Wadeバッシュのサイズ感攻略!失敗しない選び方とモデル別特徴

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NBAのレジェンド、ドウェイン・ウェイドの魂を受け継ぐシグネチャーライン、「Way of Wade(ウェイ・オブ・ウェイド)」。最近ではNBAプレーヤーだけでなく、日本のストリートコートや部活の現場でも見かける機会がグッと増えてきましたね。あの近未来的なデザインと、BOOMクッションの爆発的な反発力…一度体験すると病みつきになる魅力があります。

しかし、購入ボタンを押すその瞬間に、私たちの指を止める最大の壁があります。そう、「サイズ選び」です。

サイズ選びで直面する課題(店舗が少ない、海外サイズへの不安など)と、複雑なサイズ換算表が背景に描かれたスライド。

「海外ブランドだし、やっぱり幅が狭いのかな?」「ナイキと同じサイズでいいの?それともワンサイズ上げるべき?」 実店舗での取り扱いが極端に少ないWadeバッシュだからこそ、ネット購入での失敗は絶対に避けたいところ。返品交換の手間や、関税のことを考えると、一発でマイサイズを引き当てたいというのが本音でしょう。

そこで今回は、これまでに数多くのバッシュを履き潰し、人柱となってサイズ感を検証してきた私が、Way of Wadeシリーズのサイズ選びについて、その「癖」から「攻略法」までを徹底的に解説します。この記事を読めば、もう画面の前でサイズチャートとにらめっこして悩む時間は終わりです。

  • ナイキと比較したサイズ選びの黄金ルール
  • 足の実寸とcm表記の正しい解釈方法
  • モデルごとのフィット感の違いと推奨サイズ
  • 日本国内で試着が可能なお店の情報

Wadeバッシュのサイズ感と失敗しない選び方

Way of Wade(Li-Ning)のバッシュを選ぶ際、多くの人が陥りやすい罠があります。それは、普段履き慣れているブランドとの表記の違いや、思い込みによるサイズミスです。ここでは、サイズ選びで失敗しないための基本的な考え方と、絶対に知っておくべきルールについて、かなり深掘りして解説していきます。

リーニンのバッシュサイズ感とナイキの比較

私たちスニーカー好き、そしてバスケットボールプレイヤーにとって、サイズ選びの世界共通言語といえば、やはりナイキ(Nike)ですよね。「ジョーダンなら28cm」「カイリーなら28.5cm」といった具合に、自分の足の基準をナイキに置いている方は非常に多いと思います。私もそうです。

では、Li-Ning(リーニン)およびWay of Wadeシリーズは、このナイキ基準と比べてどうなのか?ここが一番気になるところですよね。

結論から申し上げますと、Way of Wadeのバッシュは、基本的にナイキで履いている「USサイズ」と同じサイズを選べば、縦の長さ(レングス)に関しては95%の確率で適合します。

「えっ、海外メーカーだからサイズ感が全然違うんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は近年のリーニンのラスト(木型)は非常にグローバル化が進んでおり、長さの基準に関してはナイキのグローバルモデルとほぼ同等に設計されています。

ポイント:USサイズの一致がスタートライン

例えば、あなたが普段ナイキで「US 9」を履いているなら、リーニンでも「US 9」を選ぶのが正解への最短ルートです。まずはここを基準点として固定してください。

「攻略の鍵は、ただ一つ。ナイキで履いているUSサイズと同じサイズを選ぶ」というルールを強調したスライド。

ただし、ここで注意が必要なのは「EPラスト(幅広)」との比較です。日本国内で販売されているナイキのバッシュは、多くがアジア人向けの「EP(Engineered Performance)」ラストを採用しており、幅が広めに作られています。一方、Way of Wadeの多くのモデルはグローバル仕様です。

そのため、「縦の長さ(USサイズ)」は同じで問題ありませんが、横幅のフィット感には若干の違いが生じます。具体的には、ナイキのEPモデルで「幅がジャスト」な方が、同じUSサイズのWay of Wadeを履くと、「少しタイトかな?」と感じることがあります。しかし、これはサイズを上げるほどではなく、履き慣らすことで解決できる範囲であることがほとんどです。

