VANSのオールドスクールは、そのクラシックなデザインと履きやすさで、世代やスタイルを問わず多くの人に愛されています。しかし、愛用するがゆえにVANS 黒 色落ちが白っぽく目立ってきたり、履きこんだVANS 汚れ かっこいいとは異なる、予期せぬ色褪せに悩む方も多いのではないでしょうか。特にVANS 洗っ たら 色 落ちしてしまった苦い経験や、ソールの隙間に発生するVANS 黄ばみが気になることもあるでしょう。
オールドスクールは、デリケートなVANS スエード 洗い方と、一般的なVANS スリッポン 洗い方(キャンバス素材)の両方の知識が求められるため、VANS オールドスクール 洗い方には特有のコツが必要です。安易にVANS スニーカー 洗濯 機で丸洗いすると、素材が硬化したり、色が移ったりと取り返しのつかないことになるかもしれません。
この記事では、オールドスクールがなぜ色落ちするのか、その原因から、VANS 汚れ加工との違い、そして知っておきたいオールドスクール 色落ち直し方まで、素材の特性を踏まえて詳しく解説します。
- オールドスクールが色落ちしやすいスエードとキャンバスの特性
- 色落ちや黄ばみを引き起こすNGな洗い方(洗濯機・オキシ漬けなど)
- 素材別(スエード・キャンバス)の正しいクリーニングとケア方法
- 色褪せやデニムからの頑固な色移りへの具体的な対処法
vans オールド スクール 色 落ちの主な原因

- VANS 黒 色落ちが目立つ理由
- VANS 洗っ たら 色 落ちする素材とは
- VANS 黄ばみの発生メカニズム
- VANS 汚れ かっこいいと色褪せの違い
- VANS 汚れ加工と自然な色落ち
VANS 黒 色落ちが目立つ理由

VANS オールドスクール、特に人気の黒やネイビーといった濃色のモデルで色落ちが目立つのは、「濃い染料の使用」と「アッパー素材の特性」が深く関係しています。
結論から言うと、元の色が濃いほど、染料が抜けた部分との色のコントラスト(対比)がはっきりと白っぽく見えてしまうためです。
アッパーの多くを占めるキャンバス生地は、染料によって後から色を付けられています。黒や紺のような濃い色を表現するには多くの染料が必要ですが、この染料は永久的なものではありません。主な色落ちの原因は以下の通りです。
濃色キャンバスの色落ち要因
- 紫外線(UV): 日光に含まれる紫外線は、染料の化学的な結合を破壊し、色を分解させます。これが「日焼け」による色褪せの正体です。
- 水分: 雨や洗浄時の水分は、繊維と染料の結合を弱め、染料を流れ出させます。
- 摩擦: 歩行時に擦れる部分や、シューレースが当たる部分は、物理的に染料が削り取られて色落ちしやすい箇所です。
これらの要因によって染料が失われると、生地の元々の色(染色前の生成り色やコットンの色)が表面に現れ、白っぽく色褪せて見えてしまいます。
また、コンビ素材であるスエード(天然皮革)部分も、摩擦による色落ちや、革内部の油分が抜けて乾燥することによって、色が白っぽく薄くなりがちです。このように、アッパーを構成する両方の素材がそれぞれ色落ちのリスクを抱えているため、特に濃色モデルはその変化が顕著に現れるのです。
VANS 洗っ たら 色 落ちする素材とは

VANS オールドスクールが「洗ったら色落ちした」という場合、その原因はアッパーに使用されている「スエード(天然皮革)」と「キャンバス(布地)」の両方の素材にあります。この二つの素材は、水に対する特性が全く異なります。
スエード(天然皮革)は、水に非常にデリケートな素材です。スエードが水に濡れると、革を柔らかく保つために内部に保持されていた油分(脂)が、水分と一緒に革の外へ流れ出てしまいます。これにより、以下のような深刻な劣化を引き起こします。
- 色落ち: 油分と共に染料も流出し、色が抜けてしまいます。
- 硬化: 油分を失った革は乾燥すると繊維がガチガチに硬くなり、履き心地が悪化します。
- ひび割れ: 硬化がさらに進むと、屈曲部(歩行時に曲がる部分)からひび割れが発生することがあります。
一方のキャンバス生地も、特に濃色のものは染料が繊維に定着しにくい側面があります。そのため、洗濯機で丸洗いする、または洗剤を付けて強く擦るなど、不適切な方法で水に触れさせると、染料が過剰に流れ出てしまうことがあります。過去には、洗濯によって青い染料が止まらなくなり、靴下や肌、さらにはパンツの裾にまで色移りしてしまったという事例も報告されています。
水洗いによる「異素材間の色移り」に注意
オールドスクールのようなコンビ素材の靴を水洗いする最大のリスクが「色移り」です。 例えば、キャンバス部分の濃い染料が、スエード部分や、白いサーフライン(サイドの線)、白いステッチ(縫い糸)に染み出して移ってしまうことがあります。一度色移りすると元に戻すのは非常に困難です。
VANS 黄ばみの発生メカニズム

