コンバースのハイカットスニーカー、その履き口を折るスタイルはおしゃれ上級者のテクニックとして知られる一方、「ダサい」という声も聞かれます。この履き方を試してみたいけれど、失敗や後悔はしたくないと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハイカットスニーカーを折るという着こなしの基本から、メンズの折るスタイルやレディースならではの履き方まで、具体的な方法を解説します。また、全体の印象を大きく左右する履き方における紐の扱いや、こなれ感を演出できる靴紐を結ばないアレンジ、さらにはコンバースの脱ぎ履きしやすい結び方といった実用的な情報も網羅しました。おばさんっぽく見えてしまわないかという不安や、ローカットの履き方との違い、そして「コンバースのハイカットはなぜ内側にパッチを当てるのですか?」といった素朴な疑問にもお答えします。
- 折り方の基本とおしゃれに見せるコツ
- 脱ぎ履きしやすくなる靴紐の結び方
- 男女別・年代別のおすすめコーディネート
- スタイルがダサいと言われる理由とその対策
コンバースハイカット履き方「折る」はダサい?
- ハイカットスニーカー折るスタイルの基本
- 印象を左右する履き方「紐」のコツ
- 靴紐結ばないアレンジでこなれ感を出す
- コンバース脱ぎ履きしやすい結び方とは
- なぜ内側にパッチを当てるのですか?
- ローカットの履き方との違いは?
ハイカットスニーカー折るスタイルの基本
コンバースのハイカットスニーカーを折るスタイルとは、足首部分のキャンバス生地を外側、もしくは内側に折り返して履く着こなし方を指します。この履き方の最大の魅力は、足元に「抜け感」や「こなれ感」といった、リラックスした雰囲気を演出できる点にあります。
本来のハイカットが持つスマートな印象とは異なり、足首を見せることで軽やかさが生まれ、特に春夏シーズンのコーディネートと非常に相性が良いです。
折り方の種類と印象の違い
折り方には主に「外側に折る」方法と「内側に折り込む」方法の2種類が存在します。外側に折ると、履き口のカットラインが見えるため、よりラフでカジュアルな印象が強まります。一方で、内側に折り込むと、見た目がすっきりとして洗練された印象を与えやすくなります。特に、タン(ベロ)の裏側にあるモデル名やサイズが記載されたラベルを隠せるため、ごちゃついた感じをなくしたい場合には内側に折り込む方法が適していると考えられます。
どちらの折り方が良いというわけではなく、目指すスタイルやその日の服装に合わせて使い分けるのがおしゃれの鍵となります。
印象を左右する履き方「紐」のコツ
コンバースハイカットを折るスタイルを成功させる上で、靴紐の扱い方は全体の印象を決定づける最も重要な要素と言えます。なぜなら、紐の通し方、締め具合、そして最終的な結び方という一連のプロセスが、単に靴を固定する役割だけでなく、スタイル全体の「抜け感」や「こなれ感」を演出し、シルエットの美しさを左右するからです。
靴紐を一番上のハトメ(紐穴)までしっかりと通してしまうと、足首周りの生地が固定されすぎてしまい、物理的にきれいに折り返すことが困難になります。たとえ無理に折れたとしても、履き口が窮屈で不自然なシワが寄り、洗練された見た目からは遠ざかってしまうでしょう。
このスタイルを実践するための基本は、靴紐を最上部のハトメから1つ、あるいは2つ空けて通すことです。こうすることで履き口に十分なゆとりが生まれ、キャンバス生地をスムーズかつ自然な形で折り返すためのスペースを確保できます。具体的には、一番下の穴から数えて3番目や4番目のハトメあたりで紐を通すのを止めると、折り返しの幅と全体のバランスが取りやすくなるため、多くのおしゃれな着こなしで見られる一般的な手法です。1つだけ穴を空ける場合はさりげないリラックス感を、2つ空ける場合はより大胆でカジュアルな印象を与えることが可能です。
また、紐の締め具合も意識すべきポイントとなります。きつく締め上げるのではなく、あえて少し緩めに調整することで、リラックスした雰囲気が一層引き立ちます。