また、アディダス(adidas)と比較すると、アディダスは全般的に作りが大きめ(長め)なので、アディダスのサイズを基準にするとWadeバッシュは小さく感じるかもしれません。やはり、基準にするならナイキがベストです。

李寧のcm表記ではなくUSサイズを選ぶ理由

ここで一つ、Wadeバッシュ初心者が必ずと言っていいほどハマる「落とし穴」についてお話しなければなりません。これを知らないと、サイズ選びで失敗する確率は格段に上がります。それは、「タグのcm(センチ)表記を信じてはいけない」ということです。

「日本人はcmで靴を選ぶ民族」と言っても過言ではありませんが、リーニンのバッシュに関しては、この常識を一旦捨ててください。なぜなら、リーニンのcm表記は、私たちが慣れ親しんでいるナイキやアシックスのcm表記とは、根本的に意味合いが異なるからです。

具体的にどう違うのか、以下の比較表を見てみましょう。

USサイズ Nikeのcm表記 Li-Ningのcm表記 実際のサイズ感
US 8.5 26.5cm 26.0cm ほぼ同じ
US 9 27.0cm 26.5cm ほぼ同じ
US 9.5 27.5cm 27.0cm ほぼ同じ
US 10 28.0cm 27.5cm ほぼ同じ

お分かりいただけますでしょうか?同じ「US 9」という物理的にほぼ同じ大きさの靴であるにもかかわらず、リーニンのタグには「26.5cm」と表記されています。ナイキより0.5cm小さく書かれているのです。

もしあなたが、「俺は普段27.0cmを履いているから」という理由だけで、リーニンの「27.0cm」という表記の靴を買ったとします。すると、手元に届くのは「US 9.5」の靴です。これは普段履いている靴よりハーフサイズ大きい靴になってしまいます。

USサイズに対するNikeとLi-Ningのcm表記の違いを示した比較表。「なぜcm表記が罠なのか?」を解説している。

なぜこのような現象が起きるのか。それは、リーニンのcm表記が「靴の中の空間の長さ(インソール長)」を指しているのではなく、「その靴を履くのに適した足の実寸(足の長さ)」を示しているためだと言われています(出典:Way of Wade JP公式『サイズガイド』https://jp.wayofwade.com/pages/size-guide)。

つまり、「足の実寸が26.5cmの人には、US 9(表記26.5cm)が推奨されますよ」という意味なのです。ナイキの場合は「靴の中に27.0cm分の空間がありますよ(だから実寸26cm〜26.5cmの人に合います)」というニュアンスに近いため、ここにズレが生じます。

鉄の掟

ネットショップや公式サイトを見る際は、cm表記はあくまで参考程度に留め、必ず「USサイズ」を確認して注文してください。「普段27cm(US9)だから、US9を買う」。これさえ守れば、大きなサイズミスは防げます。

幅広の足に合うWadeバッシュの選び方

日本人の足型の特徴としてよく挙げられる「幅広・甲高」。私自身も典型的な2E〜3Eの幅広足で、海外製の細身のバッシュには何度も泣かされてきました。「カッコいいけど、小指が爆発しそうで履けない…」そんな経験、皆さんにもありますよね。

Way of Wadeシリーズは、元々ドウェイン・ウェイド本人の足型に合わせて開発がスタートした経緯もあり、初期モデルは比較的ゆったりしていましたが、近年は競技志向の高まりとともに、フィット感を重視したタイトなモデルも増えてきました。

自分の足幅を知る重要性と、幅広足(Wide Feet)の場合の2つの戦略(モデルで選ぶ、サイズを上げる)を解説したスライド。

しかし、諦める必要は全くありません。モデル選びとサイズ調整さえ間違えなければ、幅広足でも極上の履き心地を手に入れることができます。

戦略①:モデルによる選別 まず知っておくべきは、シリーズによって「ラスト(木型)」が全く異なるという事実です。後述しますが、例えば「All City 13」や「Fission 9」といったモデルは、前足部がかなり広く設計されており、幅広ユーザーにとっては「神モデル」となり得ます。逆に「Son of Flash」などは極端に細いため、幅広の足には拷問器具になりかねません。

