しい皮膚が再生します。
- 跡が残りにくい:皮膚がきれいに再生しやすく、硬いタコ(胼胝)になりにくいです。
ただし、バスケの練習を続ける場合は、絆創膏だけだと摩擦で剥がれてしまうことがほとんどです。ハイドロコロイド絆創膏を貼った上から、さらに薄手の伸縮性テーピングを重ねて補強しましょう。このとき、あまり強く締め付けすぎると中の水ぶくれが内圧で破れてしまうため、ふんわりと全体を覆うように貼るのがコツです。日常生活でも、靴との摩擦を避けるためにこの二重保護をしておくと安心ですよ。
もしプレー中に破れてしまったら?
運悪くプレー中に水ぶくれが破れ、中の液が出てきてしまった場合は、迅速な処置がその後の経過を左右します。まずは何よりも先に「水道水による徹底的な洗浄」を行ってください。傷口に付着したシューズの繊維や汗、雑菌を物理的に洗い流すことが、化膿を防ぐ最大のポイントです。
ここで多くの人がやりがちなのが、マキロンなどの強い消毒薬をドバドバとかけることですが、これは避けるのが賢明です。強力な消毒液は、侵入した雑菌だけでなく、今まさに傷を治そうと頑張っている「元気な細胞」まで攻撃して殺してしまいます。最新の創傷ケアでは「消毒よりも洗浄」が基本。また、破れて残った薄皮をハサミで切り取ってしまう人もいますが、これもNGです。その皮自体が天然の絆創膏として機能するので、できるだけ元の位置に戻して、その上から再びハイドロコロイド絆創膏で密閉保護してください。
以下のような症状が出た場合は、細菌感染を起こしている可能性が高いです。自己判断せず、速やかに専門医を受診してください。
- 患部の周りが真っ赤に腫れ上がり、範囲が広がっている。
- ドクドクと脈打つような強い痛み(拍動痛)がある。
- 患部から濁った「膿」が出てきて、不快な臭いがする。
- 発熱やリンパ節の腫れを感じる。
正しい知識を持ってケアをすれば、靴擦れによるブランクは最小限に抑えられます。まずは清潔第一。そして「乾かさない・潰さない」を意識して、一日も早いコート復帰を目指しましょう。正確な医療情報に基づいた創傷ケアについては、専門機関の指針も非常に参考になります。 (出典:日本皮膚科学会『皮膚科Q&A 創傷・床ずれ』)
練習を休めない時の患部保護テクニック
「明日は大事な試合なのに、かかとが痛くて歩くのも辛い……」という絶望的な状況、アスリートなら一度は経験があるはずです。本当なら休めるのが一番ですが、どうしても出なければならない時の「応急処置」としてのテーピング術を伝授します。ポイントは「患部への圧力をゼロにする」ことです。痛みを感じるのは、シューズの硬い部分が直接患部を圧迫し、摩擦が加わるからです。これを物理的な隙間を作ることで解消します。
ドーナツパッドの作り方と活用
まず、少し厚みのあるフェルトやスポンジ、なければテーピングを数回折り重ねたものを用意します。これを患部より一回り大きくカットし、真ん中に患部と同じ大きさの穴を開けます。文字通り「ドーナツ型」にするわけです。この穴の中に水ぶくれや傷が収まるように肌に貼り、その上から全体を覆うように伸縮テープ(キネシオテープなど)で固定します。こうすることで、シューズからの圧力はドーナツの「土手」の部分で受け止められ、患部は中空に浮いた状態になります。これで、驚くほど痛みが軽減されるはずです。

さらなる摩擦軽減の裏技
さらに、その上から前述した「プロテクトJ1」のような保護クリームをたっぷり塗ったり、滑りの良いストッキングを重ね履きしたりすることで、摩擦係数を徹底的に下げます。ただし、これはあくまで一時的な「ごまかし」に過ぎません。プレー後は速やかに処置を戻し、患部を清潔に保つことが重要です。無理をして症状を悪化させ、シーズンを棒に振るようなことになっては本末転倒ですから、自分の体と相談しながら判断してくださいね。不安な場合は、チームのトレーナーや専門の医療従事者に相談することを強くお勧めします。
| 状況 | 対応 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 小さな水ぶくれ(痛み弱) | 保護して続行 | パッド等で物理的に保護できればOK |
| 皮が剥がれた(露出あり) | 応急処置後に判断 | 洗浄・密閉保護し、痛みが自制内か |
| 赤く腫れて拍動痛がある | 即刻中止 | 化膿(感染症)の可能性が高く、運動は危険 |
バッシュの靴擦れやテーピング対策のまとめ
バッシュの靴擦れやテーピングに関する悩みは、正しい知識を持ってアプローチすれば、必ずコントロールできる問題です。 今回ご紹介したように、部位に合わせたテーピングの巻き方を習得し、ヒールロックなどの紐の結び方を工夫することで、足元の不安は劇的に解消されます。さらに、5本指ソックスや保護クリームといった現代の便利アイテムを賢く併用すれば、もはや靴擦れを恐れる必要はありません。
私自身、いろいろな対策を試してきましたが、一番大切なのは「自分の足の声を聞くこと」かなと思います。少しでも「あ、ここ擦れそうだな」という違和感があったら、その場で足を止めて紐を締め直したり、早めにテープで補強したりする。その小さなケアの積み重ねが、大きな怪我を防ぎ、最高のパフォーマンスに繋がります。この記事が、あなたがコートで思い切り躍動するための助けになれば、これほど嬉しいことはありません。正しい対策を身につけて、明日の練習からまた全力でバスケを楽しんでいきましょう!