さらに、最終的な紐の結び方も、コーディネートの完成度を高めるための大切な仕上げとなります。もちろん、シンプルな蝶々結びでも問題ありませんが、もし紐の長さに余裕があるなら、余った部分を足首にぐるりと一周させてから結ぶアレンジを試してみてはいかがでしょうか。この一手間を加えるだけで、足元に立体的なアクセントが生まれ、よりこなれた雰囲気を演出できます。この方法は、デザイン的な効果だけでなく、長すぎる紐が地面に擦れたり、歩行中にほどけたりするのを防ぐという実用的なメリットも兼ね備えているため、覚えておくと非常に便利なテクニックと言えます。
靴紐結ばないアレンジでこなれ感を出す
コンバースのハイカットを履く際に、毎回靴紐を結び直す手間を省きたい、あるいはファッションとしてもっとリラックスしたスタイルを追求したい、と考える方には「靴紐を結ばない」というアレンジが非常におすすめです。この方法は、着脱を劇的にスムーズにするという実用的なメリットはもちろんのこと、足元から計算された「ラフさ」や「抜け感」を演出し、コーディネート全体をより洗練された印象に見せる効果も期待できます。
既存の靴紐を内側で結んで隠す方法
最も手軽に始められるのが、お手持ちの靴紐をそのまま使い、結び目を見えないように隠すテクニックです。手順は非常にシンプルで、ハトメに通した紐の最後の部分を、一般的な蝶々結びではなく、解けにくい固結びなどで処理します。そして、その結び目をタン(ベロ)の裏側や、足の側面にそっと隠すだけです。
こうすることで、外見上は結び目が存在しないように見え、非常にミニマルですっきりとした足元を演出することが可能になります。特に、パンツの裾が靴紐に引っかからず、ストンと落ちるきれいなシルエットを保ちたい場合に有効です。履き始めは靴の中で結び目が足に当たり、多少の違和感を覚えることがあるかもしれませんが、多くの場合、履いているうちに足に馴染んで気にならなくなるでしょう。もし違和感が続く場合は、結び目の位置を少しずらしてみると改善されることがあります。
伸縮性のある靴紐に交換する方法
さらに快適さとスタイルを両立させたいのであれば、伸縮性のあるゴム製の靴紐に交換する方法が最適解となるかもしれません。これは、一度自分の足の形に合わせてフィット感を調整して結んでしまえば、その後は紐を解くことなく、まるでスリッポンのようにスムーズな着脱を実現する画期的なアイテムです。
最近では、見た目が通常のコットン製シューレースとほとんど変わらないものや、カラーバリエーションが豊富な製品も多く、スニーカー本来のデザイン性を損なうことなく機能性を向上させられます。この快適さは、小さなお子様を抱えながら靴を履く場面が多い親御さんや、仕事で頻繁に靴の脱ぎ履きが必要な方、あるいは友人宅への訪問やお座敷のある飲食店へ上がる際など、日常生活の様々なシーンで実感できるはずです。
コンバース脱ぎ履きしやすい結び方とは
コンバースのハイカットはデザイン性が高い反面、脱ぎ履きのしにくさが難点として挙げられることがあります。しかし、いくつかの工夫でこのストレスは大幅に軽減できます。
アイレットを空ける
前述の通り、最も手軽で効果的なのは、最上部のアイレット(ハトメ)を1つか2つ使わずに紐を通す方法です。これにより足首周りの可動域が広がり、足をスムーズに出し入れできるようになります。見た目にも適度なルーズさが生まれ、ファッションの観点からも人気のスタイルです。
ゴム紐やロック式紐の活用
伸縮性のあるゴム紐に交換することは、脱ぎ履きのしやすさを劇的に改善します。一度自分の足にフィットするように調整して結んでしまえば、その後は紐を解く必要がありません。 また、ロック式の靴紐(ストッパーで固定するタイプ)も有効な選択肢です。これは締め具合の微調整が簡単にできるため、フィット感を損なわずに快適さを手に入れることが可能です。これらのアイテムはオンラインストアや靴用品店で手軽に入手できます。
なぜ内側にパッチを当てるのですか?