戦略②:ハーフサイズアップの許容 「縦の長さが余るのが嫌だ」という理由で、無理にジャストサイズを履こうとする方がいますが、Way of Wadeに関してはハーフサイズアップ(+0.5cm)を積極的に検討すべきです。

理由は2つあります。 一つは、最近のモデル(特にWoW 10など)はロックダウン(踵と足首の固定)性能が非常に高いため、多少縦に余裕があっても、ヒールスリップ(踵抜け)が起きにくい構造になっていること。 もう一つは、ソックスやインソールでの調整が容易だからです。厚手のNBAソックスや高機能インソールを入れることで、ハーフサイズ程度の余りは完全に埋めることができます。

幅広足のまーの場合

私は普段ナイキでUS 10.5を履いていますが、幅の狭いモデル(WoW 10 Lowなど)を選ぶ際は、迷わずUS 11に上げています。最初は少し長いかな?と感じますが、紐をしっかり締め上げればプレー中のズレは皆無です。むしろ小指のストレスがない分、パフォーマンスは上がります。

Way of Wade 10のサイズ感と幅広対応

現在、市場で最も評価されているバッシュの一つであり、その軽量性と反発性で多くのプレイヤーを虜にしているフラッグシップモデル、Way of Wade 10 (WoW 10)。このモデルのサイズ感については、特に多くの質問をいただきます。

結論から言うと、WoW 10は「競技用として極限まで無駄を削ぎ落としたタイトな設計」になっています。

ローカット(Low)モデルの注意点 特にLowカットモデルは、アッパーのサイド部分にTPUやカーボン調の補強パーツが配置されており、これが伸縮性を制限しています。そのため、履き始めは小指の付け根あたりに強い圧迫感を感じることがあります。幅広の方の場合、ジャストサイズ(TTS)を選ぶと、このパーツが骨に当たって激痛が走るケースも報告されています。

したがって、幅広・甲高の方がWoW 10 Lowを購入する場合は、ハーフサイズアップ(+0.5cm)が安全圏です。「馴染めば伸びる」という意見もありますが、補強パーツ部分は伸びにくい素材なので、最初から少し余裕を持たせるのが賢明です。

ミッドカット(Mid/High)モデルの特徴 一方で、Midカットモデルはアッパー全体がニット素材などで構成されている面積が広く、Lowに比べると足馴染みが早いです。こちらは通常サイズ(TTS)でも履ける方が多いですが、それでも「靴下のようなフィット感」を目指しているため、全体的な締め付けは強めです。

「タイトなフィット感が好きで、足と靴を一体化させたい」という方は通常サイズ。「長時間の練習でも快適に履きたい、足の圧迫感を減らしたい」という方はハーフアップ。このように使い分けると良いでしょう。

Wadeバッシュはどこで試着できるか

ここまで文章でサイズ感を説明してきましたが、「百聞は一見に如かず」、やはり実際に足を入れてみるのが最強の解決策であることは間違いありません。「でも、どこに売ってるの?」というのがWadeバッシュの最大の悩みどころです。

現在、日本国内でWay of Wadeシリーズを正規代理店として取り扱っており、店頭在庫を持っている可能性が高いショップは、「GALLERY・2(ギャラリー2)」さんです。

特に渋谷店や新宿店といった大型店舗では、新作の発売日に合わせて入荷することがあります。ただし、入荷数はナイキなどのメジャーブランドに比べるとかなり少なく、人気カラーや主要サイズ(US 9〜10あたり)は発売直後に完売してしまうことも珍しくありません。

もし、運良く店頭に在庫がある場合は、たとえ自分の欲しいカラーでなくても、同じモデルであれば必ず試着をさせてもらいましょう。同じシリーズであれば、カラーによるサイズ感の違いは(素材が変わらない限り)ほとんどありません。