スニーカーを洗った後や、雨で濡れたまま放置した後に発生する「vans 黄ばみ」。この主な原因は、「接着剤の溶出(ようしゅつ)」と「洗剤の残留」の2つが挙げられます。
第一に、スニーカーのアッパー(布地)とソール(ゴム)は、強力な接着剤で圧着されています。この接着剤の中には水溶性(水に溶けやすい性質)のボンドが使われていることがあり、スニーカーを丸ごと水に浸けたり、お湯や高温で洗ったりすると、この接着剤が化学反応を起こして溶け出してしまいます。
溶け出した接着剤の成分がキャンバス生地(特にソールとの境界線)に染み込み、それが乾燥する過程で空気中の酸素と反応(酸化)し、黄色いシミとなって現れるのです。これは一度発生すると非常に落としにくい汚れとなります。
第二の原因は「洗剤の残留」です。特に洗浄力が高いアルカリ性の石鹸や洗剤(例:洗濯用粉末洗剤や固形石鹸の多く)を使用して洗った場合、すすぎが不十分だと洗剤成分が繊維の奥に残ってしまいます。日本石鹸洗剤工業会(JSDA)の解説にもあるように、アルカリ性の洗剤は油汚れに強い反面、繊維に残留しやすい性質も持ちます。(参照:日本石鹸洗剤工業会「洗剤・石けんの基礎知識」)
この残留したアルカリ成分が、日光の紫外線に反応して化学変化を起こし、生地そのものを黄色く変色させる(黄変)ことがあります。これを防ぐには、中性洗剤を使用するか、アルカリ性洗剤を使った場合は酸性(お酢など)で中和する作業が必要ですが、非常に手間がかかります。
オキシ漬け(酸素系漂白剤)は絶対にNG
黄ばみ取りの最終手段として「オキシ漬け」を試みる方もいますが、Vansスニーカーへの使用は絶対にNGです。 オキシ(酸素系漂白剤)の強力なアルカリ性は、VANSのソール(ゴム部分)や接着剤を著しく劣化させます。ソールが溶けてネチャネチャになったり、表面がボロボロに剥がれたりする可能性があります。黄ばみを取るどころか、スニーカー自体を完全に破壊してしまうリスクがあるため、絶対に避けてください。
VANS 汚れ かっこいいと色褪せの違い

VANSのスニーカーは、1970年代から続くスケートボードカルチャーと密接に結びついています。そのため、履きこんで付いた汚れや擦れを「味」や「かっこいい」と捉え、その人のスタイルの一部として肯定する文化があります。
しかし、この「VANS 汚れ かっこいい」とされる「味」と、本記事で問題にしている「色褪せ(劣化)」は明確に異なります。
「味」や「かっこいい汚れ」とされるのは、主にエイジング(経年変化)です。例えば、スケートボードのデッキテープによるスエード部分の擦れ、デニムパンツの裾が擦れて付いたインディゴの色移り、全体的な使用感によるくすみなど、その人のライフスタイルが反映された「外部からの汚れやダメージの蓄積」を指します。
一方、「色褪せ・色落ち」は、素材そのものの劣化です。雨に濡れて染料が流れ出てまだら模様になったり、日光(紫外線)によって染料が分解され、本来の色が失われて白っぽく抜けてしまった状態を指します。これは意図した「味」ではなく、単なるお手入れ不足による劣化と見なされることが多いです。
これらを混同しないことが重要です。かっこいい「味」のある汚れ方を目指す場合でも、意図しない「劣化」としての色褪せを防ぐための予防的なケア(防水スプレーなど)は必要になります。
履きこんだ「味」は確かに魅力的です。しかし、例えば車の中に置きっぱなしにして片足だけ日光に当たり、左右で色が全く違ってしまった…というのは「劣化」ですよね。この違いを理解し、適切なケアをすることが長く愛用する秘訣です。
VANS 汚れ加工と自然な色落ち