コンバースのオールスターを象徴する円形の「アンクルパッチ」。これが足の外側ではなく、内側に付いていることに疑問を持ったことはありませんか。これには歴史的な理由があります。
もともとコンバースのオールスターは、バスケットボール専用シューズとして誕生しました。バスケットボールのプレー中は、ドリブルやピボットなどで両足の内側のくるぶしが互いに擦れたり、ぶつかったりすることが頻繁に起こります。
そのため、選手の内くるぶしを保護する目的で、シューズの内側に丈夫なパッチが当てられるようになりました。つまり、アンクルパッチは単なるデザインではなく、プレーヤーの足を守るための機能的なパーツだったのです。
現在ではバスケットボールシューズとして使われることは少なくなりましたが、そのオリジナルの仕様とデザインがブランドの象徴として受け継がれ、今も内側にパッチが付いているというわけです。
ローカットの履き方との違いは?
ハイカットを折るスタイルは、見た目や機能性においてローカットとは異なる特徴を持っています。どちらが良いというわけではなく、それぞれの持ち味を理解してコーディネートに取り入れることが大切です。
ハイカットを折って履く場合、ローカットに比べて足首周りにボリュームが出ます。折り返した生地がアクセントとなり、シンプルなローカットよりも存在感のある足元を演出できます。一方で、ローカットは足首が完全に見えるため、よりすっきりと軽快な印象を与えやすいです.
コーディネートの観点から見ると、ハイカットを折るスタイルはショートパンツやクロップドパンツなど、足首が見える丈のボトムスと特に相性が良いです。折り返し部分と素肌の間に空間が生まれることで、バランスの取れた抜け感を表現できます。
以下の表に、主な違いをまとめました。
コンバースハイカット履き方「折る」男女別コーデ
- 折るメンズスタイルのポイント
- メンズの基本的な履き方と応用
- レディースの履き方とおしゃれコーデ
- おばさんに見えない大人の着こなし術
- まとめ:コンバースハイカット履き方折るコツ
折るメンズスタイルのポイント:こなれ感とだらしなさの境界線
メンズファッションの世界において、コンバースのハイカットスニーカーはもはや定番中の定番アイテムです。その完成されたデザインに、あえて履き口を「折る」という一手間を加えるスタイルは、画一的になりがちな足元に自分らしい「遊び心」と計算された「リラックス感」を吹き込む、非常に有効なテクニックとなります。しかし、このスタイルはそのラフさゆえに、一歩間違えると単にだらしなく、雑な印象を与えてしまう危険性もはらんでいます。ここでは、大人の男性がこの着こなしを成功させるために、絶対に押さえておくべき重要なポイントを深掘りして解説します。
ポイント1:全ての基本となる「清潔感」
まず何よりも肝心なのが、履いているスニーカーそのものの「清潔感」です。折るスタイルは、意図的にカジュアルダウンさせ、肩の力が抜けた雰囲気を演出するものです。その土台となるスニーカーが泥で汚れていたり、キャンバス地が色褪せていたり、ソールのゴムが黒ずんでいたりすると、計算された「抜け感」ではなく、単なる手入れを怠った「だらしなさ」として受け取られてしまいます。特に、折り返すことで普段は見えない内側や履き口のステッチ部分が人の目に触れるため、細部までの美しさが問われます。お気に入りのコンバースを長く愛用するためにも、定期的な洗浄やソールの手入れを習慣づけ、常にクリーンな状態で履くことを心がけましょう。清潔なスニーカーは、それだけでコーディネート全体の品格を支えてくれます。
ポイント2:全体の印象を決定づける「ボトムスの丈感」
次に、このスタイルを成功させるか否かの鍵を握るのが、合わせるボトムスの「丈感」です。最も避けたいのは、パンツの裾が折り返した履き口に中途半端にかかってしまう状態。これでは足元全体がもたついて重たい印象になり、せっかくのスタイリングが野暮ったく見えてしまいます。理想は、折り返した履き口とパンツの裾との間に、わずかに肌や靴下が見える空間を作ることです。
そのための最も簡単な方法は、パンツの裾を無造作に2〜3回ロールアップすること。これにより足首が露出し、コーディネート全体に軽快さとすっきりとした印象が生まれます。また、最初からくるぶし丈に設定されているアンクルカットのパンツや、夏場のショートパンツとの相性は言うまでもなく抜群です。足首を潔く見せることで、視覚的に脚を長く見せる効果も期待でき、スタイルアップにも繋がります。この「足首を見せる」という意識を持つだけで、スタイリングの完成度は劇的に向上するでしょう。
メンズの基本的な履き方と応用
コンバースハイカットのメンズにおける基本的な履き方は、足元をすっきりと見せ、全体のバランスを引き締めるスタイルです。例えば、細身のデニムやチノパンに合わせる場合、パンツの裾をハイカットの中に入れるか、ジャスト丈で合わせることで、洗練された印象になります。
この基本スタイルを理解した上で、「折る」という応用テクニックを取り入れると、着こなしの幅が大きく広がります。 例えば、きれいめなスラックスに白シャツを合わせたコーディネートがあるとします。ここに、あえて履き口をラフに折ったコンバースを合わせることで、適度な「外し」が生まれ、堅苦しすぎない大人カジュアルな雰囲気を演出できます。