また、最近では一部の並行輸入ショップや、Amazonのマーケットプレイスなどでも取り扱いが見られますが、これらは返品交換の条件が厳しい場合が多いです。公式サイト(グローバルまたはJP)で購入する場合も、返送料は自己負担になるケースが多いので、やはり「事前の情報収集」が命綱となります。

近くに試着できる店舗がない場合は、SNS(XやInstagram)で実際に履いているユーザーに質問してみるのも一つの手です。Wadeバッシュを履いているユーザーはマニアックで親切な方が多いので、「ナイキの〇〇と比べてどうですか?」と聞けば、詳しく教えてくれることも多いですよ。

試着場所としてのGALLERY・2の紹介と、在庫がない場合のSNSでの情報収集を提案するスライド。

モデル別Wadeバッシュのサイズ感の違い

Son of Flash, WoW 10, All City 13などの各モデルを、タイトフィットからワイドフィットまでの分布図に配置したマップ。

「Way of Wade」というブランド名で一括りにされがちですが、実はシリーズごとにターゲットとしているプレースタイルや足型が全く異なります。ここからは、主要モデルごとの詳細なサイズ感と、それぞれの「癖」について、まるでショップ店員のように細かく解説していきます。

Way of Wade 11のサイズ感と特徴

WoW 10とWoW 11の写真とともに、それぞれのフィット感の違いと推奨サイズ(タイト設計 vs 快適性)を比較したスライド。

待望の最新作、ナンバリングモデルのWay of Wade 11。その見た目のインパクトもさることながら、フィッティングに関しても前作から大きな進化を遂げています。

WoW 10が「極限のホールド感」を追求していたのに対し、WoW 11は「快適性とホールド感の融合」をテーマにしているように感じます。アッパー素材の柔軟性が向上しており、足を入れた瞬間の「硬さ」や「圧迫感」がかなり軽減されました。

サイズ感の傾向:標準〜ややゆとりあり 多くのユーザーにとって、通常サイズ(TTS)で問題なくフィットする設計になっています。前作WoW 10で「ハーフアップしないときつかった」という方でも、WoW 11なら同じサイズでちょうど良く感じる可能性が高いです。

特に改善されたのが「甲の高さ」への対応です。シューレースシステムとタンの構造が見直され、甲高の足でもスムーズに足入れができ、圧迫されにくい作りになっています。また、ヒールカウンターの形状も素晴らしく、サイズを上げなくても踵が浮く感覚がありません。

ただし、つま先部分のスペースは適度に確保されていますが、広すぎるというわけではありません。あくまで「バスケットボールシューズとしての適正なフィット」です。もしあなたが極度の幅広で、4Eなどのモデルしか履けないという場合は、やはり試着やハーフアップの検討が必要ですが、一般的な2E〜3Eクラスの足幅なら、WoW 11は通常サイズで最高のパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

All City 12のサイズ感とフィット性

「ウェイド本人は引退したけれど、現役NBA選手がガンガン履いているモデルが欲しい」という方に大人気なのが、All City(オールシティ)シリーズです。特にAll City 12は、ディアンジェロ・ラッセル(D-Lo)が着用していることでも知られ、その完成度の高さから「コストパフォーマンス最強」との呼び声も高いモデルです。

サイズ感の傾向:パフォーマンスフィット(標準) All City 12は、非常にバランスの取れた優等生的なサイズ感をしています。極端に細くもなく、広すぎることもありません。基本的には通常サイズ(TTS)を選べば間違いありません。

特徴的なのは、中足部から踵にかけてのホールド感です。シューレースを締めると、ストラップがついているわけではないのに、足全体が「キュッ」と包み込まれるような感覚になります。これは、アッパー内部に配置されたバンドや、計算されたパディング(クッション材)の効果です。