店頭で販売されているVANSの中には、新品の状態から既に履き古したような見た目のモデルが存在します。これが「VANS 汚れ加工」や「ヴィンテージ加工(エイジド加工)」と呼ばれるものです。
これは、メーカーがデザインとして意図的に色褪せた風合いや、ソールの汚れ、日焼けしたようなゴムの色、アッパーの擦れなどを化学的・物理的な処理によって施し、購入時からヴィンテージスニーカーのような雰囲気を楽しめるように作られた製品です。
一方で、本記事で扱っている「自然な色落ち」は、新品(未加工)のオールドスクールを履き続ける中で発生する、意図しない経年劣化を指します。前述の通り、紫外線、水分、摩擦、そして誤ったクリーニングが主な原因で発生する、本来の色が失われる現象です。
汚れ加工モデルでない限り、新品のスニーカーの色が薄くなったり、まだらになったりした場合は、何らかの外的要因による「劣化」としての色落ちが発生していると考えられます。これは、日々の正しいケアや予防によって防ぐことが可能です。
VANSオールド スクール 色 落ちを防ぐ方法

- VANS オールドスクール 洗い方の基本
- VANS スエード 洗い方の注意点
- VANS スニーカー 洗濯 機の使用リスク
- VANS スリッポン 洗i方との比較
- オールドスクール 色落ち直し方
- VANSオールド スクール 色 落ちを防ぐ知識
VANS オールドスクール 洗い方の基本

VANS オールドスクールの色落ちや型崩れを防ぐ洗い方の最大の基本は、「水に浸ける丸洗いを絶対に避けること」です。スエード(皮革)とキャンバス(布)という、水への耐性が全く異なる素材のコンビネーションであるため、全体を水に浸す行為は深刻なダメージの元となります。
クリーニングは、スニーカー専用のクリーナーを使用し、「素材別に部分洗いする」のが鉄則です。
オールドスクールの基本クリーニング手順
- 乾いたブラッシング(埃落とし) まず、靴全体(特にスエード部分)を馬毛ブラシなどの柔らかいブラシで優しくブラッシングし、表面に付着した埃や砂を丁寧にかき出します。これを怠ると、後の工程で汚れが水気を含んでシミの原因になります。
- ソール部分の洗浄(ゴム) ソールのゴム部分は比較的丈夫です。スニーカー用の消しゴム(イレイサー)で擦るか、水で落ちない油性の汚れや黒ずみは、消毒用アルコール(エタノール)を染み込ませたタオルや布で拭き取ると綺麗になります。 ※注意:かかとのヒールパッチ(赤いロゴ部分)はプリント(印刷)です。アルコールやクリーナーで強く擦るとプリントが剥がれてしまうため、必ず避けて作業してください。
- キャンバス部分の洗浄(布) スニーカー専用の中性クリーナー(黄ばみ防止のためアルカリ性ではないもの)をブラシに取り、少量の水で泡立てます。泡で汚れを浮かすように優しく洗い、すぐに固く絞った濡れタオルで泡と汚れを拭き取ります。洗剤が残らないよう、数回拭き取りましょう。
- スエード部分の洗浄(皮革) スエード部分は専用のケア用品を使います。水を使った洗浄は避け、ドライクリーニングが基本です。(詳細は次項で解説します)
- 陰干し 全ての工程が終わったら、風通しの良い日陰で、シューキーパーなどを入れて形を整えながら完全に乾燥させます。直射日光は紫外による色褪せの原因になるため避けてください。
このように、水を使う範囲を最小限に留め、素材に適したクリーナーで部分的に洗浄することが、色落ち、色移り、黄ばみ、型崩れを防ぐ最も安全で確実な方法です。
VANS スエード 洗い方の注意点