このように、基本の履き方で全体のシルエットを整えつつ、時折「折る」スタイルをアクセントとして加えることで、マンネリ化しがちなスニーカースタイルに新鮮さをもたらすことが可能です。
レディースの履き方とおしゃれコーデ
レディースファッションでは、コンバースハイカットを折る履き方が、コーディネートの幅を広げる魅力的なアレンジとして人気です。女性らしいアイテムと組み合わせることで、甘さとカジュアルさのバランスが取れたスタイルが楽しめます。
例えば、フェミニンなマキシ丈のスカートやワンピースに、あえて履き口を折ったコンバースを合わせるのがおすすめです。足元にカジュアルな抜け感が生まれることで、コーディネート全体が甘くなりすぎず、親しみやすい印象に仕上がります。このとき、スニーカーの内側に柄や色が入っているモデルを選ぶと、折り返した部分がおしゃれなアクセントとして機能します。
また、スキニーパンツと合わせる場合は、パンツの裾を少しロールアップして足首を見せるのがポイントです。これにより、ハイカットのボリューム感と細い足首の対比が生まれ、スタイルアップ効果が期待できます。
おばさんに見えない大人の着こなし術
コンバースハイカットを折るスタイルは若者向け、というイメージがあるかもしれませんが、年齢を重ねた大人の女性でも、ポイントを押さえれば洗練されたカジュアルスタイルとして楽しむことが可能です。「おばさん」っぽく見えてしまう原因は、多くの場合「だらしなさ」や「生活感」にあります。
これを避けるために最も重要なのは、全体のコーディネートにおける「上品さ」と「清潔感」です。スニーカーは常に手入れの行き届いたきれいなものを選びましょう。
服装は、カジュアルなTシャツやデニムに合わせるだけでなく、きれいめなシャツやセンタープレスの入ったパンツ、上質なニットなど、どこかに品のあるアイテムを取り入れるのが鍵となります。足元はカジュアルに崩しつつ、服装のどこかで「きちんと感」を出すことで、全体のバランスが取れ、若々しくも落ち着いた大人の着こなしが完成します。
さらに、上質なレザーのバッグやアクセサリーを合わせることも、ラフなスタイルを格上げする有効な手段と言えます。
まとめ:コンバースハイカット履き方折るコツ
これまで解説してきた「コンバースハイカットを折る履き方」について、その要点を以下にまとめます。このスタイルは、いくつかのポイントを押さえるだけで、誰でも簡単におしゃれな足元を演出できる魅力的なテクニックです。
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ハイカットを折る履き方は足元に抜け感を演出する
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ラフに見せるなら外折り、すっきり見せるなら内折り
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きれいに折るには靴紐を上から1〜2つ空ける
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余った紐は足首に巻くとアクセントになる
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靴紐を結ばないアレンジでさらにこなれた印象に
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ゴム製の靴紐に替えれば脱ぎ履きが格段に楽になる
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ダサい印象はスニーカーの汚れや全体の清潔感の欠如が原因
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合わせるパンツはロールアップして足首を見せるのが基本
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メンズはきれいめコーデの外しとして使うとおしゃれ
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レディースはスカートやワンピースと好相性
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スニーカーの内側に柄があるモデルは折ると魅力が引き立つ
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大人が履く際は上品なアイテムと組み合わせるのが鍵
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アンクルパッチが内側にあるのはバスケでのくるぶし保護が由来
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折るスタイルはローカットより足元にボリュームが出る
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自分のスタイルに合わせて折り方やコーデを自由に楽しむ