幅広の方へのアドバイスとして、このモデルはアッパー素材(メッシュ)がある程度馴染んでくれるため、最初は少しタイトに感じても、数回の練習で足に合ってくることが多いです。ただ、「最初から快適に履きたい」という場合や、「厚手のソックスを2枚履きする」といったこだわりのある方は、ハーフサイズアップ(+0.5cm)しても、ロックダウン性能が高いのでブカブカになることはありません。

おすすめの選び方

基本はマイサイズでOK。不安ならハーフアップでも失敗しにくい「許容範囲の広い」モデルです。

人気モデルAll City 12とAll City 13の写真。12はバランス型、13は幅広推奨であることを解説している。

All City 13は幅広推奨のサイズ感

もしあなたが「幅広の足に合うバッシュがなかなかない」と悩んでいるなら、All City 13は間違いなく要チェックのモデルです。All Cityシリーズは代々バランスの良い作りをしてきましたが、この13作目は、これまでのシリーズの中でも特に前足部のラスト(木型)が広めに設計されており、まさに幅広ユーザーの救世主と言える存在に仕上がっています。

サイズ感の傾向:ワイド寄り(ゆとりあり) All City 13の最大の特徴は、トゥボックス(つま先部分の空間)に十分なゆとりがあることです。これにより、幅広の足を持つ人でも、小指や親指の付け根が圧迫されるストレスから解放されます。

基本的には、どんな足型の人でも通常サイズ(TTS)で快適に履くことができます。「幅がきついから」という理由でサイズアップをする必要がほとんどない、海外ブランドとしては非常に稀有なモデルです。むしろ、極端に足が細い人が履くと、少し中で足が遊んでしまう可能性があるほどです(その場合は厚手のソックスで調整可能です)。

ソールユニットも接地面積が広く取られており、安定感が抜群です。幅広の足でしっかりと踏ん張りたいパワープレーヤーや、激しい切り返しを行うスラッシャーにとっても、足元のブレを感じさせない頼もしい相棒となるでしょう。「海外バッシュは細い」という先入観を、良い意味で裏切ってくれる一足です。

808シリーズのサイズ感と甲の低さ

コービー・ブライアントが愛したKobeシリーズのような、地面を掴むような接地感(コートフィール)を重視したい。そんなガードプレーヤーから熱烈な支持を受けているのが808シリーズ(808 3, 4, 5 Ultraなど)です。しかし、このモデルはサイズ選びにおいて最も警戒が必要な「曲者」でもあります。

その理由は、このシリーズ最大の特徴である「ドロップインミッドソール」構造にあります。通常のバッシュは靴底にクッションが接着されていますが、ドロップインは中敷き自体が分厚いクッションになっています。この構造上、どうしても靴内部の甲の部分の空間が狭く(低く)なってしまうのです。

サイズ感の傾向:縦長・甲低 808シリーズのサイズ選びでよく起きるトラブルが、「サイズを上げると爪先が余りすぎてしまい、下げると甲や幅がきつい」というジレンマです。全体的に縦にスラッとした長い作りになっているため、幅に合わせてサイズアップすると、つま先がボートのように余ってしまうことがあります。

サイズ選びの難点

甲高の方は特に注意が必要です。シューレースを限界まで緩めても、甲への圧迫感が解消されないケースがあります。もし808シリーズを検討する場合は、普段よりハーフサイズアップ(+0.5cm)を基本としつつ、可能であれば試着をして、踵の抜け感と甲の圧迫感のバランスを確認することを強くおすすめします。

甲が低い808シリーズと、非常にタイトなSon of Flashについて、サイズ選びの注意点を警告マークと共に解説したスライド。

Son of Flashのサイズ感は非常にタイト

その名の通り「稲妻」をモチーフにしたアグレッシブなデザインと、屋外コートのアスファルトにも負けない最強クラスのグリップ力で人気を博しているSon of Flash。デザインも尖っていますが、サイズ感もかなり尖っています。