オールドスクールのケアで最も重要かつ難しいのが、VANS スエード 洗い方です。スエードは皮革素材であるため、汚れを落とすことばかりに注目しがちですが、「油分と水分の補給(保湿)」を同時に行わないと、乾燥してパサパサになり、色褪せやひび割れを加速させてしまいます。
Vans Japanの公式サイトでも、スエード素材(ヌバック含む)は「水洗いはしないでください」と明記されています。(参照:Vans Japan 公式サイト「シューズのお手入れ方法」) 以下の専用アイテムを使ったドライクリーニング(水を使わない手入れ)を基本とします。
スエード部分の専門ケア手順
1. ブラッシング(毛並みと汚れのかき出し) スエード専用のブラシ(毛足の硬い豚毛ブラシや、ゴムと真鍮のコンビブラシなど)を使い、まず毛並みに逆らうようにブラッシングして、奥に入り込んだ頑固な汚れをかき出します。その後、毛並みに沿ってブラッシングし、全体の毛並みを整えます。
2. ポイント汚れの除去(色移り・黒ずみ) デニムからの青い色移りや、ゴムソールの黒ずみなど、部分的な頑固な汚れは、スエード専用の消しゴム(イレイサー、サンドゴム)で優しく擦って、汚れごと表面を削り取るイメージで落とします。
3. 洗浄と保湿(専用フォームクリーナー) 広範囲の汚れやくすみには、皮革用に開発されたフォームクリーナー(泡タイプ)を使用します。多くの製品には革に潤いを与える保湿成分(ヒアルロン酸など)が配合されています。泡をブラシやスポンジに取り、汚れた部分を優しく擦ります。泡が汚れを浮かせるので、乾いたタオルで泡と汚れをしっかりと拭き取ります。これにより、革の油分を奪いすぎずに洗浄できます。
4. 仕上げ(保湿・栄養補給・起毛) クリーニングで失われた油分を補うため、シューモイスチャーミストなどの皮革用保湿・栄養剤を吹きかけ、乾燥を防ぎます。スニーカーが完全に乾いた後、再度ブラッシングして寝てしまった毛並みを起こす(起毛感を復活させる)ことで、スエード特有のふんわりとした質感と発色が蘇ります。
VANS スニーカー 洗濯 機の使用リスク
「汚れがひどいから、一気に綺麗にしたい」と考えるかもしれませんが、VANS スニーカー 洗濯 機(家庭用洗濯機)での洗浄は、スニーカーを破壊しかねない非常にリスクの高い行為です。オールドスクールのようなデリケートな素材を含むモデルには、以下のような深刻かつ不可逆的なダメージを与える可能性があります。
絶対に避けるべき理由を、具体的なリスクと共に解説します。
| リスクの種類 | 具体的なダメージ内容 |
|---|---|
| 深刻な色落ち・色移り | 強い水流と洗濯槽の回転(攪拌)により、キャンバスの染料が強制的に流れ出します。その「染料が溶け出した汚水」の中でスニーカーが回り続けるため、スエード部分や白いステッチ、ソール側面に染料が移り、まだら模様になってしまいます。 |
| 型崩れ・歪み | 洗濯槽の中で強い遠心力や物理的な力が加わるため、アッパーの形が崩れたり、歪んだりします。特に高温(60℃など)で洗うと、熱で接着剤が溶け出し、アッパーの生地が縮むこともあります。 |
| 接着剤の剥がれ・劣化 | 高温や強い水流、洗剤の化学成分は、ソールとアッパーを固定している接着剤を著しく劣化させます。これにより、ソールが側面から剥がれてくる(通称「ワニ」と呼ばれる状態)致命的な破損の原因となります。 |
| 素材の硬化・劣化(スエード) | スエード部分が大量の水を吸い、必要な油分が全て流れ出てしまいます。乾燥後はゴワゴワに硬化し、柔軟性が失われ、最悪の場合ひび割れを起こします。 |
海外のフォーラムなどでは「カビが生えたから60℃の熱湯で洗った」といった書き込みも見られますが、これはスニーカーの寿命を絶つつもりで行う最終手段です。熱は接着剤を確実に溶かします。カビが生えてしまった場合は、残念ですが買い替えを検討するのが最も賢明です。
また、コインランドリーに設置されている「スニーカーウォッシャー」も注意が必要です。あれは内部の強力なブラシで物理的に擦り洗いする機械です。頑丈な運動靴(化学繊維がメインのもの)を想定しており、接着が弱っているスニーカーやデリケートなオールドスクールに使用すると、ブラシの力でソールが剥がれたり、スエードが毛羽立ちすぎたりする事例が報告されています。
VANS スリッポン 洗い方との比較