結論からハッキリ言いますと、このモデルは非常にタイトで細身です。

サイズ感の傾向:激タイト アッパー素材が硬めで耐久性が高い分、伸縮性はあまり期待できません。足幅が狭い(Dウィズ程度)の方にとっては、まるでオーダーメイドのようなフィット感を得られますが、標準〜幅広の足を持つ方が履こうとすると、サイズアップしても小指が当たって痛くなる可能性が高いです。

「どうしてもこのデザインがいい!」「このグリップ力が必要だ!」という強いこだわりがある場合を除き、幅広の方は無理をして選ばない方が無難かもしれません。もし履くなら、最低でもハーフサイズアップ、場合によってはワンサイズアップ(+1.0cm)が必要になる覚悟をしておいてください。それでも、FissionやAll City 13を選んだ方が、足の健康のためには幸せになれると思います。

Fissionシリーズ等のサイズ感と傾向

最後に紹介するのは、コストパフォーマンスに優れ、部活生や屋外ボーラーの強い味方であるFission(フィッション)シリーズ(8, 9など)です。Son of Flashとは対照的に、こちらは非常にフレンドリーな設計になっています。

サイズ感の傾向:ゆとりあり(コンフォート) Fissionシリーズは、長時間履いても疲れにくいように、全体的にゆとりのある設計になっています。幅広や扁平足の方でも圧迫感を感じにくく、足入れが非常にスムーズです。

基本的には通常サイズ(TTS)で快適にプレーできます。アッパーの素材も通気性が良く、適度な柔らかさがあるため、履き始めから足に馴染みやすいのが特徴です。「サイズ選びで悩みたくない」「とりあえず失敗しない一足が欲しい」という方にとって、Fissionシリーズは最も安全な選択肢と言えるでしょう。

また、このモデルはアウトソールの耐久性が非常に高く設定されているため(Tuff OSラバーなど)、毎日の激しい練習でバッシュの消耗が激しい学生さんにもピッタリです。

Fissionシリーズの写真。全体的にゆとりがあり、幅広や部活生にも最適な万能モデルであることを紹介している。

Wadeバッシュのサイズ感まとめと推奨

ここまで、Way of Wadeシリーズのサイズ感について、全体的なルールからモデルごとの詳細な癖まで解説してきました。情報量が多くて混乱してしまった方もいるかもしれませんので、最後に選び方のフローをシンプルにまとめます。

基準を決める、足型で選ぶ、最終調整するという3つのステップを図式化した、サイズ選びの結論スライド。

失敗しない選び方まとめ

  • STEP 1 基準を決める: ナイキのUSサイズと同じサイズをベースにする(タグのcm表記は無視する)。
  • STEP 2 足型でモデルを選ぶ:
    • 幅広・甲高の方: All City 13、Fission 9、WoW 11(通常サイズでOK)。
    • 標準・細身の方: WoW 10、WoW 12、Son of Flash(通常サイズでOK)。
  • STEP 3 微調整:
    • 幅広の方が細身モデル(WoW 10など)を履きたい場合は、ハーフサイズアップ(+0.5cm)
    • 808シリーズは甲の高さに注意し、迷ったらハーフアップ。
  • 最終手段: 迷ったら「大は小を兼ねる」でハーフサイズアップを選ぶ。インソールや靴下で調整可能です。

Way of Wadeのバッシュは、一度自分の足に合うサイズとモデルを見つければ、そのパフォーマンスの高さに驚くはずです。「食わず嫌い」ならぬ「履かず嫌い」で終わらせるにはあまりにも惜しい名作揃いです。

ぜひ今回のガイドを参考に、あなたにぴったりの一足を見つけてください。そして、コートでその爆発的なエネルギーを体感してくださいね。もちろん、最終的な判断はご自身の足の感覚を大切にしてください。

※足のサイズの正確な測り方については、スポーツ用品メーカー各社が推奨する方法も参考にするとより確実です。(出典:アシックスジャパン『足のサイズの測り方』https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/support/help/shoes/measure

「ようこそ、Way of Wadeの世界へ」というメッセージと共に、最適なサイズでパフォーマンスを発揮することを願う結びのスライド。

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