VANSのもう一つの定番モデルであるスリッポン(クラシックスリッポン)と比較した場合、オールドスクールの手入れが格段に難しいのは、やはり「スエード(天然皮革)」の存在です。
VANS スリッポン 洗い方(キャンバスのみのモデル、例えばチェッカーボード柄など)の場合、アッパーが単一のキャンバス素材で構成されていることが多いため、オールドスクールよりは手入れのハードルが下がります。「スエードを濡らしてはいけない」という最大の制約がないからです。
ただし、スリッポンであっても「丸洗いOK」という訳ではありません。
オールドスクールと同様に、アッパーとソールは「接着剤」で固定されています。そのため、水に浸けたり高温で洗ったりすれば、「接着剤の溶出による黄ばみ」のリスクは等しく抱えています。また、濃色のスリッポンやチェッカーボード柄であれば、当然「水洗いによる色落ち」や「黒い部分から白い部分への色移り」のリスクもあります。
したがって、スリッポンの場合も、洗濯機やオキシ漬けは避け、中性洗剤をぬるま湯で薄め、ブラシで手洗いし、洗剤が残らないようしっかり拭き取る方法が推奨されます。オールドスクールは、それに加えて「スエード部分の水濡れを絶対に避ける」という、さらに厳格な管理が必要になる点が大きな違いです。
オールドスクール 色落ち直し方

すでに色落ちや色褪せが発生してしまった場合でも、専用の「補色剤」を使用することで、ある程度の色合いを取り戻すことが可能です。ただし、これも素材ごとに適したアイテムが全く異なります。
スエード部分の補色
色褪せたスエードには、スエード専用の液体タイプ補色剤(例:FAMACO スエードカラーダイムリキッドなど)が有効です。先端にスポンジが付いているタイプが多く、色褪せた部分に直接ポンポンと叩き込むように塗り込むことで、革に色と栄養を補給できます。
また、全体的に色が白っぽくくすんでいる場合は、革に栄養を与えながら発色を良くする「色蘇生剤(スプレータイプ)」も有効です。これは色を乗せるというより、革の状態を良くして本来の色を引き出すイメージです。
キャンバス部分の補色
キャンバス地の色褪せには、布用の染料(例:染めQなど)を使用して染め直すのが最も確実な方法です。スプレータイプのものがあり、広範囲の色褪せに比較的ムラなく対応できます。作業する際は、スエード部分やソール部分に色が付かないよう、マスキングテープなどで徹底的に保護(養生)する必要があります。
【非推奨】応急処置としての方法
あくまで自己責任の範囲となりますが、黒いキャンバス生地の白っぽくなった色褪せ(特にステッチ周りなど細かい部分)に対し、油性のマジックペン(マッキーなど)で塗りつぶすという応急処置も存在します。 ある実験では、塗った後に防水スプレーをかけることで、雨の日でも色移りや色落ちがしにくかったという報告もあります。しかし、専用品ではないため、独特のテカリが出たり、後から補色剤を使おうとしても弾いてしまったりするリスクがあり、推奨はされません。
VANS オールド スクール 色 落ちを防ぐ知識
VANS オールドスクールの色落ちに関する知識を総まとめします。大切なスニーカーを「劣化」させず、長く愛用するための重要なポイントです。
- オールドスクールは水に弱いスエードとキャンバスのコンビ素材である
- 新品を購入したら、まず防水スプレーで全体を保護することが最も重要
- 防水スプレーは水分だけでなく汚れの付着やデニムからの色移りも防ぐ
- スエードは水に濡れると油分が抜け、色落ちや硬化、ひび割れを起こす
- キャンバスも濃色は経年劣化や紫外線、水分によって色褪せしやすい
- スエードが含まれるため、水を使った丸洗い(バケツに浸けるなど)は絶対に避ける
- 洗濯機の使用は「色落ち」「色移り」「型崩れ」「接着剤の剥がれ」の元
- オキシ漬け(酸素系漂白剤)はソール(ゴム)が溶ける可能性があるためNG
- 洗濯後の黄ばみの主な原因は「接着剤の溶出」と「アルカリ性洗剤の残留」
- クリーニングは素材別に専用品を使い「部分洗い」を徹底する
- スエードのケアは「ブラッシング」「専用消しゴム」「保湿フォーム」が基本
- ソール側面の洗浄は消毒用アルコールが有効だがヒールパッチのロゴは避ける
- 色褪せが起きた場合はスエード用またはキャンバス用の「補色剤」で対処可能
- 履きこんだ「味(かっこいい汚れ)」と、予防可能な「色褪せ(劣化)」は区別して考える
